つれづれ音楽生活のすすめ

つれづれ音楽生活のすすめ 00038

カテゴリー: 2004年04月05日
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「つれづれ音楽生活のすすめ」   VoL. 00038  
作者:ヴォーカリスト 牧野 俊浩                  04/04/05     
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■今日のバイブレーション■

    「ベートーベンは・・心の治療を決意しました」
                 (青木俊之:ピアニスト) 
        

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●今日のバイブレーションから思い浮かんだ事●
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 すぐに熱くなって、しかも冷めやすい性格には、正直言って、自分でも手を
やいているが、新聞記事のスクラップ癖だけは比較的長期に渡って続いている。
 
 その時点でのアンテナで捕らえた、雑多な情報が多いのではあるが、たまに
は、時代を超えて興味深いシンクロが起こることもある。
 
 今回のバイブレーションは1996年の朝日新聞に掲載されたものである。
つい先日、やはり朝日新聞に掲載されていた記事が引き金となって思い出し、
当時のスクラップブックと格闘しながら、再発見した。


先ずは今回の記事は以下のような内容であった。

 「クラシックを気楽に語ろう」
一例として、落語家の春風亭小朝師匠のプロデュースでギタリストの村治佳織
さんと、二胡のチェン・ミンさんが出演する、トークと語りによる「ショパン
の恋物語」。あるいは、NHK交響楽団の首席オーボエ奏者・茂木大輔氏の主催
する「名曲の森探検隊」・・これは茂木氏による解説のあと、若い音楽家が名
曲を演奏するという構成。解説に作曲家の池辺晋一郎氏が登場したこともある
という。
 ともにクラシックの垣根を低くして、停滞気味のクラシック業界の活性化を
図ろうという目論見。


1996年にはピアニストの青木俊之氏が、ベートーベンの「悲愴」を、作曲
者の意図を記した紙芝居式の解説を見せながら演奏したとある。当時、これを
主催した睦音会では、この手法を「耳で聞く小説」と称した。

 9年の歳月を経て、同じような志で開かれるコンサートの情報を得ることに
なった。この方法の是々非々は購読者の皆様のご判断で構わないと思う。

 
「演奏家はなぜ舞台から聴衆に語りかけないのか。ずっと疑問だった。生の声
に接すれば感動も増すはず」とは小朝師匠の弁。

 私としては、こういった手法は大歓迎。
コンサートとは、その演奏家という人間を楽しみにゆくものであると思う所以
である。あらゆる意味での鑑賞にたえうる存在としての音楽家が求められてい
る。

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■今日一番の耳ご馳走スペシャル■(カラオケタイム11=音程の捉え方1)

 正しい音程で歌えることは長所です。でも、拘り過ぎることは、歌を味気な
くする場合もある。こういっておくことは、結構、音程にムラのある私自身へ
の助け舟です。

 自分が普通に喋るイントネーションに、ぴったり合っている曲ばかりを選べ
るものならば、それはそれでいいのかもしれませんが、それは、スリルを欠い
た、つまらないステージになる危険性も含んでいます。
「歌う事は、とても積極的な行動です」から、心地よい冒険心も満たしてあげ
ましょう。

 跳躍する音程、つまり4度以上飛ぶ場合、ちょっと注意です。
例えばソからドへなどは、よくあるパターンです。
その場合、ティラミスの法則で、上下に広がった自分の身体を意識して、高い
方のドを出すポジションでソを歌えば、決して、イッパイイッパイの声にはな
りません。
 イッパイイッパイになっていると、音程を必ず下目にとってしまいます。
 私も、気をゆるしてしまうと、どうもこの傾向があるようで、リハーサルを
録音したものを聴いて愕然としてしまうこともしばしばですが、そんな時には
気を取り直して「ティラミス!」と言い聞かせて再挑戦することにしています。


 他のフレーズで、それ以上の高い音を使っている場合、決して出ない音では
ないのですから、慌てずに、ポジションの再調整です。

この方法を「音を正面で捉える」と表現する声楽家もいます。

ある歌を歌いこんでくると、その音程をことさらに意識しなくても、音の狂い
は無くなってくるものです。それは余裕のできてきたことの現れであり、咽喉
や身体の条件反射がスムーズになってきたことの証拠です。

