つれづれ音楽生活のすすめ

つれづれ音楽生活のすすめ 00048

カテゴリー: 2004年05月10日
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「つれづれ音楽生活のすすめ」   VoL. 00048  
作者:ヴォーカリスト 牧野 俊浩                  04/05/10     
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■今日のバイブレーション■

     「音楽」とは社会的な承認を得た、ひとつの制度である(その2)
                     (小川博司:音楽社会学者)
   

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●今日のバイブレーションから思い浮かんだ事●
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「音楽は社会的に承認された、ひとつの制度である」と看破する小川氏の背景
に見え隠れするのは、音楽という千変万化するメディアをひとつのカテゴリー
に押し込めてしまってはならないとする、氏ならではの音楽との距離感であろ
うか。いわば、その時代にたまたま遭遇した社会との契約関係で、音楽と認め
るか否かが決定されるというもの。楽音と非楽音の境界も曖昧になってきてい
る事も、そういった事情を受けてのことであると氏は言う。

 小川氏の経歴をみながら、はたと気がついた事がある。
氏は、環境音楽の分野でも、斬新な実践をされている。私が所蔵している「波
の記譜法」という、優しい音風景を扱ったレコードの製作者でもあった。更に
はマリー・シェーファーの「世界の調律」の共訳者の一人でもあった。勿論、
この分厚い著書も所蔵し、気になる部分には、何度も鉛筆で傍線を加えた記憶
もある。そこでも楽音、非楽音という件りに黒線を引いた覚えがある。
 
 そんな事を思いつつ、改めて、今回入手した「音楽する社会」の奥付けを見
て、読後すこしタイムラグを感じた箇所のあった訳も理解できた。
 初版は1988年。つまり、今から16年前の音楽シーンを背景にして、こ
の本は書かれているのである。

 あれからの10数年、音楽をとりまく情勢は著しく変化した。
電子機器の普及は、アナログ音楽とヴァーチャルな音楽体験の比率をいとも簡
単に逆転させてしまった。
 確かに、氏の予測したように、社会は装置を仲立ちとして音楽化した。
それによって、人と人とのコミュニケーションのあり方も変貌した。人間の感
覚そのものも変わった。
 「音楽する社会」は、この変容がすべてプラスにはたらいていくことを前提
にして、氏は社会が音楽化してゆくことを楽しみにしておられるというメッセ
ージが行間に漂う力作であったと思う。

 ただ、現状を手放しで喜んでばかりいるわけにはいかない。
当時、氏の指摘した、都市のサウンドスケープ(音風景)に関して言えば、個
々の音が超過密の音に埋もれて、方向性や遠近感を失ったローファイ化が、想
像以上であることに、私自身、いまさらながら強い危機感を覚えている。

 社会との契約でその時代の音楽が生み出されるという論には、あえて反論を
しない。ただ、本当にそれだけで音楽は今後も存在できるのかという危惧を感
じ始めているのである。

 なにやら、つい最近読んだ養老猛司の「バカの壁」の中に、随所に展開され
る論法が気になりはじめた。バカにとっては壁の内側だけが世界で、向こう側
が見えない。実は壁の外にも、別の世界が存在する事すらわかっていないと養
老氏は説く。自分自身バカ呼ばわりされたくないし、少なくとも思い込みで
「音楽」を、勝手に、こうあるべきだ囲い込む自信もない。
 しかし、なにか気になる、音楽の液状化とでもいえばいいだろうか。

 音楽を液状化させないためにどうすればいいのか。

音楽が、その時代の「美」とか「快楽」とか、なにかプラスの価値が付加され
た、音にまつわる現象である(小川氏)であるならば、それらの「美」「快楽」
の発火点の高さを問う姿勢を社会がもつことが、その歯止めとなる。


 改めてマクルーハンの「クール」という語法に興味が沸く。
「クール」とは、全身の感覚が研ぎ澄まされ、意識が覚醒した状態であると、
小川氏は読み解く。だからこそ、単純に熱くならず、つまりホットにならずに
全体を視野に納めた行動が可能になるのである。
音楽に持ち込まれるクールさ。逆説的な言葉使いとなるが、それは上記の発火
点の高さに通じるものであろう。クールな社会とのコラボレーションでクール
な音楽が誕生してゆくならば、私の危惧は霧散するのだが。


PS
 前回のメルマガで、またまた大失敗!以下の文章に間違いがありました。
(パチンコの例は竹下氏が挙げたものかも知れないが・・)
お読みいただいた方全員がお気付きになったでしょう?竹下氏じゃなく、勿論
竹村健一氏のことですから「竹村氏」ですね。謹んでお詫び申し上げます。
ご指摘いただいた川上先輩!有難うございました。なにもお礼はできませんが、
ホームページへのリンクを張らせてくださいね。

 http://www32.ocn.ne.jp/~htgygom/

皆様、この賑やかなサイトにも、是非ご訪問なさってくださいな。

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■今日一番の耳ご馳走スペシャル■(周波数7:「声門」3)

