週刊 落maga

週刊 落maga Vol.425  2019.2.22

カテゴリー: 2019年02月22日
 
 
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       「週刊 落maga」Vol.425  2019.2.22

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  ◇演目◇

  ・まくら~つれづれ
  ・寄席めぐり楽天日記」
   <読者のお便り~落語日記>



 **** にゃんにゃんにゃん。
世の中の人はネコ派とイヌ派とどっちが多いんでしょう。
ネコ派の人が多くなった気がするのは、BSプレミアムの「世界ネコ歩き」の影響が
大きいかもしれません。世界中のネコの気持ちや生き方まで伝えてくれる秀逸の紀
行番組。

その名手である動物写真家・岩合光昭さんが初監督をし、立川志の輔が映画初主演
を果たした映画『ねことじいちゃん』が、猫の日の今日、2/22に全国で公開されま
す。
島に暮らす、大吉じいちゃんとねこのタマの物語。

話題の作品で、これは、とても面白そう。
ネコ派でない人も、足を運んでください(ネコ族の編集人はもちろん!)。
関西では、今日から、梅田ブルク7、なんばパークスシネマ、T・ジョイ京都、神戸国
際松竹など多くの映画館で上映。	

そうそう、
肝硬変で入院・精査加療していた桂塩鯛が
2月18日の動楽亭昼席から復帰しています。
ほっと安心。よかったですね。


 **** さて、天満天神繁昌亭がメンテナンスのため、6月の1ヶ月間休館。

ホームページに概要が載っていますが「さまざまなリニューアルを行う」と、
会見で上方落語協会の笑福亭仁智会長。
ある意味、大幅な改装・改編になっています。

★「空調設備入れ替え工事」
建設から13年たち、不具合が出てきた空調を真夏を迎える前に取り替えるもの

★館内の現在、楽屋の一部になっているスペースを改装
ロビーを広くしてゆったりくつろげるスペースにするとともに、
「輪茶輪茶庵」のスペースを繁昌亭の事務室に改装、
「輪茶輪茶庵」はなくなるため、木曜朝の若手の無料勉強会がどうなるかは未定

★天井の提灯を、協会と繁昌亭の文字にして新調
1200張ある天井の提灯の中には落ちたり破れたりしたものが4つあったそう。

そこで、劣化した天井の提灯を6月に一斉に取り替えることに。
ただし、新調といっても、現状そのままを新調するのではありません。

1200もある提灯に、寄付した約5000人の名前を新たに書き入れるのは時間的に無理
があるとかで、5000人の名前は銘板にして空きスペースに据え付け、提灯を1200か
ら800に減らして、「上方落語協会」「天満天神繁昌亭」と書き入れた提灯にして取
り替える予定。

天井の提灯に名前がある約5000人にその旨を書面を送って報告しています。

どの人も永続的に、自分の名前の提灯が繁昌亭の天井に掲げられ続けると思って寄
付したように思います(編集人も)。

いろんな落語好きの名前が入った提灯は「どこの寄席にもない繁昌亭の名物」と、
東京から見に来た人が目を見張っていましたっけ。

お客が少ないとき、提灯を見上げると、大ぜいの落語好きと一緒に見ているような
心強さと不思議なにぎやかさを感じたものです。亡くなった人も含め、知ってる人
の名もたくさんありました。

銘板になって名前を見つけやすくなるといっても、ありがたみが違う気はして、天
井の提灯から名前がすべて消えてしまうことに「残念」という声をあちこちから聞
きました。
7月から天井はどんな風景になるんでしょう。


★昼席を午後2時開演、八席に番組変更、販売も「全席指定」に

時代の流れも意識しつつ、昼食をゆっくりとってから寄席をと、
昼席の開演時間を午後2時にし、終演は午後4時半を予定。
番組の本数も10本から8本に減らします。
なので喜楽館同様の番組になり、落語と色物が一人ずつ減るわけです。

また、昼席は「整理番号付自由席」で販売していましたが、かねがねお客さんから
の要望もあり、厳しい天候のさなかに並んで待っていただくのは申し訳ないと、
「全席指定」での販売になります。

一般の前売は2500円のまま、当日は2800円(←現3000円)

65歳以上は前売2300円(←現2500円)、当日2500円
身障者は前売2000円のまま、当日2200円(←現2000円)
現在、高大生2000円、小中学生1500円と分けている料金は
学生(25歳未満)とし、前売1000円、当日1500円に値下げしています。


★6月の休館を経て、7月はリニューアル月間
7月1日(月)に記念式典を開き、リニューアルオープンする繁昌亭。

7月は1日から協会員総出演による日替わり公演となり、
現金やオリジナル手ぬぐいが当たる記念抽選会も予定。
また、7日は七夕イベント、25日は天神祭特別公演も予定されています。


13年目でがらっと変わる繁昌亭。
「昨年は災いの多い年でしたが、災い転じて福とする、将来に向けての改革です。
お客様に快適に過ごしていただけるようにしたい」と会長は語っています。



 **** 前号でもお知らせした「林家とみ五十回忌追善 寄席囃子ウィーク」。
繁昌亭昼席で、五十回忌の命日にあたる4月1日(月)から7日(日)まで開催。

明治から戦後の1969年までお囃子さんとして活躍し、数々の上方落語の寄席囃子を
後進に伝えた林家とみさん。この方のおかげで、多くのハメモノ入りの落語を継承、
復活できたわけです。

二代目林家染丸夫人でもあり、今回、縁深い林家一門が総出で寄席囃子にスポット
を当てて特集するもの。
会見には林家染丸師匠がお出まし。入門して新米の頃にとみ師に出会っています。
「こわい人でした。下手な若手はボロクソに怒られた。でも、三味線の音色はええ
音でした。亡くなったのは70年の4月1日、春なのに葬儀には雪が降った。‥なごり
雪」と。

期間中、毎日、挨拶などで登場するそうで、お顔を見られるのが楽しみ。

一週間、林家一門に加えて、日替わりゲストとして笑福亭仁智(4/1)、桂福団治
(4/2)、露の都、林家たい平(4/3)、桂米団治(4/4)、桂文太(4/5)、笑福亭松
枝(4/6)、桂雀三郎(4/7)が出演。
トリは一門中堅の面々が担い、大ネタを披露しますが、4/1の染二の「天神山~障子
曲書き~」と4/5の染左・染二の「地獄八景亡者戯」は昼席では初披露となります。

