ギリギリ探偵白書

ギリ探「真似」

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////----□□■   「 ギ リ ギ リ 探 偵 白 書 」
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<><><><>   2015 / 12 / 01 
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<><><><> http://www.go-tiu.com/ T.I.U.総合探偵社
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「ギリギリ探偵白書」は、T.I.U.総合探偵社のメンバーが
実際に体験した調査をご依頼者様の許可を得て作成されています。

また、ストーカーに遭わない方法や浮気の見抜き方など、
探偵的リスクマネージメントについての紹介をしていきます。

面白い!役に立つ!と思ったら友達にも転送して勧めて下さいね!


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<<目次>>

・ ご挨拶
・ ギリ探
・ お知らせ
・ メルマガ紹介
・ 編集後記


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■ご挨拶

まぐまぐ大賞2015推薦について
http://www.mag2.com/m/0000121372.html
リンクページの右上のボタンをポチッとお願いします!

何回押しても良いそうなので、押してくれる方は毎日押してください。

最近は締め切りに追われています。
講演会のスライドや資料の締め切り、コラムや執筆の締め切り
メルマガも有料版の締め切りを自分で設けましたが、これは守れず
じまいで・・・。

もうやるしかない!それはわかっていても、時間は無情に過ぎていき
ます。待ってくれはしません。

やってはいてもペースが追いつかない。
締め切りが毎週ある漫画家さんとかすげーな〜〜とか思います。

2つお知らせ

・いじめ対策のDVD出ました!
有料ですが、一部はNPOユース・ガーディアンの資金にあてます。
http://myhoumu.jp/ijimetiu/


・12月7日セミナーをやります。
「探偵が教える!初対面の人から情報を引き出す、読み取る方法」
聞き込み調査の手法や潜入時調査の手法がメインの内容になります。
https://55auto.biz/vfieldbiz/touroku/kouryuu18.htm


では、今日もギリ探、はりきってどうぞ。

〜〜交通事故は予測がつきません・・・

交通事故の被害者は、何をしなければならず、
何をしてはいけないのでしょうか?
また、被害者は、交通事故の処理をどのように
進めていけば損をしないのでしょうか?
【無料動画+無料小冊子】でわかりやすく
説明します。
すでに、20,000人がダウンロード
しています。
今すぐどうぞ。
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・・・いじめで悩む方に一冊いかがですか?

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■「ギリ探」

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◯ 登場人物

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・代表 阿部 
T.I.U.総合探偵社代表、難件解決の実績があるが、現在は後輩らの指導にあたり現場
にはほとんど出ない。

・代表代理 サザビー
代表阿部のパートナーで調査現場の総指揮者。探偵調査のエキスパートであり、他社
の調査員からも信頼が厚い。

・ベテラン調査員 コマさん
代表阿部に理論を教わり、調査の全てをサザビーに叩き込まれた超エース調査員。コ
マさんが追えない相手は誰にも追えないと言われるほど調査レベルが高い。長身、イ
ケメン、既婚者。

・調査主任 下山
高校卒業と同時にT.I.U.の門を叩き、教育を受けた1年後、調査員となる。若いなが
らも調査経験が豊富で、人当たりも良く、23歳で調査主任、責任者となる。コマさ
んの後輩。実はイケメン、アニメ好き。

・元調査員、現・田中探偵社(仮名)代表 田中
T.I.U.当初に在籍した元調査員。家業である調査業の修行のためにT.I.U.へ。5年の
経験を積み、家業を継ぐも、一人社長で寂しいため、用事もないのにT.I.U.にやって
くる。巨漢で柔道有段者、食いしん坊。

・ベテラン調査員 ゲンさん
元大手探偵事務所の名物調査員。業歴は40年。大手探偵社のやり方に嫌気が刺して
いたが、定年退職の退職金目当てに勤め上げ、知り合いであった代表阿部のいるT.I.
U.の門をたたく。主に聞き込み調査や情報収集を担当し、責任者へ的確なアドバイス
をする。

・女探偵(準調査員)きく子
元潜入調査員。スパイ活動中に代表阿部に摘発され、T.I.U.で一から調査を学ぶ。現
在、探偵歴7年目(2015年)。あらゆる調査の要となる活躍をするが、何よりも
プライベートを優先する今時娘の側面もある。

・調査員(インターン) 大学生 秋川
現代社会の研究をするためにT.I.U.の探偵学校に入校、当初は研究レポートの作成の
ためであったが、その人間模様にはまり、調査員としての道を歩み始める。代表阿部
との約束で、本業は大学生、T.I.U.での身分はインターンとして経験を積む。(修行
中)

