心の健康増進メールマガジン

笹氣健治の『心の健康増進メールマガジン』 2016/12/23

カテゴリー: 2016年12月23日
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心理カウンセラー笹氣健治の『心の健康増進メールマガジン』

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常に安定した気持ちを維持して充実した毎日を送れるようになる
ために、ストレスや悩みを解消するヒントをさまざまな切り口で
お届けしていきます。(毎月1~2回不定期発行)
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2016年12月23日発行(前回発行日:2016年12月20日)



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【今回のテーマ】●●●●●●●●●
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みなさん、こんにちは。
心理カウンセラーの笹氣健治です。

3日前の火曜日に発行したばかりなのですが、今週2回目の発
行となります。

と申しますのも、前回は「努力は報われるか?」というテーマ
で書いたのですが、その内容についてある読者の方からご意見
ご質問のメールをいただきました。

せっかくなので、なるべく早くお答えしたいと思って、本日、
号外的に発行しようと思ったわけです。

ちなみに、ほとんどのメルマガがそうだと思うのですが、なか
なかレスポンスが帰ってこないものです。
なので、ご意見・ご感想・ご質問をいただくのは発行者として
とても嬉しいものです。

特に長年続けて発行していくと、レスポンスはどんどん減って
いきます。読んでいただいているとは思うのですが、わざわざ
感想等を伝えようとは思わなくなる方が多いようです。

かく言う私自身も、自分に届くメルマガに対してレスポンスを
返すことはまずありません。

ということで、ぜひ他の皆さまも、私のメルマガを読んで何か
気になることやもっと詳しく知りたいことなどがございました
ら、どうぞ遠慮なくメールを送ってください。


さてさて、それでは、いただいたメールへのご返答を書いてい
きたいと思います。

以下は、そのメールにお答えする形で書き進めます。

なお、メールは誌面の都合により一部改編させていただいてお
ります



> こうやって意見するのは何年ぶりでしょうか(汗)。
> あまりこういう感想を書くとペンが進まないのではと懸念し
> て控えていました。

お気遣いありがとうございます。

前述しましたが、感想をいただくのは大歓迎です。

一人の疑問・質問は、他の読者の方にとっても考えが深まるの
でとても有意義です。

ぜひこれからもどんどんお寄せください。

勇気ある行動に感謝いたします。


> 犬の例ですが、そもそも犬は「無気力になった」のではなく
> 「八方塞なので今はひたすら体力を温存し耐え忍んで、いか
> にこの状況から脱するかを考え続けている」といった見方は
> ないでしょうか。
> 私は生物がそうそう自分の命をあきらめることはないと思っ
> ているので、この行動は「努力」と見る事もできるのではな
> いかと。

この実験は、ポジティブ心理学の提唱者であるセリグマンが行
ったものです。ご指摘を受けてあらためて出典を読み返してま
した。

ちなみに「無気力」と「無力感」とは似ているようで、少し違
うニュアンスです。

「無気力」は文字通り「気力」が「無い」状態です。
要するに、動きたくない、何もしたくない、という感覚だとお
考えください。

一方、「無力感」は、「自分にはできない」という感覚です。

たとえば、なんとかしたい気持ちはあるのに無力感のために行
動できない(体が動かない)という場合などです。

前回のメルマガでは、「無気力」ではなく「無力感」という言
葉を使っています。

犬は無気力になったのではなく、無力感ゆえに移動することを
あきらめた、というのが実験者が考え出した結論です。

似ている言葉なので、その違いはわかりにくいものだったと思
います。説明不足で失礼いたしました。

ご指摘の「犬がいかにこの状況から脱するかを考え続けている
といった見方はないか?」という点についてですが、犬がどう
考えているかどうかまではさすがに分かりませんが、「移動す
る」という努力を「耐える」という努力に切り替えた、という
ポジティブな見方はできると思います。

「抵抗をあきらめた」→「耐えることを選択した」と、積極的
な言い換えができる、ということです。



> 今回の話であえて犬の例と人を結びつけるとしたなら、この
> 犬は、どのように行動を起こしていたなら「努力」している
> ことになるのでしょうか?

セリグマンの実験では「努力」という要素は言及しておらず、
私が「努力は報われるか?」というテーマに関連づけて犬の実
験を引き合いに出しました。

私がここで言わんとした「努力」とは、この状況から逃れるた
めに様々な工夫を考えて実行し続けることです。

ちなみに、セリグマンは、その翌日にも犬を同じ状況に置いて
実験をしたそうです。
ただし、隣のエリアには電気を流さないようにしました。

結果は、前日同様に、動こうとしなかった犬がいた一方で、隣
のエリアに移動して電気ショックから逃れることができた犬も
いたそうです。

この結果を見たセリグマンは、「無抵抗になった犬と抵抗を続
けた犬は何が違うのか?」ということに興味を持ちます。

そして、無力感を克服するための方法として(あるいは、良い
結果を得るための心の持ち方として)、ポジティブ心理学を考
え出しました。



> 報われないと嘆いているだけの人へのメッセージと、頑張っ
> ているけどそれでも報われないと感じている人へのメッセー
> ジを明確に分けて伝えてほしいと思いました。