また、色物さんもお囃子が楽しい「太神楽」で、仲入後の「寄席囃子」紹介では四
天王の出囃子や効果音的なハメモノを演奏するとか。
お囃子さんも内海英華や入谷和女、はやしや律子ら染丸門下の7人など、上方で活躍
する方々が日替わりで出演します。

お客さんには、林家とみさんの足跡を書いたパンフも手渡すそうで、上方落語なら
ではの寄席囃子の魅力を届ける一週間になりまます。

☆<繁昌亭昼席~林家とみ五十回忌追善 寄席囃子ウィーク>
4月1日(月)~7日(日)各午後1時・天満天神繁昌亭

前売2500円、当日3000円、65歳以上2500円、身障者・高大生2000円、
小中学生1500円(整理番号付自由席)、
チケットぴあ(Pコード597-700)
問:天満天神繁昌亭 06-6352-4874


また、
☆4月1日の「トリイ寄席」(午後6時半)でも
「林家とみ五十回忌追善公演~ 寄席囃子の大家を偲ぶ一夜」と題して、
林家染二、菊丸、染左、染八、浅野美希(上方唄」が出演し、
かつら枝代(桂枝雀夫人)、桂米団治らの座談「林家とみ師の思い出」を予定。
前売2500円、当日3000円

さらに、いけだ落語うぃーくでも4/23に「林家とみ特集」が予定されています。


 **** 3/10、サンケイホールブリーゼでの公演。
立川生志との二人会を開く桂南光がこんな抱負を語っています。

「私は芸人なのに好き嫌いが激しい、気の合わない人とはやらない。生志さんは男
気があって私と気質が合う」と競演になったもの。
実は生志は昔から南光のファンだそうで、今回の競演に「米朝一門の聖地での二人
会。師匠と名前を並べていただけるのは光栄で、身の引き締まる思いの立川流の
ブーでございます」と。
「談志イズムを継いでいる」生志ですが、南光の「らくだ」のCDを聞いて、自分も
やりたくなるほど好きになったとか。

今回、南光はその「らくだ」を披露。
「師匠の枝雀はやらなかった噺だけど、師匠の他界後、米朝師匠と六代目松鶴師匠
の『らくだ』を元に稽古をしました。うちの師匠がやるんならどんなふうにやるん
だろうと、サゲも師匠を意識して自分の『らくだ』を作った」と言います。

二人会ではひそかに闘志を燃やし「やっぱり上方落語は面白いと思ってほしい」と
も。

「以前は55歳でやめると言っていたけど、家のローンが残ってたからやめられなか
った(笑)。でも、60代に入ったら落語をやるのが楽しくなって続けています。そ
れでも、70歳を超えたら元気なうちに引退したい」なんて言い、「こんな私がよう
ここまでやってこれたなと思う。うちの師匠のおかげ」。

67歳の南光と55歳の生志が相対する初の東西競演。お楽しみに。

☆「桂南光・立川生志 二人会」3月10日(日)午後3時
・サンケイホールブリーゼ(地下鉄「西梅田」、JR「北新地」、各線「梅田」)
桂南光「らくだ」ほか一席、立川生志「たいこ腹」ほか一席、
桂そうば「手水廻し」
5000円(全席指定)
チケットぴあ(Pコード491-286)、ローソンチケット(Lコード54773)
チケット・問:ブリーゼチケットセンター 06-6341-8888 



 **** 今年の黄金週間は一週間以上ある方もいらっしゃるかな。
繁昌亭の5月ゴールデンウィークの特別公演は恒例の3日間。
全9公演、ぜいたくな顔ぶれが揃っています。

もうすぐ発売。
どう過ごそうかしら、と思い浮かべる多様なレジャーに、
この落語の予定も入れておいてくださいね。

☆「天満天神繁昌亭ゴールデンウィーク特別公演」
5月3日(金・祝)~5月5日(日・祝)
開演:各第1回=午前11時、第2回=午後2時半、第3回=午後6時

●5月3日
・1回=月亭八方、桂文喬、内海英華、桂坊枝、桂三金、桂吉弥、笑福亭鉄瓶、桂雀
太
・2回=桂福団治、桂文福、露の都、林家染二、笑福亭銀瓶 、林家そめすけ、月亭
八光、月亭方正
・3回=桂春団治、桂文太、桂あやめ、林家花丸、桂しん吉、笑福亭喬介、笑福亭つ
る吉、姉様キングス

●5月4日
・1回=桂朝太郎、桂小文枝、桂文之助、桂春雨、笑福亭鶴二、露の吉次、桂三扇、
桂吉坊
・2回=桂ざこば、笑福亭鶴瓶、笑福亭学光、桂米二、露の団四郎、桂三風、林家染
太、桂ちょうば
・3回=桂小枝、桂小春団治、桂枝三郎、桂文華、笑福亭生喬 、桂ひろば、桂佐ん
吉、ナオユキ

●5月5日
・1回=桂春若、笑福亭仁智、桂枝女太、桂花団治、桂三象、桂文鹿、林家笑丸、
桂りょうば
・2回=笑福亭松枝、桂米団治、桂勢朝、笑福亭松喬、月亭遊方、桂かい枝、桂ぽん
ぽ娘、桂三度
・3回=笑福亭福笑、桂雀三郎、桂米平、桂三歩、林家小染、林家菊丸、笑福亭智之
介、桂二葉

すべて、3/3発売です。
各前売3000円、当日3500円、障害者・高大生2800円、小中学生2000円
(全席指定)、チケットぴあ(Pコード597-700)
問:天満天神繁昌亭06-6352-4874 


 **** これは命日に開かれる会です。
2015年3月19日に、亡くなられた桂米朝師匠。

その4年目の命日に、直弟子の千朝、米二、宗助が米朝師匠が伝えた落語を届け、
年長の朝太郎も登場して「お笑い手品」を披露。
これまでサンケイでの会以外でこういう会はなかったので、ファンにとってはうれ
しい。米二がフルバージョンで口演する四代目米団治作の「代書」など、米朝師匠
の追善にふさわしい演目が並んでいます。