 なぜ日本人は英会話を習得できないのか。
ひとつには、使っている周波数の差が原因であるという説があります。

私がそのことを知ったのは、トマティス効果という興味深い学説の背景にある
「人間の声には耳で聴いた音しか含まれない」という話が入り口でした。

 http://www.tomatisjp.com/method/about.html

 他サイトからの情報も加えて要約すると、日本語は最高周波数が、1500
ヘルツくらいであるのに、英語で使う最高周波数が3000ヘルツにも及ぶと
いうことが、日本人の英語学習の前に立ちはだかる大きな壁との話でした。
 つまり、耳がその周波数を聴き取るほどには育っていないと言う事。
聴いた音しか再生できないのですから。

下記サイトはテレビで放映中の「あるある大辞典」からの情報です。

 http://www.ktv.co.jp/ARUARU/search/arueikaiwa/eikaiwa2.htm

ご覧の通り、韓国語は若干、使用する周波数域が広いようですが、まあ、同じ
アジア民族として似たり寄ったり。トマティス理論を活用するかぎり、習得す
ることはそれほど難しくなさそうです。

 それに力を得た結果でしょうか、今、NHKで放映中の話題の「冬のソナタ」
のエンディングテーマ曲は、妙に日本語に近く聞き取れました。男性の声で、
ハイバリトンの音域のせいでしょうか。300ヘルツから1000ヘルツ未満。
十分に聴き取り可能です。

 よし!密かにレパートリーに加えて、女性ファンを獲得というのも手として
あるかな・・・。(ヨン様のイメージが壊れるから、やめての声多数・・)

「声門」開発者様からのご連絡は、まだありません・・が・・。
ぼちぼち・・公開していいかなあ・・。(お忙しい方のようですし)
別に私もそれで一攫千金という話でもありませんので。

 このソフトで自分の声を画像で見るというのも、眼から鱗の体験ですよ。
ついでに、ティラミス運動の前後で試行して、比較してみるのもいいかも。

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■思わぬところで眼ご馳走(「父から娘へ」)■

 演奏活動の合間をみて、少人数のパソコン教室を開催して、私自身が楽しん
んでおります。自分で楽しんだ上で、料金を頂くのも何なのですが、一応、1
時間で945円(消費税込み)ほぼ個人指導ならば、良心的であろうと思い、
2年前ほどから継続しています。生徒さんの多くはシニアの方々です。
 ほとんどの方々が、ワードで文字入力方法を習得した後、デジカメからの画
像取り込み、イラストを貼り付けた独自の葉書の作成、ファイルを添付したメ
ールの送受信などに夢中になっておられます。

 でも中には、とても高い志をもって扉を叩いてこられる方もおられます。
Tさんも、そういったお仲間のお一人です。6月にご結婚される娘さんの披露
宴で、生い立ちをスライドショーとして公開されたいとのこと。正直言って、
身がひきしまる思いでした。デジカメやスキャナーの付属ソフトも、色々と試
みてみたのですが、今一変化がつけにくい。マイクロソフトのパワーポイント
が、一番適切であるとはおもったのですが、結構高いソフトです。ソフト著作
権の問題もあるので、おいそれとはお薦めできません。
 
 しかし、最近はこのソフト界も大変な事になっているようです。
フリーソフトでパワーポイントと同格のものがありました。これなら大丈夫。
 日曜の午後も、そのソフトを使って、突然出現する思いがけないワーニング
に、二人して戸惑いながらも、なんとか完成に向けて大きな一歩。

 娘さんを思いやり、作品製作に真剣な父親像の「慈愛」という眼ご馳走。
素材に使われた、娘さんの幼児期のシャワー姿も、十分な眼ご馳走。

とってもいいお手伝いができたと喜んでいます。
時代はここまで来てるのですねえ。

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●編集後記●

 女子バレーが始まると、時間があるかぎり、必ずテレビの前でハラハラドキ
ドキしながら応援をしています。イタリア戦での快勝を経て、本日はタイが対
戦相手でした。結果はご承知の通り。イエイ!「二連勝」!です。

 世界バレーの時に感じたコンビネーションの悪さ、歯痒さを克服した立派な
試合運びに、思い切り拍手!

 全く別の話題でしたが、土曜日の午前中のニュースショーで、あるゲストが
発言していた「軍隊式経営」「オーケストラ式経営」という言葉を思い出しま
した。軍隊式とは、縦型社会、間口の狭い上意下達を基本とする部門で成立し
ている組織です。逆にオーケストラ式経営とは、常にスコアー(総譜面)を眺
めながら、各部署の動きに眼を配り、自分の出番、役割を計算している部門か
ら成り立っている経営。そりゃ、そうですね。関係ないところで勝手に、ドン
シャカピッピと音をたてられたんじゃ、オーケストラは成立しません。
(話題はリコール問題が噴出している「ふそう」の経営に関してでした)

その点、今回の女子バレーチーム。いい感じですよ。
指揮者としての関西弁の監督頑張れ!
 
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■「つれづれ音楽生活のすすめ」     00048号    2004/05/10
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