マネジメントのマメ知識~ISOを活用しよう

【ISOメルマガ】SWOT分析の活用

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              2018.12.6 発行
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~~~~~~~~~~~  今回のテーマ  ~~~~~~~~~~~
●SWOT分析の活用
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こんにちは。発行人の三村です。
今回は、現状を分析し今後の計画や対応策を考える際、よく用いられる
「SWOT分析』についてお届けします。

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■SWOT分析の活用

●SWOT分析とは

ご存知の方も多いと思いますが、まずは『SWOT分析とは何か』について
簡単にご説明します。
SWOT分析は、自身(自組織)を取り巻く内部、外部環境を、
以下の4つの視点で評価する方法です。

(内部環境からの視点)
・Strength(強み)
 他社と比較して勝っているもの、将来的に少しでもプラスになるもの

・Weakness(弱み)
 他社と比較して弱い点、成長のネックになっているもの、
 現在は強みでも将来的にはマイナスとなるもの

「強み」「弱み」の軸は内部要因です。
「ヒト」「モノ」「カネ」「情報」等を分析し、それらが外部要因に対して
どれほど力を発揮できるかを評価します。

(外部環境の視点)
・Opportunities(機会)
 今後の「機会」「ビジネスチャンス」「可能性」のこと、
 「もし○○できれば」等の内容も含め、見通しが明るい可能性

・Threat(脅威)
 今後の「脅威」「リスク」「危機的な状況」のこと、
 現状及び未来も含め自社の努力では対応できない外部環境の変化など

「機会」「脅威」の軸は外部要因です。
「経済状況」「技術革新」「規制」等マクロ要因と、
「競業他社」「顧客」「ビジネスチャンス」等ミクロ要因について分析します。


●SWOT分析を行うには

SWOT分析では、上記の視点から多くの情報を出し「これは強み」「これは弱み」
と分けていきます。
しかし、情報の列挙と整理で終わりにするのではなく、最後にどのような戦略を
実行に移すかという、結論を出すことが重要です。

そのためには、分析の結果をさらに「クロス分析」させていきます。
クロス分析とは、「強み」「弱み」「機会」「脅威」をクロスさせ、
対応すべき戦略を決める手法です。

『機会』×『強み』→【積極戦略】
 外部要因である機会に内部要因である強みを投入し、今後のチャンスに生かす。

『脅威』×『強み』→【差別戦略】
 機会がある分野に注力して、差別化と規模拡大を図る。
 脅威に対して自社の強みで切り抜ける。

『機会』×『弱み』→【改善戦略】
 市場やニーズは把握しているが、内部の弱みがネックで対応できない時、
 弱みを改善して取りこぼしをなくし、チャンスを活かす。

『脅威』×『弱み』→【回避戦略】
 主製品が「脅威」にさらされ、自社の弱点も露呈し、業績が厳しく撤退も縮小も
 できない場合に、最悪の事態を避ける。

クロス分析の戦略や策によって、今後の現実的な打開策が決まります。


●ISOでSWOT分析を活用する

SWOT分析は、ISOマネジメントシステムを構築する際には、通常、4章の組織の状況を
とりまとめる手法として活用されます。
ただ、4章はあくまでも組織の状況の整理です。
現状を踏まえた上で、5章、6章に進めていく必要があります。

◆組織の状況把握(4章)として、SWOT分析を使う

・内部の課題として、何が自社の「強み」または「弱み」かを考える。
・外部の課題として、どのような「脅威」または「機会」が起こりえるかを考える。

例えば、
・実績は十分にある(強み)が、人員不足(弱み)である。
・製品・サービスが必要とされている(機会)が、価格競争が発生している(脅威)。

◆リーダーシップ及びコミットメント(5章)として、SWOT分析を使う

クロス分析を行うことで、あるべき姿(戦略)を明確にすることができます。

例えば、
『積極戦略』では、得意分野をターゲットに新規獲得を進める。
『差別化戦略』では、きめ細かいアフターサービスをウリにする。
『改善戦略』では、社員のスキルを高める教育に力を入れる。
『回避戦略』では、主力以外の事業からの撤退、もしくは本格的なテコ入れを行う。

◆リスク及び機会(6章)として、SWOT分析を使う

戦略を実現するための障害(リスク及び機会/6.1.1)を明確にします。
その対応策(6.1.2)として具体的な方法を考え、そのなかから、
目標(6.2)として取り組むものを上げていきます。

例えば、積極戦略を選択して、新規獲得を行なう場合、
・売り込みが弱いエリアへの積極的な展開が可能になる(機会)
・シェアの拡大に伴う信頼が増加する(機会)
・既存顧客のライバル会社に売り込みを行って、信用を低下させてしまう(リスク)
・商圏を拡大することで、アフターサービスが追いつかない(リスク)
などの不確実な要素を取り上げていきます。
そのなかから、具体的な対策を整理します。

SWOT分析は、単なる経営分析手法として捉えられることもあります。
しかし、ISOマネジメントシステムの構築においては、組織がすべきことの明確にするために
4章から6章までを包括したものとして用いることができるのではないでしょうか。

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■セミナーのご案内

2019年2月8日(金)『ISO 22000:2018規格解説研修/大阪』 
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初の大阪開催のISO 22000:2018規格解説研修です。

2019年3月7日(木)『ISO 22000:2018規格解説研修/東京』
http://www.aims.co.jp/consult/seminar_22000.html

2019年3月8日(金)『内部監査技法研修/東京』
http://www.aims.co.jp/consult/seminar_naibukansa.htm

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◎ひとこと

SWOT分析は、マネジメントシステムの取り組みにおいて、リスクや機会を
考える際に役立つ手法ですが、『自己分析』にも使えます。
私自身も、自分に対するSWOT分析を行ってきましたが、1年を振り返ると、
なかなか思ったような成果は出せていない現状もありました。
そこで、まずは自分の強みを活かすためにすべきこと。
自分の弱みを克服するためにすべきこと。
それらを紙に書いて、毎月振り返ることを実践するようにしました。
このような習慣を身につけてからは「博物館へ行く」「体づくりをする」
「野球観戦に行く」…といった目標(夢)は、少しずつ達成できるようになりました。

皆さんも、1年最後の月、新たな年に向けて、皆さんの組織や業務、
そして自分自身を見つめなおしてみてはいかがでしょうか。

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発行周期: ほぼ 月刊 最新号:  2018/12/06 部数:  682部

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