ぜひ、足を運んでください。

☆「第6回 グランフロント大阪・うめきた落語会~桂米朝追善・米朝ネタ特集」
3月19日(火)午後6時半
・グランフロント大阪 うめきたSHIPホール(JR「大阪」から直結、各線「梅田」)

番組=桂慶治朗「つる」、桂宗助「稲荷俥」、桂米二「代書」~仲入~桂朝太郎
「お笑い手品」、桂千朝「景清」
前売・予約3000円、当日3500円、25歳以下1000円(要証明)
予約・問:事務局・高橋  090-3865-5106(留守電の場合あり)、
  桂米二予約センター 080-5338-7331(主に留守電)、
PCメール g-yan@yoneji.com  携帯メール yoneji.k-yoyaku.0906@ezweb.ne.jp 


 **** こちらは東京での追善。
昨年3月28日に、80歳で彼岸に旅立った月亭可朝さん。

一周忌となる3月の終わりに、「遊芸稼ぎ人 月亭可朝追善演芸会」と題した追善の
会が催されます。
昨年3月に予定した「祝80歳!可朝まつり  第3回可朝のハナシ」は体調不良で中止
になりましたが、東京で可朝さんの独演会を何度も実現させた宮岡博英事務所が主
催。

長年の親交厚く、繁昌亭でも二人会を開いた上方の重鎮・桂福団治ほか、吉坊ら東
西の落語家と芸人さんが集まり、にぎやかに偲びます。


☆「遊芸稼ぎ人 月亭可朝追善演芸会」3月30日(土)午後1時
・東京  お江戸日本橋亭(東京メトロ「三越前」、総武「新日本橋」)
出演=桂福団治、月亭ハッチ、せんだみつお、立川龍志、桂吉坊、立川かしめ

前売3000円、チケットぴあ(Pコード492-085)
問:(有)宮岡博英事務所 046-876-9227



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◎次号のvol.426は、2019年3月29日(金)に配信いたします。


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上方の落語会情報はこちらへ(講談、浪曲も)
        ↓
 ◎上方落語の寄席カレンダーブログ「ねたのたね.2」
             → http://netanotane2.blog.fc2.com/



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■「寄席めぐり楽天日記」

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◎「咲くやこの花賞受賞記念  桂雀太のあべの de カーニバル」
1/28 昼の部・近鉄アート館
・桂二葉「つる」・桂雀太「替り目」・さらば青春の光「漫才」・春野恵子「神田
松五郎」(曲師・一風亭初月)・雀太「饅頭こわい」~仲入~・ウルフルケイスケ
「ライブ」・雀太「代書」

昼夜2公演の昼の部(午後2時から)。満員。平成29年度(2017年)咲くやこの花賞
受賞の記念というかごほうび的な企画。二葉は歌うようなテンポのいい「つる」。
「言いなはったなあ~」と語尾に念押しするような可愛い表情がにじみ、よくウケ
てた。

さらば青春の光は漫才というより、愉快なマジックコント。右手の1万円がすっと消
え、それを繰り返し、あれ1000円になったりして、あ、もう金がない、とちゃんと
オチも。春野恵子は短めだけど、親を亡くした幼い松五郎をもらって愛しむ夫婦の
演技で引き込んで初心者にはインパクトありの「神田松五郎」。それに、手拍子で
盛り上がりやっぱり音楽ライブは理屈抜きに楽しいウルフルケイスケ、と色変わり
というより、多彩なエンタテインメントをぎゅっと詰め込んでお得感満載。

で、その間にはさまって雀太は三席。まくらもさらっとふりつつ、「替り目」はパ
パリコ、シャンシャンと酔っ払い亭主のご機嫌で帰って来て、と細部を端折りなが
ら、都々逸を入れたり「つまむもん」で笑わせ、かみさんへの懺悔と感謝で泣いた
ところで、かみさんがまだそこにいるのに気づいて「ああ~」」と顔を押さえてさ
らに泣く、という終え方。20分。「饅頭こわい」は「好きなもん」に「レンコンの
天ぷら」を入れのは好物なんでしょうかね。「こわいもん」でハエが怖いと仕草で
わかせ、おやっさんの怪談めく夢を前半の山場にして、まんじゅうでまた盛り上げ
て運びは軽快。30分余り

最後の「代書」は無筆の人がまだたくさんいた時代と、前振りして枝雀型踏襲の本
編。「でーしょ屋はんは、ここでっか」から始まり、松本留五郎の名前と苗字を父
親の臨終まで知らなかった、とやり、「生年月日を!」と鸚鵡返しも入れ、誕生日
は「1げつの1日、太閤はんと同じ日や、いずれ出世する」と母親が教えてくれたけ
ど、母親はまだ生きてるとか、やって、初めて聞く人が多そうな会場は笑い声いっ
ぱい。職歴のところは短くして、一行抹消も「たまにはハンコの掃除をしときなは
れ」と代書屋の反応で笑わせ、巴焼きなど「思い出はいいので、あなたは何で食べ
てるんですか」と聞いて、男が「ポッーン!してまんねん」と言い、代書屋が「ポ
ッ~~~ン」とおののくように言う、それがサゲになるもの。20分ほどで、くどく
せず笑いどころを凝縮した形でした。


                 * *


◎「上方落語協会内  西川梅十三門弟会~祝西川梅十三なにわ大賞『東大阪市長
特別賞』受賞記念」1/29・天満天神繁昌亭
・出番くじ引き=14人の出演者・桂弥っこ「犬の目」・笑福亭たま「ぐつぐつ」
・桂三扇「又も華々しき華燭の典」・月亭遊方「GORO」・月亭遊真「真田小僧」
・笑福亭呂好「猫の茶碗」・内海英華「女道楽」・林家染吉「御公家女房」
・<大喜利=笑福亭生喬・司会、桂花団治、森乃石松、桂治門、桂寅之輔、月亭天
使>~仲入~ <舞踊=御祝儀「五万石」寅之輔・天使、「門松」治門・呂好、
『色暦春夏秋冬舞之彩』=春「花の雲」英華、「さのさ~お染久松~」生喬・三扇、
夏「屋台ばやし」弥っこ、秋「河太郎」花団治・たま・石松、「夕暮れ」遊方
(「アンジー」版)、冬「御所の御庭」英華・三扇・香穂、「浮から浮から~惚れ
て通う~」生喬、◎西川梅十三「萬歳」、「奴さん」染吉・遊真、「さわぎ」出演
者一同>、西川梅十三「ごあいさつ」、大阪締め  (三味線・はやしや香穂)