・T.I.U.総合探偵社(実在)
総合的な調査を行う探偵社として、平成15年7月に設立。設立当初は、ストーカー
撃退のホープとして、その地位を確立し、詐欺事件や虐待事件、セクハラ・パワハラ
事件、いじめ問題調査など社会問題に関わる証拠収集において国内随一の実績を誇
る。



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本編(全編)   「真似」

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           「真似」


左右のカーブが続くのは、険しい山に道を通すのに、傾斜が急だからだと
聞いたことがある。
確かに車はアクセルを踏んでも、シートに背を沈みこませるような力を発
揮しない。とはいえ、続くカーブがあるのだから、スピードが出過ぎても
困るのだ。

その相談者はしっかりとした口調の女性であった。

”現地までの交通費も払いますので、ぜひとも依頼を受けてもらいたい。”
”もちろん、お引き受けいただけなくてもお手間の費用は払います。”

そう言っていた。
ほぼ作成が済んでいる報告書を上司が引き受けてくれたことも良かった。

下山は、その電話口で住所を聞き、そこで、相談者と落ち合うことにし、
配車書類を手早く用意して、事務所を出た。

こうした段階で単独行動はセオリーに反するので、デスクで不貞行為の
判例を調べてレポート作っていたインターンの秋川を連れ出した。

時計はまだ午前を指している。
スマホのナビで、その住所までは事務所から4時間半ほどの距離であった。

マップの目的地が、山の中腹あたりを指しているのは気になるが、デス
クでのんびりしている気分でもなかったから、ちょうど良いと感じてい
た。

しかし、高速道路のインターチェンジを下り、一般道から峠道に入った
ところで、若干の後悔の念がうまれてきた。

”ちょっと、相談を聞きに行くには遠いのではないか・・・”

インターンの秋川などは、峠の手前で立ち寄ったコンビニで、お菓子など
をたくさん買い込んでいた。

”遠足かよっ”

峠の途中にあるガードレールの切れ目に、車1台分ほどの山道があり、これを
下ったり登ったり曲がったりしていくと、点々と民家があった。

民家とはいえ、ブロック塀が崩れていたり、雨戸が朽ち果てたものもあるから
半分は廃屋なんだろうと勝手に想像したりしていた。

電話口の女性が言っていた敷地周囲を樹木で囲っている家は、複数あった。
そうした家は、ナビでは違うということなので、さらに道を進む。

確かに山の中、小ぶりのカーブを曲がったところに、その家は確かにあった。

敷地に車を停め、玄関に進むと、引き戸の玄関に張り紙がった。

”探偵さんへ
鍵は開けてありますので、中でお待ち下さい。”

秋川はそれをスマホのカメラで撮り、こう言った。

秋川    「なんかミステリーの始まりみたいですね。」

秋川もデスク仕事に疲れを感じていたのであろう。
なぜか、楽しそうにしている。

下山は、その毛筆で書かれた字を見て、なぜか小学生の時によく面倒をみて
くれた担任の先生の年賀状を思い出していた。

秋川    「こういうときは、現場保存しろって阿部さんなら言います
       ね。車でしばらく待ちましょう。」

下山    「そうだな。」

下山は再び車のシートに戻り、煙草に火をつけた。

電話口の女性が現れたのは、それから5分程度してからであった。

白の真新しい軽自動車で、運転席から何度もお辞儀をしていた。
助手席には、少年が乗っていた。

秋川    「まだ、中には入っていませんね?」

女性    「ええ、鍵を開けてすぐに近所に挨拶に行っていたもので。」

秋川    「そうですか。それは良かった。こういう場合は、現場保存
       が大切ですので、少し警察の方を待って指示を仰ぎましょ
       う。」

状況は電話で大体聞き取っている。

この女性は、この家の住人の娘にあたる。
住人は高齢の男性で、一人で住んでいたそうだ。
同居を勧めても、愛着があるとか、慣れた土地から離れたくはないなどの理
由で男性はこの家から離れることはなかった。

3日と開けずに女性は、この男性、つまりは父の安否の確認も兼ねて、電話
をしていた。たいていは畑にいるため、夕方には、「元気だ!」と短く答え
て電話を取っていたそうだ。
ところが、3日前に電話をしたときは出ず、近所の人に見てもらったら、電
気が消えていて、愛用の軽トラックもなかった。

”どこかで酔いつぶれているのかもしれない。”