ご指摘の通り、この2つのタイプは分けて考えたほうがわかり
やすいかもしれませんので、そうしてみます。

役に立つ取り組みはいろいろと考えられるので、今回はひとつ
ずつだけ書きたいと思います。


まず前者「報われないと嘆いているだけの人」に役立つ取り組
みを紹介します。

このタイプは、専門的に言うと「認知のゆがみ」の傾向があり
ます。

事実を事実としてとらえずに、偏った見方をするのです。

それはたとえば次のような見方です。

・一事が万事と考えがちな思考パターン
例「また失敗した。次も失敗するに違いない」

・オールオアナッシングの思考パターン
例「試験に落ちた。人生は終わりだ」

・ひとつの出来事をすべてに当てはめる思考パターン
例「ひどい先生がいた。先生とは皆ひどい人である」

・ひとつの面から全体を評価する思考パターン
例「彼に不愉快なことをされた。彼はろくでもないヤツだ」



つまり、「報われないと嘆いているだけの人」は、

・がんばってもムダだ

・どうせ自分にはムリだ

といったように、何の根拠もなく(あるいは、ひとつの根拠
を拡大してとらえて)世の中を決めつけていると言えます。


このようなタイプの人の課題は、この思考パターンの呪縛か
ら逃れることです。

そのためには、マイナスの気分になったら、次の3つのステ
ップを繰り返し行うことが役に立ちます。

1)自分の思考を紙に書き出す
2)自分の思考の論理的矛盾点を自分自身で指摘する
3)前向きな思考を考える


たとえば上の例で言えば、

1)「また失敗した。次も失敗するに違いない」

2)「今回失敗したからと言って、次も必ず失敗するとは限
らない」

3)「今回の失敗の原因を考えて、次の成功に生かそう」

となります。


なお、このやり方にひとつ問題点があります。

これを他人が強要するのは逆効果になる場合が多いという点
です。

他人に強要されると、本人は自分は否定された感覚になりま
す。すると自己防衛的になって殻に閉じこもってしまい、こ
の思考パターンを改めようとはしなくなってしまうのです。

本人が自分で意識して取り組むことが重要です。

あくまでも、本人の心の準備ができたかどうかがポイントに
なるのです。



それでは次に、「頑張っているけどそれでも報われないと感
じている人」に役立つ取り組みです。

このタイプの人には、成功イメージを持つことが役立ちます。

次のことについて順番に考えてみてください。

1)自分が何を(どんな結果を)得たいと思っているか?
2)それを得ている人は誰か?(どんな人か具体的に)
3)その人はどんな行動をしてそれを得たか?

ただし3)については、本人に直接聞くことができない場合
が多いので、そういうときは何人かの友人知人に(できれば
10人以上)に、「あの人はどんな行動をして(それを)得
たと思うか?」と尋ねましょう。

そうしたら、その行動を自分も同じようにやってみるのです。

ここで大事になってくるのが、その行動がうまくいかないと
きもすぐにやめないことです。

その人は5回やってそれを得られたとしても、自分は10回
かかるかもしれません。
その人と自分とは能力や経験が違うことを考慮して、あきら
めずに途中でやめてしまわないことが大事だということです。

資格試験で10時間の勉強で合格する人もいれば、50時間
勉強しても合格しない人もいるのです。



最後にもうひとこと。

いずれのタイプの場合も、大前提があります。

それは「いつ、どういう形で努力が報われるかは、そのとき
になってみないとわからない」ということです。

たとえば、昇給をめざす人が、すでに昇給している人の行動
を手本に努力を続けた。

その結果、1年で昇給するかもしれないし、10年かかるか
もしれない。

あるいは、昇給はしなかったが仕事のスキルが上がった、と
いうこともあるかもしれません。

このときは、努力は昇給ではなくスキルアップとして報われ
たと言うことができます。


そう考えると、「努力は必ず報われる」ということはやはり
正しいのではないか──私はそう思うわけです。



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【編集後記】
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今年は、きっとこれで最後の発行になると思います。

繰り返しになりますが、今回ご質問いただいたおかげで
他の皆さまにとっても良い学びとなったのではないかと
思います。

ですので、どうぞ皆さま、ご質問なりご意見なり、
どんどんお寄せください。

私にとっても、書くネタに行き詰ることが多いので、
とても助かります。


ところで、このメルマガは多いときで7000名近くの
方に読んで(登録して)いただいておりました。

今は4000名を少し割っている感じです。

特に読者数を増やす努力をしてないので、減ったのは
必然です。

でも、読んでくださる方がいらっしゃる限り、来年以降
も発行を続けていきたいと思います。

(不定期発行ですが……)

このメルマガの内容が一人でもお役に立てば、そんな
嬉しいことはありません。


ということで、それでは、また来年お会いしましょう!

皆さま、良いお年をお迎えください。


笹氣健治


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