出演者と演目だけですごい文字量(苦笑)。落語八席と大喜利、それにたっぷりの
舞踊でぎゅうぎゅう詰めの番組。華やかでほんとに楽しい会でした。満杯。落語好
きもおおぜい集合の巻。

西川梅十三さんは繁昌亭でもよくお会いして、その粋でしなやかな和服姿にいつも
惚れ惚れ。80歳のご高齢なのに、銀色の髪もつややかで思わず振り返る気品漂う美
貌の持ち主。お声も話し方も誠に上品で皆が憧れる存在です。戦後、46年もの間、
北新地で芸妓さんをつとめられ、日本舞踊西川流師範として今は上方の若手落語家
さんらに踊りも教えてはります。昨年、21回なにわ大賞の東大阪市長特別賞を受賞
され、そのお祝いにと、踊りを習う「門弟」15人が揃って会を開いたもの。

最初に出てきた進行役の生喬と英華の二人の話では、三代目桂春団治師匠が若い落
語家の所作が美しくないと嘆かれ、踊りの一つでも習った方がいい、と協会に言わ
れたのがそもそも。そこで、9年前桂春之輔(現四代目春団治)が天満宮のすぐ近く
に住む西川流師範の梅十三さんに話をして実現。若手だけでなくベテランやお囃子
さんもまじり週1回、稽古を続けてきたそうで、「ぼちぼち連」と名付けてもらった
みなさん、彦八まつりでもおさらい会を披露しています。で、この日は「それなり
に上手じゃないけど、それなりに頑張ったので、なんとか見てもらえる」と苦笑い
して。

落語家+英華の14人が全員並び、落語の出番あるいは大喜利かを書いたピンポンを
取ってくじ引き。偶然なのに、いい座組みになったような。
1人6分の制限時間で、弥っこは最初戸惑いつつ、でも独自ギャグも入れて愉快にサ
ゲまで。たまはおでんの鍋の具材の会話で、鍋が煮える「ぐつぐつ」を場面転換の
ジングルがわりにチクワやいもやひろうすや大根にそれぞれギャグの笑いをまぶし、
人間に食われたら人間に生まれ変われると、最後に残ったチクワが大将に取っても
らい、喜んだのに、「ポチ、食え」がサゲに。6分の独自世界。

三扇は「一応、西川流ですが、踊り出したら自己流」と笑わせ、この言葉、後で誰
とは言わないけど、その踊りを見ながら、なるほどなと思ったりも(笑)。噺は三
枝作品の演じ分けや端折り方の消化具合と皮肉の利かせ方が巧くて、よくウケて。
遊方は久々に聞いた「GORO」。田舎に出張した男、喫茶店に入って主人と客の会話
に出てくる有名人の名前が「ごろう」なのに、ことごとく間違えていて、ツッコミ
たくてしかたがない男はトイレに行き‥という噺。一人、手を横に振りながら「ご
ろうやろ」と何度もツッコむストレス解消は大笑い。遊真はやや時間超過で呂好は
短く短くまとめた「猫の茶碗」、英華はオツな都々逸も聞かせてつやっぽく「女道
楽」、染吉は「御公家女房」の後半の公家言葉の嫁さんと八百屋のやりとりできり
っと聞かせて。
大喜利は謎かけもあったけど、踊りを習って名人になるまでを5人が数え唄で、とい
うのがやっぱり愉快。

踊りは、みんなそれぞれ姿勢や表情、リズム感、手や足の上げ方、首の傾け方など
所作に芸風や性格が出ていて、それも楽しく、遊方が「夕暮れ」という踊りの所作
はそのままにローリングストーンズの「アンジー」で踊ったのは見ものでした。色
っぽさとせつなさもよく出てた。もう一人はやしや香穂もまじった英華、三扇と三
人の「御所の御庭」はさすがにきれい。四季の踊りの最後は生喬が堂々としたたた
ずまいで締めて。
とはいえ、いきなり、がらっと格調高い舞台になったのが梅十三さんの踊り。裾模
様もあでやかなお座敷着と日本髪、白塗りのお化粧と、掛け軸から抜け出たような
美しさで鼓をポンポン打ち鳴らしながら見せてくれた上方舞「萬歳」。途中から扇
も手にし、才蔵と太夫の二人でやる古い萬歳の、昔の情緒ごと体現して、すり足と
手つき、表情にぴんと張り詰めた品格が宿って、ほんと、いいもん見せてもらいま
した。

最後に師匠を真ん中で全員で踊った後、梅十三さんがお礼をのべはって、繁昌亭で
この会のチラシを見つけて初めて知ったそうで、みんな、黙って祝おうとしてくれ
たことを喜んではった。これを機会にみんな一生懸命頑張ってくれはるやろと思い
ます。また、よろしゅうお願いします、と。自分のことはさておき、という奥ゆか
しさが梅十三さんならでは。
大阪締めでめだたく終え、玄関で送り出しに立つ梅十三さんの姿は、一輪の百合の
花のようでした。お美しい。


                 * *


◎「還暦・噺家生活40周年記念  桂米團治独演会」2/3・ピッコロシアター大ホール
・桂米団治「ご挨拶」・桂米輝「ちはやふる」・米団治「厄払い」・桂歌之助
「佐々木裁き」・米団治「親子茶屋」~仲入~・米団治「らくだ」
  (三味線・大川貴子)

大入り。亡くなられても米朝師匠のお膝元の雰囲気が色濃く漂う会場。親子会から
独演会へと長年続く2月の若旦那の公演も、独特の温かさに包まれます。

まず、主役の挨拶。金屏風を背に「暴れ熨斗」の羽織を着た米団治は、「あっとい
う間の40年」の自戒と感謝を述べ、この朝、寝屋川の成田山不動尊で朝ドラ「まん
ぷく」に出演の安藤サクラさんや松坂慶子さんらと豆まきをしてきた、そのことも。
同寺では不動明王の前で鬼も改心しているとして「鬼は外」は言わず「福は内」を
繰り返し言って豆をまくのだそう。