そう思って、また翌日と電話をしても出ず、近所の人も流石におかしいと思い
悩んだ末、相談の電話をしたということだった。
警察は大事になると考えていたそうだが、そういうものだからと、連絡をす
るように説得した。

契約自体は、探偵業での依頼に必要な書類の説明や契約の説明で、すぐに
済んだ。探偵は、なんでも金さえ払えば調べるというものではない。業法
があって、賃貸契約のときに交わすような重要事項説明というものが、調
査前に必ずある。それは、面前で行うのが望ましく、手間ではあるが、原
則面前でT.I.U.では行うことになっている。

到着していた駐在さんは、女性の話をしばらく聞いてから、書類を作り、
中に入ろうと下山らに声をかけた。

引き戸の玄関を開けた。
じっとりとした湿気がまとわりつく。
まるで葛湯のような空気だと、下山は思った。

全員が靴を脱ぎ始めたところで、秋川が声を上げた。

秋川    「動かないで!!」

全員が秋川の顔を覗き込んだ。
秋川は、玄関から続く廊下に、埃が浮いている様子を腰を折って確認し、
専用のライトで照らして、その足跡を確認しだした。

秋川    「足のサイズは、24.5もしくは25、腰が若干曲がって、
       特に親指に力が入るような歩き方をしている足跡は、廊下
       から玄関方向に向かっています。」

下山    「つまり、その足跡以外は廊下にはないということか?」

秋川    「その通りです。足跡を避けて歩きましょう。僕について
       来てください。」


秋川が先頭に歩き出し、女性が案内をして部屋の隅々を調べて歩いた。

駐在さんは、その調べが終わると、中型のパトカーでその場を後にした。

依頼主もそろそろ家に帰るというところで少年が口を開いた。

少年    「俺残る。」

和樹(仮名)と名乗る少年は16歳だという。
高校には進学せず、ブラブラしていたところ、力仕事もあるかもしれない
ということで、駆り出されたようだ。

母である依頼主は、大丈夫かと何度か少年に訊いたが、彼は面倒な表情で
ぶっきらぼうに大丈夫だと答えていた。

依頼主    「こう言っているんですが?」

下山     「自己責任ということになりますが。」

依頼主    「それはもう16なので大丈夫だと思います。ね?」

少年     「・・・」

秋川     「和樹くんは、この辺に土地勘とかあるのかな?」

少年     「よく泊まりに来ていたので。」

下山     「じゃあ、案内はできるね。」

少年     「それは、できると思いますけど。」

下山は依頼主から家の鍵を預かり、200メートルほど離れた遠い親戚の
敷地にある離れを使って良いと許可をもらった。

その離れはプレハブ小屋であった。
プレハブといっても、エアコンがあり、ストーブもあった。

干したばかりのような布団も用意され、室内にはテレビもあった。
トイレが外にあり、お風呂は母屋のものを使って良いということであった。

下山は、調査車両に予備で入っている調査用端末を監視モードにして、
調査対象者の家の玄関に仕掛けた。
電源を延長コードで確保し、玄関にある下駄箱に養生テープでタブレット
端末を貼り付けただけの質素な仕掛けではあるが、カメラアプリには動体
検知機能があり、それを検知すると録画と通信を同時に行う設定になって
いる。

この通信先は、事務所の調査用通信端末と下山・秋川のモバイル端末とな
っている。
仮に自主的に帰ってきた場合にもすぐに反応するのでわかるし、他の誰か
が侵入してきた場合も把握することが可能になる。

拠点確保もでき、周囲1キロ圏内の家には挨拶に行って、状況も併せて聞
いてきたところで、日が落ちた。

街灯はほとんどないので、辺りは真っ暗になっていた。

翌日、早朝に駐在さんからの連絡で、調査対象者が使用していた白の軽トラ
ックが街のホームセンターの駐車場に停まっているということがわかった。

下山と秋川は少年も連れて、そのホームセンターに向かった。
軽トラックは若干斜めに駐車していて、助手席にトイレットペーパーなどが
載っているのがわかった。
荷台には何もなく、少しの錆と土汚れがある程度であった。

”これは、なにか事件にでも巻き込まれたんじゃないか・・・”

