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第658話「雨の日に発電する太陽電池」

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■ 第658話「雨の日に発電する太陽電池」

 現在では世界中に普及した太陽光発電ですが、
太陽の光で発電を行うことから、
日が沈んだ後の夜は発電しませんし、
日中であっても晴れていなければ十分な発電ができません。

夜でも発電したいとの観点から、
古くから太陽「熱」発電が研究されてきました。

太陽熱発電の原理は、鏡を使って太陽の光(熱)を集め、
その熱で溶融塩(溶けた塩)を高温にします。

その高温になった溶融塩で水を蒸気に変え、
あとは石炭や天然ガスを使って蒸気を発生させ、
その蒸気でタービンを回して発電する
一般的な火力発電と同じです。

熱を利用するということは、
エネルギーを熱で蓄えることが出来ますから、
天気の悪い時や夜でも、蓄えた熱で発電が行えます。

 太陽熱発電は夜や天気の悪いときでも
発電可能な方法の一つですが、
最近中国・蘇州大学のZhen Wen先生らのグループが、
雨粒を簡単に電気に変換する方法を
アメリカ化学会(ACS)の学術誌に発表しました。

構成は一般的な太陽電池の上に、
コンタクトレンズなどに使われている
「ポリジメチルシロキサン(PDMS)」の薄膜を形成、
その上に透明電極としてスマホの画面などにも
利用されている
「ポリチオフェン系導電ポリマー(PEDOT:PSS)」を
塗布しています。

 従来から雨が流れるときの摩擦を利用した
発電方式は知られていましたが、
とても小さなエネルギーしか得られなく、
実用化は難しいと考えられてきました。

もちろんWen先生たちの実験結果も
実用化には程遠い値ではありますが、
これまでに比べれば大きな発電量で、
かつ一般的に使われている材料を塗布するだけの
簡単な製造工程のため注目が集まっています。

 これが実用化されれば、
日が照っているときは従来の太陽電池で発電し、
天気が悪くなり雨が降り出すと
(従来ならほとんど発電しなくなるのですが)
雨の力で発電量が増えてくる、
そんな発電方式が実用化できるかも知れません。


☆ 技術経営コンサルタント、ITコーディネーター
  小西 正暉

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