米輝は達者な語りで「ちはやふる」。味わい深い名歌を強調しながら、竜田川は相
撲取りではと男に言わせ、男の実家は大和郡山で金魚屋を営み、大阪で大関になっ
た竜田川は新町の千早太夫らにふられて故郷で豆腐屋になる、という、そのでたら
めさと神妙な説得力で笑わせて、工夫も端折り方も巧いです。
歌之助の「佐々木裁き」は、賢くて小生意気で怖いもの知らずな四郎吉のキャラを
立たせ、奉行とのやりとりで楽しませて。与力らの緩んだタガも締まった、タガも
締まるはず、四郎吉のお父っつぁんの商売が桶屋でございます、をサゲに。

米団治は節分にまさにぴったりの「厄払い」。昔はこの日に麦飯を食べ、だから
「よばし麦」がを売れた、そして厄払いというのは元手はいらないが人にも喜んで
もらえる冥加のええ商売やと。そういう所を抜かさず言って明治初年ごろの町の年
越しを思わせる。ズボラで抜けた気楽な男になりきって愉快なこと。番頭が代わり
に言ったその文句を聞きながら、本当に節分に厄払いをしてもらったうれしさが。
「親子茶屋」は四代目米団治から代々伝わって、なんでしょう、宗右衛門町のにぎ
わいに浮かれる親子はまさに米朝・米団治親子で、ウキウキと華やぐ茶屋噺の気分
を存分に届けてくれる。若旦那でしか出せない血筋や品と華を感じさせ、この噺、
「七段目」「稽古屋」と並ぶ米団治の真骨頂ではないかしら。

仲入後の「らくだ」は、リズムと軽みがこの人らしい。語気は強いけど熊五郎に変
にドスをきかせず、でも恐れる小心者の紙屑屋との関係性で噺が展開する。裏長屋
の暗い湿り気は感じさせず、酒での述懐と立場逆転の演技も楽しさがあり、最後は
伊勢音頭ではなく、六代目の形を咀嚼して。「そうれんや、そうれんや」と米団治
が入れるのを初めて聞きました。最後はらくだを落として願人坊主に入れ替わる、
というのはやらず、火屋に着いた飲んべえの紙屑屋が言う「ひやでもええから、も
う一杯」をサゲに。「らくだ」という噺は演者それぞれの個性や性格がすごく出る
なあと思います。

おじぎをして拍手を浴びた後、「福は内!」と叫びながら、豆まきならぬ「手ぬぐ
いまき」を。お客さんと一体になった、いい会でした。


                 * *


◎「笑福亭が米朝一門の噺をやってみる会」2/5・天満天神繁昌亭
・笑福亭生喬「東の旅  発端」・笑福亭たま「宿屋町」・笑福亭鶴二「天狗裁
き」・笑福亭鶴笑(つる吉)「抜け雀」・笑福亭岐代松「狸の賽」・ゲスト桂米団
治「質屋芝居」~仲入~・<打ち上げ座談会=竹林、伯枝、岐代松、鶴笑、鶴二、
米団治>・笑福亭伯枝「茶漬間男」・笑福亭竹林「一文笛」
  (三味線・はやしや絹代)


「六代目笑福亭松鶴生誕百年祭実行委員会打ち上げ公演」となが~い副題がついた
会は、昨年9月、笑福亭総出でお客さんと盛り上がった「奇跡の一週間」がよみがえ
ったよう。かの熱気さながら、補助席まで大入り札止めの超満員となりました。

なぜ、笑福亭が米朝一門の噺なの?という理由も判明。「六代目笑福亭松鶴生誕百
年祭」楽日の9月9日「 第3夜」の最後、みんなの感激の挨拶で締めくくったけれど、
笑福亭の噺家全員が舞台に登場してしまい、緞帳がおりる際、「バレ太鼓」を打つ
者がいない。それに気づいた桂米団治(たまたま楽屋まで挨拶に来ていた)が機転
を利かせて「バレ太鼓」を打ってくれた(ええとこあります)。そのお礼に、米団
治を招いて笑福亭が米朝一門の噺をしようとなったもの。とはいえ、米団治は松鶴
十八番をやることになり‥、けど、「相撲場風景」はさすがにやりませんよね
(笑)。

「前座」の生喬が羽織もつけず出てきて、米朝一門入門者がまず習う必須の「東の
旅  発端」を。小拍子と張扇で見台をカチャカチャ叩きながらリズムにのって噺を
運んで行く、とは、なかなかいかず、うっと止まったり、言葉が飛んだりしたけど、
大奮闘。野辺のところまでやって「せやけど、頑張ったな」と自らを慰め、「米朝
一門はほとんどがこれができる、笑福亭は誰も入られへん」とやって大笑い。この
楽しさは何でしょう。「東の旅」は全22噺があり「宿屋町」は19席目、「面白い
の? そら面白い、今のりにのってるたまだから」と、次へバトンタッチ。

たまは「米朝落語全集」では「こぶ弁慶」の前半として収載されている「宿屋町」。
百姓家から手伝いに来てる宿屋の女中のところは抜いて、喜六・清八の二人が宿で
風呂を先にするか、飯を先にするか、というやりとりをトントンと愉快に届けて。
鶴二は「東の旅発端」は鶴笑と二人、亡くなった松葉兄さんに教えてもらったそう。
でも、叩きはややこしいからやめとけ、となり、鶴笑は初舞台でこれをハメモノも
なしでやるハメになったと楽しそうに思い出を。鶴二は三代目春団治師のテープで
「平林」を覚えて初舞台。誰も六代目に教わってないと苦笑して、「天狗裁き」。
一人持ち時間12分なので、「待て待て」と隣人が夫婦喧嘩を仲裁するところから始
めて、見てもない夢で情けない思いをする男の心情や天狗の不気味な怖さも描いて
本格派ぶりを。回りオチにならないのだけ、惜しい。

「笑福亭つる吉」のめくりになって、鶴笑がつる吉人形と手をつないで登場。立っ
て操れる特製の高座につる吉を坐らせて「抜け雀」を。米朝落語全集とユーチュー
ブで覚えたと笑い、でも、本当にしゃべってるように見えるつる吉の表情や口の開
け方、かみしもの振り方、動きの滑稽味あふれるリアルさと、鶴笑の語りの軽快な
巧さとで笑いもたっぷりの一席に。岐代松は今日でてる連中は誰も米朝師匠から教
わってないとと苦笑し、「狸の賽」。細かな描写で長い目になったけど「えらいも
んやなあ」と米朝師の口真似を随所に入れて。

