毎日スキルアップ通信

毎日スキルアップ通信(2019-01-23)

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毎日スキルアップ通信(平日日刊)
           2019年1月23日(水)

        中小企業診断士 川野圭介
【毎日スキルアップ通信Facebookページ】
 https://goo.gl/hJZpB5

『毎日スキルアップ通信アーカイブ』
 https://archives.mag2.com/0000130996/
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1月のテーマ【AIに負けない思考術】

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第11回
『議論でのマネジメント』
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 会議でマネジメント力が必要な人は司会者だけ
ではありません。

 提案者として出席した場合も必要になります。

 提案に対して反対意見を言う人や、まったく
議論に関係ない発言をしてしまう人、あるいは
すでに決まったことや終わったことを蒸し返す
人など大勢います。

 こういった困った人に対応する場合は右脳が
有効です。


 困った人に対してロジカルな発言で、なんとか
説得しようなんてしていませんか。

 相手より自分の方が力があるとか、位が上だか
らといって、強引に説き伏せて相手を黙らせるこ
とができたしても、後に禍根を残してしまうだけ
です。

 うまく言いくるめられたとか、うまく反論でき
なかった自分が悔しいとか、マイナスの感情が
相手に残ってしまいます。

 そのときは収まった感じでも、実行の段階で
スムーズにものごとが進まない原因となります。

 あるいは、自分が部下とか目下の立場のときに
正しいことを発言しているのに上司から理屈にな
らない理屈でやり込められてしまうことはありま
せんか。

「そんなこともわからないのか」
「それはうちでうまくいかない」
「いいからここは俺に任せとけ」

 こうした状況でいきなり理屈で反論するのは止
めた方がいいでしょう。

 次の4つのステップで対応します。

ステップ1
『左脳で(論理的に)文字通り何を言っているの
 か理解する』

 話が行ったり来たり、話をしている本人でさえ
 わからなくなることもあるような興奮状態で
 あっても、こちらは冷静に客観的に、その案に
 反対と言ってるのか、反対はしないが懸念事項
 があると表明しているのか、とにかく何が言い
 たいのか理解します。


ステップ2
『右脳(直感)で発言の「真の意図」をつかむ』

 人間の発言には文字通りの意味とは違うことが
 込められていることが多くあります。

 飲んで夜遅く帰って奥さんに
 「今、何時だと思っているの?」と言われ
 「いま、1時です」
 と答えたら火に油を注ぎます。

 仕事もいっしょです。
 こちらの発言に、「さすが、いいこと言うね」
とおだてられその気になるのは危険です。

 この言葉には『若いくせに生意気言うんでは
 ない』という意味が込められていたりするから
 です。

 ただ、隠された意図の推測は経験の積み重ねで
 上達することはできます。

 がんばって、相手の発言本当の意図、あるいは
 隠された意図を推測するしかありません。


ステップ3
『右脳(直感)で何をどのように答えればよいか
 理解する』

 このステップでは相手に伝えることを考えま
 す。

 相手が、口ではもっともらしいことを言いなが
 ら、実際は感情的に納得していないことを察知
 したのならば、正しいロジックを展開しても
 うまくいかないことを肝に銘ずるべきです。

 そこで、ロジックで説き伏せるのではなく、
 相手の立場を尊重するような、あるいは不安を
 払拭するようなメッセージを送ることを考えま
 す。


ステップ4
『左脳(論理的に)どのように伝えればよいかを
 考える』

 相手の気持ちを理解した上で、何をどのように
 答えればよいか決めてください。

 その上で伝え方を考えます。

 左脳を使って論理的な言葉・文章として展開し
 て、こちらの「真の意図」を伝えます。

 状況によって、感情をたっぷり込める場合も
 あれば、淡々とこなす場合もあります。

 会議の中で答えるのではなく、会議が終わった
 後に伝えるという選択肢もあります。


 それではケースで考えてみましょう。
 会議でよく上司から「分析が不十分」と言われ
ることはありませんか。

 ステップ1では、相手が「分析が不十分」と
言っているのだから、それ以外の何ものでもあり
ません。

 問題はステップ2です。
 「真の意図」は何か?
 たとえば次の4通りくらいは考えられます。

1)君の提案が気に入らないけれど、うまく論破
 できないので、別の切り口で文句をつけてみた

2)自分が優秀であるということを他の参加者に
 伝えたかった

3)いつも会議で関係ない発言をして周りからひん
 しゅくを買っていることに本人も気づいていな
 い、ただの人

4)この提案に賛成で、ぜひやりたいと思っている
 のだが、このままやって大丈夫かと本気で心配
 してくれていて、念のため競合のことを聞いて
 くれている

 それぞれに対して、第3ステップで、やり込めて
も全然OKの場合もあれば、相手の気持ちをよく
してなければ今後の展開に支障が出る場合もあり
ます。

 ケースバイケースです。
 どのステップにいま自分がいるのか、そこだけ
はしっかり意識して臨むようにしましょう。


参考図書
『右脳思考』内田和成 1,728円
 (東洋経済新報社 2018.12.26)
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【新刊紹介】
『メモの魔力』
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 具体的なメモの書き方について説明します。
 ただ、あまりノウハウに傾倒してほしくはあり
ません。