一瞬、不安が下山の脳裏に浮かんだ。

秋川     「変ですね。車でどこかに行ったと思っていましたが。」

下山     「・・・」

秋川     「車の鍵は自宅にあるそうで、今、依頼者さんが、それ
        を取りに向かっているそうです。」

下山は、代表の阿部に電話をかけた。
阿部はどこか外を歩いている様子で、電話に出た。

下山     「少し変なんですよ。」

阿部     「少しじゃないよ。だいぶ変だろ。」

下山     「ええ。」

阿部     「爺さん、それまで変わった様子は?」

下山     「特にないです。いつも通り。」

阿部     「揉め事は?」

下山     「それも無いようです。」

阿部     「ホームセンターの用事は買い物か?」

下山     「たぶん、そうです。トイレットペーパーがあります。」

阿部     「ん?」

阿部は一瞬考えた。
事務所へは、現場での写真データが全て送られてきていた。
その中、2階の一室が備蓄部屋になっていた。
乾パンなどの缶詰や水の類、ティッシュやトイレットペーパーなどが、
購入日と消費賞味期限をマジックで書いて保管していた。

だいたいのものは、1組を12個だと考えている様子で、揃えてあり、
几帳面に並べてあった。
トイレットペーパーは確か12袋積んであったはずだ。
さらにトイレの写真でも、上棚に1袋あり、それを再度買うというの
は少々おかしい。

写真を思い出せば、寝室や廊下、階段などに忘れ物を防止するような
張り紙があり、箇条書きで、持ち物リストが書かれていた。

行方調査での違和感は、それを視覚化・言語化できると、真相にだいぶ
近付くものである。

阿部     「爺さんは、80過ぎだったか?」

下山     「ええ。82歳です。」

阿部     「呆けてきたとは考えられないか?」

下山     「家の張り紙では、そういう様子ですね。」

阿部     「仮に呆けたとしてだ、どこにいると考えれば、徘徊したと
        考えるの妥当な線だろ。」

下山     「そうなると、この周辺にいるとなりますね。」

阿部     「街となれば、顔見知りは居ないはずだ。また、長居できる場所
        も限られているはずだ。」

下山     「そこを中心に探せと。」

阿部     「俺ならそうする。」

下山は礼を言って、電話を切った。
さほど広くは無い田舎町である。手分けをして探せば、方々回れるはずだ。
下山は、自分が少年と組み、秋川が単独で動くということにして、夕方18時に
ホームセンターの真横にあるファミレスで集合するということで、周辺聞き込みに
散開することにした。

下山     「今の服装がわからない。顔写真はいくつかもらったが。」

少年     「じいちゃんは、よくフライトジャケットを着ていました。」

下山     「そりゃ、少し目立つかもしれないね。」

少年     「緑とオレンジのヤツで、両方に刺繍があります。リバーシブル
        だって、ニコニコ話していましたよ。」

下山     「お酒とかお風呂が好きとか、そういうのは?」

少年     「両方よくしていると思います。」

聞き込みはハズレの連続である。
警察に捜索願が出ているという話をしても、個人情報だからと教えないところも
多い。それでもめげずに粘るのが聞き込みである。

フライトジャケットには、龍と虎が刺繍されているということであった。
遠目でも判別がつくであろう。

ところが、そういう人物は、見かけることはなかった。

少年は飽きてきた様子で、しきりにため息をついていた。

下山はそれにうんざりしながらも、少年に声をかけ励ましていた。

下山は声をかけながらも、探偵になったばかりの頃の自分と少年の姿を重ねていた。

”確か結果がなかなか出ないで、不貞腐れていたら、阿部に滅法怒られたことが
あったよな・・・”
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阿部   「おい、下山、なに疲れてんだ!!」

そういって、阿部は下山の足を蹴るような振りをした。

阿部   「なにをイメージしてるかしらないけどな。調査っていうのは、結果が
      出ないことの方が多いんだよ。だからといって、それは無駄には、
      ならないんだ。」

下山   「え?」

阿部   「人探してます、ああそうですか、ここにいますよ!なんて、こたえ
      ることなんて、まずない。あるとすれば、そりゃ運だな。」

阿部   「でも、居ないっていう結果は出てるだろ。だから、別の場所に行く。
      消去法は、地味でやることが多くなりがちだが、全てが無駄じゃ
      ないんだよ。」

下山   「まあ・・・」

阿部   「それも反復する。地味にコツコツ、そうやってマルタイに迫るのが
      聞き込みにおける醍醐味と言える。」

下山   「でも、こうも知らないと言われていると萎えますよ。」

阿部   「一喜一憂していると、余計に疲れるぞ。それこそ、知らなくて当然
      くらいに思っておけよ。そもそも知らんはずだよ、普通はな。
      例えば、同じ町内に佐藤さんは何人いる?って言われてわかるヤツ
      がいたら、びっくり人間だろ?それでも、電車に乗ったら妙に印象
      深いヤツがいたりする。そういうもんだ。」

