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第660話「マイケル・ポーターの講演録より」

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■ 第660話「マイケル・ポーターの講演録より」

 マイケル・ポーターは、
プリンストン大学の航空宇宙機械工学科を卒業後、
ハーバード大学の大学院に進み経済学博士号を取得した、
ちょっと変わった経歴の経済学者です。

1980年に発表した「競争戦略」は、
経営戦略を学ぶ人たちのバイブルの1つで、
その中でも「5つ力(5 forces)」が最も有名です。

内容は、
業界構造が魅力的(儲かりやすい)か否かの判断は、
競合他社・新規参入者・サプライヤー・顧客・代替品の
5つの競争要因を分析した上で、
戦略を立案すべきというものです。

 今回はマイケル・ポーターが、
最近話題のAI(人工知能)や
IoT(モノのインターネット)に関して話した
講演録からの引用です。

誰もがモバイルデバイスを持ち歩き、
いつでもどこでも情報を交換できる世界へと、
社会は劇的に変化しました。

しかしデジタル化の波は今に始まったことではなく、
コンピューターの出現によって
人の活動内容のデータ収集が、
機械で自動的に行えるようになった1960年代が第1の波。

インターネットの登場により、
世界が繋がり情報の交換が人と人だけではなく、
地域間や企業間で容易にかつ
低コストで行えるようになった第2の波。

そして第3の波が現代、
モノが繋がることで新しいことを実現できるようになった、
別の言い方をすれば、製品がデータを生み出し、
そのデータを交換することによって
新しい価値を生み出せるようになった。

 このような進化に伴って、
人間の仕事はなくなるのではないかと
喧伝されていることに対し、
マイケル・ポーターは「間違いだ!」と指摘しています。

機械はプログラム通りの作業をやることが基本、
一方人間は課題の認識や設定ができ、
それに対して判断が下せる。

何が問題か、それは機械の提供する情報が
人間に最適化されていないことだ。

マイケル・ポーターは、この最適化されていないことを
「認知的距離」の問題と表現し、
解決方法の一つとして
AR(Augmented Reality/拡張現実)を駆使し、
「人間は何をすべきか」を知ることによって、
認知的距離を縮めるべきと指摘しています。

現状は「全て人間が使うものだ」との視点が欠けている、
人間には制限値がなく柔軟性や革新性、創造性がある。

もっと人間を進化させることに
目を向けなければならない・・・と、
マイケル・ポーターは結論付けています。

確かに・・・、機械の進歩に合わせて
人間だって進歩しなきゃいけませんよね。


☆ 技術経営コンサルタント、ITコーディネーター
  小西 正暉

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発行周期: 週刊 最新号:  2018/12/07 部数:  68部

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