音をうまく捉える感覚を覚えれば、歌えるレパートリーは、ぐっと広がります。

 次回は鼻腔の生かし方のアドバイス。
 
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■思わぬところで眼ご馳走(花見)■

 昨日(3日)は「メロウネットところ塾」の花見会。事務所でのオープンネ
ットカフェを終了後、6名ほどで打ち揃って、近くにある熊野神社にでかけま
した。
 
 そこに至るまでの道筋は東川(あずまがわ:前回の吾妻川は字が違うよ、と、
ご指摘がありました。これが正解。謹んで訂正させていただきます)沿いの桜
街道を堪能。眼の奥までがピンクに染まるほどの花模様は実に贅沢なものでし
た。
 境内では、所沢の伝統芸能である「重松流(じゅうまりゅう)」のお囃子が
真っ盛り。重松流に関しては下記サイトをどうぞ。

http://denshouuta.cool.ne.jp/page008.html

 何度か山車の上での仮面劇をみてきましたが、出くわしたのはいつも印象に
残っている白狐の場面で、これ、また満足。古代布に染めこまれたバックの紅
蓮の彩りが、白狐の面、白装束と、いいバランスで惹きたて合い、幻想的な雰
囲気を醸し出しておりました。

 ふと、ある時期、文化センターボックスの絵画教室を担当していた、イラス
トレーターの先生が子どもたちに言っていた言葉を思い出しました。

 「色は、関係性の中で捉えると、それぞれの個性がみえてきますよ。まず、そ
こにみえる一つの色だけに心を奪われてください。その色のことで一杯になるく
らい観察しつづけてください。その次に、その隣にある色一つと、最初の色との
二つだけを視野にいれてその二つの関係を味わってください。納得するまで味わ
ったら、そのあとも一つずつ隣にある色を加えてゆくことを繰り返すことで、す
べての色の意味を感じることができるのです」

ピンクと白と紅蓮、そして、次第に力をつけてきた新緑がおりなすハーモニー。

 穏やかな春の陽射しの中、所沢の色彩絵巻、幸せな一日でした。

(追記:今日の雨で、あの桜たちともサヨナラかしらん・・)(4日夜に記す)

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●編集後記●
 
 本日は昨年の春亡くなった岳父の一周忌法要のため、川崎のお寺まで出かけ
ました。多摩川沿いの道路も、花見には格好のスポットですが、まあ、それは
さておき、今日印象に残ったのは、「お経」です。

 一人一人に渡されたお経の本を手にしたところで、唱和の法則が説明されま
した。漢文に似た経文の脇に、所々妙な符号が記されています。「、」は音程
を下げる。クネクネした、ちょっと変わった線形が記されていれば、そのよう
な音程で上げ下げ。「引」とあれば長音。いわゆる「図形楽譜」、そのものな
のですね。
 さらに歌いだしの音程まで指示されていたのにはビックリ。
「ハ長調のレが基調」とありました。厳粛な式典でしたが、ヴォーカリストの
僕としては、頭の中に「ハテナマーク」(?)が点滅。終了後思わず和尚さん
に確認をしてしまいました。
 お話によると、実は、お経は、その部分部分で転調を繰り返してゆき、最高
音はハ長調のシにまで達するとの事。普通の男性が気持ちよく詠う事ができる
範囲に収めるために、このような指示をしてあるとの事でした。因みにこのお
寺は浄土真宗。



 ゴングを鳴らすのは音程をとるためかとも思ったのですが、それは違ったよ
うです。きっと長年の経験で、咽喉の方は適切な音程を記憶しているのでしょ
う。

 僕の声は、男性でも低いほう。思わず一オクターブ下のほうで読経し始めた
ところ、何ともその場に有難い雰囲気が・・。やはり低音のほうが重みがでま
すねえ。

最後に、和尚さんから、「集合写真をお寺のホームページに載せたいので撮ら
せて貰えませんか」とのご依頼。お寺のホームページ?どんな目的で?どんな
人がアクセスするんだろう?と、またまた頭の中が「?」で一杯になりまし
が、本堂での記念撮影、有難くお受けいたしました。

 時代の波はこんなところまで。

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■「つれづれ音楽生活のすすめ」     00038号    2004/04/05
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