で、米団治は米朝と六代目は永遠のライバルだったと言い、後で言っていたけど、
まだ内弟子だった頃、六代目が「質屋芝居」をする際の影の声を頼まれ、必死で覚
えてやったら「ごくろうはん、おおきに」とほめてくれたと。その「質屋芝居」を
演じ、忠臣蔵三段目の芝居を型も見得も決めてきれいに再現しながら、丁稚が真似
で興じてる、その腹がぶれず落語として自在に楽しませる。芝居噺って本来こうな
んだなとつくづく思わせ、出色の出来にワクワクのお客さん、夢中で見入ってまし
た。歌舞伎が体に入り切って、なお愛嬌ふんだんの若旦那に拍手喝采。ちなみに影
の声は生喬がぴしっとりりしく。

打ち上げ座談会は、米団治が松鶴生誕百年祭で笑福亭にあんな団結力があったとは
と驚き、この日の会は「米朝のネタがここまで崩れるか、という感じ」と笑い、竹
林らはだから「やってみるかい?」なんだと。笑福亭の直弟子らと米団治のやりと
り自体がなんとも可笑しくて、笑いどおしの座談です。

伯枝の「茶漬間男」も、竹林の「一文笛」もそうだったけど、丁寧な語りの中で米
朝一門にない大阪の生活臭というか、庶民の情が漂い、これって笑福亭の味わいだ
なあと体で感じるぬくさがありました。一門の違いより、互いのリスペクトも感じ
させて、面白味満点の会でしたよ。こういう会は3年にいっぺんぐらいは見たいです。


                  * *


◎「笑福亭福笑一門会~たった二人の一門会 vol.13」2/7・天満天神繁昌亭
・笑福亭たま「源平盛衰記」・笑福亭福笑「へっつい盗人」~仲入~・たま「胴乱
の幸助」・福笑「裏切り同窓会」  (三味線・勝正子)

ケッサクな「笑福亭が米朝一門の噺を‥」の会ほどではなかったけど、超満員。
たまの「源平盛衰記」、ちょっと長い目になっていて、詳しめに合戦の様子も入れ
ながら、琵琶法師の「ベンベン、祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり」をジン
グルがわりに、ギャグをちりばめながらリズムのいい乗せ方が気持ちいい。何より、
那須与一が扇の的を射抜くまでの源平合戦のあらましを笑いで理解させるまとめ方
がうまいです。

二席目の「胴乱の幸助」は久しぶりに聞いたけど、ギャグの作り方、構成のうまさ
に感心。楽しみがないおやっさんを「かわいそうやな」と同情する男、喧嘩仲裁が
唯一の楽しみでとか、いちいち反応して「かわいそうやな」を言い、おやっさんが
わしが誰か知ってるかと聞くと「かわいそうな人」と思わず言う。後半も浄瑠璃自
体は省いて運ぶやり方など独特の楽しませ方で笑いをたっぷりに。

福笑はものすごく久しぶりの「へっつい盗人」。アホで無邪気で子どもみたいな喜
六のシシババネタで後半、ぐっと盛り上げて笑わせ、かわいらしいオノマトペの初
代春団治ギャグもおりまぜつつ、ある意味表現力のチカラ技という感じも。
「裏切り同窓会」は、同窓会での森田のあざとい豹変ぶりも可笑しいけど、ルンバ
ちゃん欲しさに奮闘する元保健の先生、老齢の馬場ふみがいいなあ。この噺は聞く
たびに笑いが増していってるふうで、最近のヒット作かもしれませんね。

そうそう、その「へっつい盗人」を今回、演目に入れた独演会が6月に。
☆「笑福亭福笑独演会  VOL.34」6月7日(金)午後6時半
・NHK大阪ホール(地下鉄「谷町四丁目」)
出演=笑福亭福笑「へっつい盗人」「宿屋ばばぁ」「大真夜中」、
笑福亭たま、桂華紋

前売1階席4000円、2階席3500円(全席指定)、
チケットぴあ(Pコード492-564)
問:三栄企画 06-6631-0659    

3/1発売です。お忘れなく。


                 * *


◎「桂雀々独演会 in 新歌舞伎座」2/11昼の部・新歌舞伎座
・神田松之丞「寛政力士伝~雷電の初相撲」・桂雀々「代書」~仲入~
・雀々「天神山」(スーパー落語)・<トーク=雀々×ゲスト・佐渡裕>
  (三味線・豊田公美子)


夜の部との2回公演。正午からの昼の部に行きました。1500人の会場は昼夜共満員に。
新歌舞伎座独特の幅広い客層で、落語初心者も多いとおぼしき反応。拠点を移した
東京での人気が逆輸入した感じでしょうか。

松之丞は出てくるなり、あちこちから声もかかって、大阪に来た東京の講談師で以
前は考えられなかったこと。テレビでも活躍を広げ飛ぶ鳥落とす勢いがありあり。
で、「ゲストの開口一番っておかしくないですか?」とぼやいて笑わせ、計5団体に
分裂している東西講談界の実情を語ってまた笑いにし、本編もくすぐり山ほど。正
味20分の「雷電の初相撲」は張り扇を盛大に打ち鳴らしながら、いきなり幕内に上
がった雷電の取り組みを実況中継するように勢いよく描写。露払いに徹した盛り上
げようでした。

雀々は、今年は師匠の枝雀没後20年と生誕80年でもあり、今の若手は知らない人が
多いのであちこちで言い続けてる、それも弟子の役目と言い、同時に自身も師匠が
亡くなった59歳という年齢になることもあって昼夜で枝雀トリビュートの会にした
と。で、プライベートのウラ枝雀の思い出話や、得意のまくら=三代目春団治師の
電話の取り次ぎの失敗談で大笑いさせて、「代書」。
聞けば、この噺は亡くなる3年前、最後に稽古をつけてもらったネタだそう。「儲か
った日も代書屋の同じ顔」と四代目米団治の川柳は抜かさず冒頭にふり、継いだ枝
雀版をチョカで明るい松本留五郎になりきって描き、かわいいというより自分しか
見えてない男のアホげなマイペースぶりで笑いを。いろいろの仕事のところなど端
折ったぶん、独自ギャグは抑えめで、前はいろんな面で度を超えた部分もあったけ
ど、枝雀型の空気をかもし最後「ポンです」を繰り返し、とどめの「ポーン」を決
めて。この形が似合ってますね。お客さんは楽しそうにたくさん笑ってた。

