痛快!明解!!人事の疑問

◆痛快!明解!!人事の疑問 Vol.68

カテゴリー: 2012年05月31日
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    【痛快!明解!!人事の疑問】  ― Vol.68 2012/05/31 ―

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       〓 「営業手当」を「営業時間外手当」に 〓


 【状 況】

 ▼(´ヘ`;)
 当社では、営業社員には「営業手当」を支給して「残業代」としてるんだが
 問題はないかい?

 ▼(^ム^)
 「営業手当」=「定額の残業代」ということでしょうか?

 ▼(´ヘ`;)
 確かに、「定額の残業代」として支給してるな…
 でも、「残業代」として支給してるんだからいいんじゃないの?

 ▼(^ム^)
 賃金規程は、どのように規定されていますか?


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 【相 談】

 ▼(´ヘ`;)
 営業社員の時間管理は面倒なので「営業手当」という名目で「定額の残業代」
 を支給しています。残業代の定額払いに問題はありませんか?

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 【解 説】

 ▼(^ム^)
 賃金規程にどのように規定されているか確認してください。
 賃金規程に、「営業手当には○○時間の残業代を含む」の記載がなかったら
 残業代不払いの状態です。


 ●「残業代不払い」にならない賃金規程

 「定額残業代」として適切に残業代を支給しているかどうかは、以下の観点
 から判断します。

 (1)「営業手当」が定額残業代としての労働条件となっており、労使間で
   認識している。

 (2)定額残業代とそれ以外の通常の労働時間に対する賃金(基本給など)
   が明確になっている。

 (3)支払われた定額残業代が、実際の残業時間の割増賃金額を下回ってい
   ない。

 (4)実際の残業時間が定額残業代として計算された残業時間を超えた場合
   は、超過分を別途適切に支給している。


 このような観点を踏まえ、対策としていくつかのポイントがあります。


 1.「営業手当」を「営業時間外手当」に名称変更

  「営業時間外手当」に名称変更することで、社員のみならず対外的にも
  「営業手当」は残業代を含んだ手当であると客観的に認識させることがで
  きる。


 2.賃金規程に「営業時間外手当は残業代である」旨を記載

  「営業時間外手当は一定時間の時間外割増(残業代)、休日割増、深夜割
  増として支給する手当です」のように記載する。

  このように記載することで、休日や深夜労働に対する割増賃金も、残業代
  と併せて定額の中に含むことができる。

  その際、「営業時間外手当」は何時間分の残業代として支給しているのか
  賃金規程に明示する義務はありません。

  「残業30時間分の定額残業代」などと記載すると、対象全社員に対し、
  「残業30時間分」を一律に設定しなければならなくなります。
  これっておかしいですよね。

  社員間には業務量や能力に差があることが一般的で、それに伴い残業時間
  も違ってきます。賃金規程では、「一定時間」などと表現し、社員別に設
  定する定額残業代に含める残業時間に区別をつけます。

  賃金規程に残業何時間分かを具体的に記載してしまうと、今後想定される
  残業時間が変化し、定額払いとする残業時間を変更する度に賃金規程を変
  更して監督署へ届け出なければなりません。
  これって面倒ですよね。

  だからといって、残業時間の明示義務がないことと、正しい割増賃金の計
  算義務は別です。各社員に支給している定額残業代が何時間分の残業代に
  相当するか、という計算は適切に行なう必要があります。


 3.定額残業代の支払い金額に相当する時間を超過して残業した場合、超過
  時間分の残業代を別途支払う旨を明示

  「時間外超過手当」といった名称の手当を作成し、「営業時間外手当の支
  給を受けている社員が一定時間を超えて労働した場合、その時間分に対す
  る残業代を別途時間外超過手当として支給する」といった記載が考えられ
  ます。


 ●「定額残業代」導入時には「最低賃金法」に注意!

  定額残業代の導入にあたり留意しなければならない点は、いわゆる「最低
  賃金法」です。残業代などを除外した基本給ベースで計算したときに、法
  律で定められた最低限の時給は上回らなければなりません。


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 【とっぴんぱらり】       ― 1日働いて○○○○円 ―

 建設業の現場では「1日働いて○○○○円」という考え方をされる経営者が
 まだまだ多く残っています。

 このような考え方が一般的であるのは労働時間に対する考え方が正しく認識
 されていない。つまり、「仕事の完成」までは働けるだけ働くという考え方
 が現場では根強く残っているからだと思います。

 労働を請負と混同して、労働時間の把握が必要ないと誤って考えられている
 ためです。それゆえ、「1日8時間の所定労働時間働いて○○○○円」とい
 うより「1日働いて○○○○円」という考え方がいまだに残っているのです。


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