下山   「じゃあ、そういうの印象深く覚えている人にあたるまで、いや、
      あたって情報をもらっても、マルタイにたどり着くまで追うわけ
      ですよね・・・。」

阿部    「それが行方調査だろ。ドラクエだって、いきなりレベルが高かっ
       たら、即クリアできて、つまらんだろ。即クリアできる調査なん
       て、俺は嫌だね。楽しくないだろ。」

下山    「・・・」

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正直、とんでもない男を師事してしまったと思った。
ところが、この時の調査では、阿部は数日後、電撃的にマルタイを確保した。

※マルタイ・・・「調査対象者」の略(探偵用語)

この時のマルタイは、失踪マニュアルを読んでいて、ネットでも足跡の消し方
を調べていた。ある種の失踪マニアのような男で、挑戦的でもあった。

阿部は、「もっとちゃんと失踪しろよ。」と帰りの車でボヤいていた。
そんな阿部は赤ちゃん取り違え事件でも活躍し、行方調査の中でも難解事案と
言える調査の金星をいくつもあげている。

下山も当時は一調査員として現場にいたから、その時の興奮は覚えている。
自殺寸前であった者を車から引きづり下ろしたり、性転換をして見た目では
まったくわからなくなった者を見つけ出したり、詐欺犯なども追跡した。

下山    「和樹くん、少し疲れた?」

少年    「ええ、まあ。」

下山    「まあ、なかなか結果も出ないからね。」

少年    「そうですね。」

下山    「でもね、これって、全然無駄なことじゃないんだよ。」

少年    「わかってます。だって、そこにはいないっていう消去法
       には、なってますからね。」

下山    「そうなんだよ。っておい、君、すごいな。」

少年    「少し考えればわかりますよ。さ、次いきましょ。」

下山    「そ、そうだね。次行こう。」

下山が小さめの食堂があるホテルのフロントで話を聞いている時、
秋川からの電話が鳴った。

秋川     「見つけました。バス停のベンチに座ってます。」

下山と少年がその場に到着した時、調査対象者である老人はフライトジャケット
を着て天を見上げブツブツ独り言を話していた。

少年     「じいちゃん!」

彼は一瞬驚いたような表情をして、またすぐに考えるような表情になって、
思い出したかのように、「和也か?」と訊いた。

少年     「和也はじいちゃんの息子で、俺は孫の和樹だよ。」

彼は、口を大きく開けてから、「そうだった。我ながらややこいい名前を
つけたものだ。」と笑った。

事情を聞くと、どうやってここまで来たのか?なぜ、ここにいるのか?
そういったことがわからなくなり、車で来たところまでは、思い出した
が、車をどこに停めたかを忘れてしまったそうだ。
ここ1年ほど、忘れ物が多く、気がつくと時間がだいぶ過ぎていること
が多くなり、気をつけていたが、まさか、こんなことになるとは、正直
なところショックで、思い出すまで帰らないと決めたということであっ
た。

下山は依頼主に電話をして場所を教えた。
依頼主はそのころ、ちょうどホームセンターにおり、すぐに、このバス
停にやってきた。

下山はその再開を見届け、宿泊場所の提供をしてくれた方に礼を言って
から事務所へ戻った。

秋川は終始、興奮気味であった。
秋川も阿部にアドバイスをもらおうと、電話をかけていた。
秋川は阿部に言われた通り、マルタイの気持ちになって歩き回ってみた
そうだ。
幾つかのパチンコ店を歩き、時には座ってみて、敢えて不安な気持ちを
作ってみて、歩いてみた。

すると、人が多くいる方は魅力的に感じるので近づくのだが、人ごみに
ある個々の表情を見ると怖くなったそうだ。

そうして歩いていて、見つけたのが発見場所であった。

そのバス停のあたりの暗がりや椅子があるということ、人気が
あまりないということなどで、安全な地帯だと感じたそうだ。

それでベンチに近づくと、マルタイが天を仰ぎながら、考えるように、
独り言を話していたそうだ。

下山は思った。

”聞き込みしろよ!そんなに簡単にみつけたら、つまらんだろ!”