仲入後の「天神山」は、舞台中央の「セリ」で登場した袴姿の雀々、立ってヘンチ
キの源助や男らの動きを歩きながら見せ、スーパー落語って一人芝居を見せるのか
なと思ったら、歩いてしゃべるのは一心寺で小糸の墓前に座るまでの演出。これは
「動き」が表現されて違和感がなく、なるほどなと思いました。で、回り舞台でお
囃子連(豊田さん、優々、愛染)もぐるんと回って高座の斜め後ろに並び、雀々も
高座に座り、天井からは桜や木の緑がたれさがるという。
源助の墓見酒のあと、背景が変わって透明なたれ幕が三筋さがって、暗転になった
り緑や青やいろいろ変化する照明の当たり具合で見えかたが変化、それがじゃまに
ならず、噺に沿った面白い空気を作ってセンスのいい構成。
で、雀々は小糸が死んだいきさつを言うくだりや、嫁さんになるしゃれこうべを探
しに来て狐を助ける安兵衛に気持ちがこもって、うまさも優しさも。
最後の「恋しくばたずね来てみよ南なる天神山の森のなかまで」という「蘆屋道満
大内鑑~葛の葉の子別れ」の文句は後ろのたれ幕に文字を映しだす仕掛けで、芝居
のパロディでもある落語の趣向「障子曲書き」の両方をちょっと思わせて「ある春
の日のお話でございます」と。

佐渡さんとの対談は、ダイナミックな動きの大きい指揮は枝雀さんの影響を受けた
と、昔から枝雀大ファンの佐渡さん。もう少し、師匠の話を聞き出してほしかった
気もするけど、佐渡さんが2本縦笛を器用に吹いて聞かせた「よろこびの歌」や、最
後に枝雀さんを思ってとフルートで奏でた「別れの曲」はさすが!音楽家の演奏。
いい追善に。

「天神山」を最後に回す方がよかったように思ったけど、枝雀さんを思い出させた
公演。枝雀さんを見たことも聞いたこともない人はどんな感想を持ったんでしょ
う?

ちなみに夜の部は、松之丞「寛永宮本武蔵伝~  山田真龍軒」、雀々「動物園」
「愛宕山」、根本要との対談、だったというのは、ごらんになった落語ツウの御仁
があとで教えてくださったこと。


                 * *


◎「動楽亭昼席」2/18
・桂米輝「つる」・桂二乗「天狗さし」・桂団朝「関ジャニ対米朝事務所」・桂塩
鯛「替り目」~仲入~・笑福亭仁嬌「大名将棋」・桂福団治「くっしゃみ講釈」

約50日ぶりになる桂塩鯛の復帰初日でした。元気な顔を見に、動楽亭昼席へ。お客
さんは多くはなかったけど、塩鯛の長年のファンもいらっしゃった。

米輝の「つる」は男と甚兵衛の演じ分けの口調とリズムの加減が巧いです。おなじ
みすぎる噺に声の大小、高低の具合で引き込んで乗せていきます。二乗はアホとバ
カの違い?を導入に「天狗さし」。きれいな地語りをはさんで、一儲けしようと天
狗を捕らえに行く愚かしい男を楽しげに描き、甚兵衛が思わず「お前はアホか、ア
ホなのか」と呆れるのが可笑しかった。

団朝は、前日の17日まで出演した松竹座での芝居「天下一の軽口男」でのあれこれ
を。オフレコばなしが多かったけど、千秋楽は女性で超満員になり、おそるべき関
ジャニ人気だったそう。で、毎日、早起きして子どもの弁当を作って松竹座にかよ
い、いろいろ疲れたよう。で、こういうしゃべりを昔から根多帳には「うだうだ」
と書きます、といって20分たらずで下り、終わって貼り出した紙を見たら、上記の
演目名になってました(笑)。

そして登場の塩鯛。少しやせて、世間のアカを洗い流したようなさっぱりしたたた
ずまい。でも、いつもの元気な調子で病気の経過を愉快に詳しく。12/29、繁昌亭の
ちょうばウィークの昼席で、熱っぽいからと仁福さんとトリを交代してもらって中
トリで出演。ところが、しゃべりだすと、同じことばかり言ってしまい、途中で下
り、楽屋で横になっていると、そこに、客席にいた看護師さんが飛んできて、これ
はおかしいとすぐ救急車を呼んでくれて、中入時に繁昌亭前からお客さんに見送ら
れて救急車で病院へ。

検査後、ICUに入れられ、すぐ帰れると思っていたのに「重篤です」と言われたとか。
原因は抵抗力が落ちているときに溶連菌という菌がわるさをして体じゅうに回って
しまい、一歩間違えば、危ないところだったと。繁昌亭にいて駆け付けてくれた看
護師さんのおかげですね。ご本人の後日談はなんとも興味深く、治ってよかったな
あとしみじみほっとしました。
で、1月いっぱい入院し、2月は自宅で静養し、薄味の食べ物を食べ、でもおいしく
ないので「磯じまん」でしのいだとか(笑)。酒類は一切断ち、でも、思えば40~
50代に一生ぶんの酒は飲んだからと、今は、落語だけでも酔っ払いの噺をと「替り
目」を。
酔っ払い亭主とかみさんとのやりとりに生活感がにじみ、独り言のはずの懺悔も中
年男の情が温かく伝わる、いい一席でした。これからまた、いろんな所で聞けます
ね。

仁嬌は将棋ルールがとても詳しく入る「大名将棋」。時折入るくすぐりも含め、ほ
かの人で聞いたのとは全然違う古風なテイストが面白い。久しぶりに聞いた福団治
「くっしゃみ講釈」は、ひと調子高い声でやるのぞきからくりや、難波戦記の講談
がさすがに大ベテランの妙味。言葉の端折り方や一山がくしゃみで手をかざす仕草
も含め(客への礼儀に見える)、昔から継がれてきた古典の味わいたっぷりという
のに、改めて気づきました。


