赤十字国際ニュース

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カテゴリー: 2007年11月22日
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             赤十字国際ニュース 第52号(通巻653号)
□□■□□  +++ 助けあう心、そこに赤十字がいます。 +++ 
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□□■□□	 	     発行日:2007年11月22日

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■ バングラデシュ(速報)サイクロン被害:
           防災ボランティアは最善を尽くしたが…救えなかった命

  バングラデシュを襲った大型サイクロン・シドゥルの被害は死者
3,447人、行方不明者2,062人、怪我6,611人、被災者は約550万人
(20日政府公式発表)となっています。建物や家畜などの生活手段へ
の被害は、家屋約46万戸が全壊、学校や道路、橋なども破壊され、家
畜約35万頭、田畑約15万ヘクタールが失われました。首都ダッカを含
む全土で停電が起こりましたが、電気は今月末にも復旧する見込みです。

  政府や各援助機関と連絡調整を取りながら、バングラデシュ赤新月社
(イスラム教圏での赤十字社にあたる)を中心とした国際赤十字チーム
は救援活動の実施と今後の復興支援へ向けた調査を続けています。バン
グラデシュ赤新月社はこれまでに、最も被害の大きい6県(バルグナ・
バゲルハット・パトゥアカリ・ジャロカティ・バリシャル)で簡易食料、
食器やマッチなどの調理器具、石鹸、浄水剤などを配付しました。
  
  日本赤十字社が派遣した齋藤要員は国際赤十字チームの一員として、
20日・21日にヘリコプターで南部の被災地を訪れました。二班に分かれ
て行った調査の結果、緊急のニーズはまず飲料水、そして衣服、シェル
ター、家畜など生活手段への支援、心のケアが必要とされています。保
健医療分野は政府が派遣している2,000の巡回診療班で支援され、バン
グラデシュ赤新月社も医療チームを出動させこれを助けています。現地
から寄せられた齋藤要員のレポートをお届けします。

「首都ダッカをヘリで飛び立ち、箱庭のような美しい郊外の村々や大河
を越えて、被災した南部に向かうと、次第に木々の葉は少なくなり、屋
根が損壊した家々が増えていきました。道路や河川に倒れたままの大木
や、収穫前になぎ倒された稲穂から、サイクロンの激しさが見て取れま
す。
 被災地のバングラデシュ赤新月社支部には、気象庁からの通報に基づ
いて本社から無線連絡が入り、サイクロン上陸3日前から警報を発した
ものの、家財や家畜が心配で避難所から一旦帰宅し、そこで被災した人
たちも居たと、防災ボランティア(バングラデシュ赤新月社が防災のた
めに育成している一般の人々)がとても悔しそうに話してくれました。
 東西約700kmに広がるバングラデシュの沿岸部の中でも西側の地域は、
過去に大きなサイクロンが直接上陸したことがなく、被災経験のない若
い人たちが多くいることも被害を大きくした要因の一つと言われていま
す。
 マスバリア郡では、現在まで確認された死者224人のうち、4割が女性、
4割が小さな子どもたちでした。多くの男性たちが漁に出ていたため、サ
イクロンが襲来しても家から出られず避難しなかった人たちです。また、
残りの2割は主に老人であり、避難ができなかったのかもしれません。こ
の郡では行方不明者が152人に上っていますが、そのすべてが海に出てい
た男性たちです。
 この赤新月社の支部の壁にはサイクロンの経路を記録したパネルが立
てかけてあり、防災ボランティアたちが上陸の直前まで踏み止まって避
難誘導をしていた跡が残されていました。
 現在、サイクロンに伴って生じた高潮により、人々が飲料水としてい
た多くの井戸は塩分の濃度が増し、生活用水であった多くの池が家畜の
死骸で汚染されています。国際赤十字チームが手分けして飛び回ったど
の被災地でも、最も必要とされていることは安全な水の確保でした。ま
た、不衛生な水による下痢性の疾患も強く懸念されており、実際に健康
を損ねる人たちも増えています。バングラデシュ赤新月社では医師など
からなる18チームを現地に派遣しており、現地で使う医薬品もさらに必
要となっています。
 災害から6日が経ちましたが、多くの人々が学校などに避難しており、
壊れた家から取り出した材木を地面に立てて、トタンやシートを被せた
だけの小屋に寝起きしている人たちも数多くいます。
 今すぐに必要なこれら救援活動に加えて、収穫前に失った稲、流され
てしまった漁船や家畜など、経済的な損失も甚大なことから、今後は人
々の経済活動を支援していく必要もあるでしょう」。

  現在、国際赤十字は2日間の調査結果をまとめ復興期も含めた支援事
業の策定に取り組んでいます。また、クアラルンプールにあるアジア太
平洋地域向けの救援物資備蓄倉庫からバングラデシュへ、日赤が備蓄し
ている毛布11,000枚、ビニールシート2,200枚、水タンク2,200個(総額
約800万円)を輸送することを決定しました。

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