が口にはしなかった。
言い返されたら、反論できない。
調査とは結果が全てなのだから。

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交通事故の被害者は、何をしなければならず、
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★「こちら探偵社」

 T.I.U.のブログです。過去のギリ探を再掲載してます。
 最近、毎日更新を目標にブログってます。
 お時間のある方は一見を。

 http://blog.goo.ne.jp/tantei-tiu/


★ギリギリ探偵団のメンバーでもある大阪のおっちゃんさんが
 「ギリ探」の感想を書いてくれたりするブログを作ってくれた!

 時には、辛口コメントも!?
 大阪のおっちゃん! がんばれ!!おれもがんばる!!

 「ギリギリ探偵団・G.T.O.F.C」
 http://blog.goo.ne.jp/syorizumidesu


★防犯意識に革命を!!
 ヤフーショップ「防犯王」

 防犯グッズ販売しています。
 買ってね♪

 http://store.yahoo.co.jp/bouhan-king/index.html


_______________________________
■NPO法人ユース・ガーディアン

平成27年1月15日に発足したアウトリーチを主体としたいじめ問題の
解決を得意とした非営利活動法人です。
現在は公益財団法人日本財団の夢ちょ寄付金事業として、いじめに関する
証拠収集は全国どこでも無料で実施中。

PTA主催講演会やセミナー、教育委員会などが主催する講演会へ講師と
して代表理事阿部が全国規模で活動しています。

ホームページ
http://www.ijime-sos.com
相談ナビダイヤル
0570-090-112
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CCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCCC

■編集後記    by阿部


2015の推薦が始まっているそうです。
http://www.mag2.com/m/0000121372.html
編集後記もしっかり読む方は、ぜひとも、リンクのページから
推薦してください。何度も押せるそうなので、2度3度は
どうぞ(笑)

プライベートで沖縄に行ってきました。
暖かかったです。沖縄は。
日中は半袖でしたから。

これから寒さ厳しくなる季節ですが、考えれば、気候は確かに
変動していますね。
寒さも強くなり、暑さも強くなったと感じます。

私が小学生の時、確か31度あったら、それはもう大事でした。
いまや40度に達しようという暑い日があり、人の平熱以上の気温は
当たり前の暑さです。

寒さも強く、冬に雪が降り、都内の交通が麻痺するのも年に1度はあり
ます。車もスタッドレスタイヤに履き替えるような時期、インフルエンザの
予防接種の時期でもあります。

早めに予約しなければとか思っています。
では、また次回!!

次回は、12月22日発行予定です。


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amazon Kindleバージョンで
さらに詳しい描写、なかなか書けなかった部分をさらに追加!

「探偵裏事件簿」

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「いじめと探偵」(幻冬舎新書)
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1-1&pi=AA75


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Twitter。たまにつぶやきます!
http://twitter.com/Tiuabe

Facebook。友達増えています!ほぼ毎日更新!
友達になりましょう♪
http://www.facebook.com/tiuabe

ameba。ぺタしてます!
http://ameblo.jp/tiuabe/

※メッセージをちゃんとください。スパムも多いので、メッセージが無いもの
 は、友達申請など保留にしてしまいます。
※目に余るルール違反はすみません、解除してしまいます・・。
※私にFBの使い方を聞く方がいますが、私はFBの先生ではありません。自分で
 調べてください。できない方は無理しないか、できるように努力するかの
 どちらかだと思います。
※Facebookで友達になったからという理由で、公開されるプロフィールの勤務
 先にT.I.U.総合探偵社だと名乗るおかしな人がいました。
 脳みそが足りないような方は、他の方の迷惑にもなりますので、即座にブロ
 ックしちゃいます。


 「こち探」ほぼ毎日更新中!  http://blog.goo.ne.jp/tantei-tiu/


 T.I.U.探偵養成学校よりお知らせ!!
 2015月12月からのT.I.U.探偵養成学校の生徒を募集しています。
 探偵になりたい方、開業したい方、お待ちしております。


 締め切りは12
月末日です。詳しくは、お問合せ下さい。


 約1年の長期育成で、本物の探偵を育てます。
 
 くわしくは・・・
 T.I.U.探偵養成学校
 http://www.tanteischool.com/

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利用して発行しています。
配信中止はこちら http://www.mag2.com/m/0000121372.htm
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作成:合名会社T.I.U.「T.I.U.総合探偵社」
東京都目黒区東山3ー16ー3
TEL03ー5773ー5589 FAX03ー5773ー5590
ご意見・ご感想 anshin@go-tiu.com
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ギリギリ探偵白書

発行周期: ほぼ 週刊 最新号:  2019/03/12 部数:  1,995部

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