 もっと大切にしてほしいのは「メモは姿勢であ
る」という点です。

 メモをするのは、何らかの目的があるからで
あって、日々、あらゆる情報に対して、毛穴むき
出し状態でいられるかどうか、たゆまぬ知的好奇
心と、知的創造に対する貪欲なスタンスこそが
メモ魔として最も大切にすべき基本姿勢なので
す。

 それではノウハウについて説明します。

 ノートは原則「見開き」で使います。

 左側に左脳的な「事実」
 右側に右脳的な「発想」
 を書きます。

 脳のポテンシャルを最大限に引き出します。

 最初のうちは、ノートの右側がスカスカになっ
てしまい、それが気になって仕方がなくなりま
す。

 それは良い兆候です。
 空欄をみると、埋めなければいけないという
プレッシャーで右脳が活発化されていきます。


 まず、左側にファクト、どこかで見聞きした
客観的な事実を書きます。

 ミーティングであれば、そこで交わされた会話
の内容を書きます。

 箇条書きよりも、キーワードを中心において、
マインドマップのように関連するワードを拡げて
いくと、整理しやすいし、後から読んでもパッと
全体を理解することができます。

 できれば左ページの左5分の1くらいのスペース
をとるために縦線を引いて、欄内にタイトルを
つけていきます。

 次に右側のページに移ります。
 この空いたスペースに何を書くのか。
 ここが知的生産メモの最重要ポイントです。

 まずは、左側のファクトから得られた気づきを
右側のスペースに書きます。

 右側のページには中央に縦線を引いて、左に
「気づき」を書き、右に、そこからどう「転用」
するかを書きます。

 気づきとは、ほかのことに転用あるいは応用
できるようにファクトを抽象的な表現で言い表
すことに他なりません。

 気づきを書いたら、次にそれをどう自分の
アクションに「転用」していくかを書きます。


 「ファクト⇒抽象化⇒転用」という一連の流れ
が、知的生産メモにおける最大のポイントです。

 現実世界のなかで、このサイクルをくりかえし
ていくことは、人生をよりよく生きる上で、他の
何よりも勝ると筆者の前田さんは考えています。



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読者のみなさまからいただいた
コメントをご紹介します
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(^^)野田さん
川野さん、こんにちは。

人を動かすには右脳に働きかける。これは妙に納得しました。
たしかに、理屈ばかりでは人は動かないですよね。

前田裕二さんのメモはすごいですね。
生活のなかで、無意識に通り過ぎていくことをメモできたら
かなり変化があられるのだと思っているのですが、
なかなかうまくはいかないです。

今年はメモもしっかりとろうと思います。

電話は私も左耳ですね。右耳だとやはり勝手が悪い感じがします。


(^o^)
野田さん、
今日、私のメルマガを読んだ人と、どちらの耳で
話を聞くのかということが話題になりました。

彼女は右耳で聞くようにしているそうです。
左耳で聞くと感情が高ぶって冷静に聞けな
いのではないかと言います。

私はいやそうではなく、ケンカにならないよう
ファジーに受け取るために左耳で聞くのだと主張
して、お互いの主張が食い違いました。

「左耳利き・右耳利き」理論は、なかなか奥が深
いようです。

 前田裕二さんのメモは、ほんとうに刺激的で
す。紙に書くメモはけっして地味ではなく、どち
らかというと人生を派手に生きるための秘法とい
うように前田さんはとらえているようです。


ご意見・ご要望
はこちらからから
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編集後記
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今日の日経新聞1面記事に世界的にモノから「見え
ない資産」で稼ぐ構造への転換が進んでいるとい
う趣旨のことが書かれていました。

特に米国は製造業や小売業などモノを扱う産業か
ら知識集約型産業への転換が進んでいるそうで
す。

無形資産を活用する産業は、工場や店舗に必要な
人件費や在庫のコストが一切かからないので、
高い利益率を確保することができます。

日本はどちらかというと、販売量や生産量に応じ
て仕入れ費や原材料費が連動する従来型産業の
比率が高いままで、世界的にもROI(自己資本利益
率)は低く、欧米だけでなく東アジア主要国の中
でも「最下位」という状況です。

これからはモノではなく、ヒトが稼いだ価値が
利益になる時代です。

個々がAIやロボット機械に使われるのではなく、
いかに自身で「ファクト⇒抽象化⇒転用」を回し
ていけるかが、カギとなっていくのではないで
しょうか。



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       今日も一日いい日でありますように^^

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