                 * *


◎「第12回 桂雀三郎ツギハゲ落語会」2/20昼の部・ツギハギ荘
・笑福亭智丸「手水廻し」・桂雀三郎「一人酒盛」・桂雀五郎「花筏」
・雀三郎「不動坊」  (三味線・はやしや律子)

ほーっと心をゆるゆるにほどいて楽しめる昼の落語会。落語ファンがそこここに。
智丸の「手水廻し」は、鼻濁音がきれい。で、こんなくだりも入れるのね、という、
ずく念寺のおじゅっさんが長い頭の説明をして、その前にホウキを持って掃く手つ
きだったりも。宿屋の主人が長い頭の男にわざわざ頼む場面とかも入れ、大阪へ主
人と一緒に行った喜助が素朴で、主人にそろっとツッコミを入れるのが可笑しかっ
た。

雀五郎は、途中でプロレスの話題で笑わせながらの「花筏」。間がよく小気味のい
いテンポに技量の確かさも感じさせて、小刻みにメリハリをつけて運び、時折入れ
るはじけるような「アッチャ~」とかちょっとしたリアクションが楽しい。最後は
いつのまにか勝ってしまってる徳さん、「どんなもんじゃい!」と誇らしげに言っ
てまた笑いを。

雀三郎は、師匠の枝雀さんに対面で「酔い方」を教えてもらった、その目つきやふ
らつき方を再現し、そんな導入で「一人酒盛」。六代目が円生型で演じ笑福亭の
方々が継いでる形とは違い、これは米朝師匠が先代桂南天師から教わって仕立てた
もの。枝雀さんがたまにやってはったけど、今、これを継いでるのは雀さんの他に
いるのかな。宿替えしてきた男が壁紙を体ごと向きを変えて後ろや左右に貼る仕草
から笑いたくさん。やってきた友人に「手っ伝とうてもらわんえでもええで」と言
い、酒も誘いながら、こまごまと用意させて一人で飲んでしまう男。この形だと、
男に嫌味がなく、けど酒が美味しいから思わず友を無視して自分ばっかりやってし
まう感じ。その駆け引きでもない成り行きの可笑しさが調子のいい一人語りにあふ
れ、で、雀三郎が個人的に得意な漬けもんの漬け方の講釈とかも入れ、歌い出せば
「ひゅるひゅるひゅ~」って浮かれすぎのかわいさ。笑いを雀さん流に山ほど足し
ながら噺の味わいをしっかりと。

「不動坊」では、自分は芸人だけど芸能人じゃない、つまり「能がない」なんて言
い、昔は噺家や講談師は「遊芸稼ぎ人」と言ったと本編へ。お滝さんとの突然の縁
談に大喜びして「バンザーイ」と叫ぶ利吉、風呂屋に行ってもうれしさがこみ上げ
るふうで、ドボーンとはまってもニターと笑いながらブクブク沈んでゆく。雪の夜
の三人のやもめと軽田胴斎のひと騒動も漫画のようで、これも枝雀さんの十八番だ
ったけど、緻密さとリズムでかもす自然味と、愛らしい人物描写で雀さん一流の
「不動坊」にしてはる。人柄もあるんでしょうね。
仕事が山積みでこの夜にあった「繁昌亭大賞受賞記念落語会」は断念しました。

次の「ツギハゲ」は3/28(木)、
雀三郎「天狗裁き」「胴乱の幸助」の二席に、雀太と慶治朗も出演。



          =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=         

<読者のお便り~落語日記>

 **** 2月の雑感。

歩くと家から駅まで30分かかるので、仕事の時はいつも阪急バスに乗ります。
バスから降りる時、小学生や子どもさんたちは「ありがとうございました」と運転
手さんに言い、運転手さんも同じくお礼を言う。
そんな光景はいいもんだなと思いながら、私はお礼を言ったことがありません。

でも、ある日、下車する私の背に運転手さんは
「この先もお気をつけて」と声をかけてくれたんですね。
降りてから、思わずバスに向かって「ありがとうございます」と頭をさげました。

わたしも、誰かにそんな言葉を言ってみたいなあと思います。


 **** 1月29日に70歳で亡くなられた作家の橋本治さん。

ン十年前、枕草子や源氏物語を独自の現代語訳で出版された折、
お話を伺わせてもらったことがあります。
今思っても、冷や汗もんですが、若いライターだった私は著作を読んだだけで、他
は知らないことを武器にいろいろおたずねしました。
何でしょう、若い時は根拠のない自信がある、大事なことを軽く見てしまう。
誠にアホです。

で、橋本さんは楽しく平易な言葉でたくさんしゃべってくださった。
でも、言葉の端々に広すぎる博学と深い洞察と畏れ入るような見識がのぞき、その
たびに、私はわなわなドキドキし、思わず持ってるペンを落っことしそうになりま
した。

そして、インタビューをまとめ普通に読まれる記事になりましたが、私は自分のあ
らゆる意味での「浅さ」に恥じ入り、そのチクっと心を刺した疼くような痛みは消
えることがない。
以後、遠くからその著作や批評を読ませてもらってきました。

当たり前は当たり前じゃない、思い込みや一つの通念や慣習であり、裏や斜めや離
れた所から見れば、全然違う考え方や真理や良心の形がみえてくる。
教えてもらったり、心に響いた言葉は数え切れません。

こういう方がこの世からいなくなってしまった。
残念だなあと思います。


 **** 2/1~17に松竹座で上演していた「天下一の軽口男   笑いの神さん米沢彦
 八」。
2月半ばに見に行きました。

落語家さんがたくさん出演しているからでしょう。お客で見にきた落語家さんを何
人も見かけました。

狂言回しとして終始活躍したのが銀瓶、春団治は安楽案策伝、雀三郎が初代露の五
郎兵衞の役で、でも、意外と出番はとびとびで、筋では大事だけど出番は短めの役
だったかな。米平は嫌味な役が案外似合い、団朝は器用な役者ぶり。
酒井くにお・とおるが可笑しく、池乃めだか、内場勝則も面白くやってはったけど、
みんな彩り的な感じも。

ま、主人公は米沢彦八の駿河太郎でやんちゃな大阪もんを演じ、関ジャニの室隆太
が鹿野武左衛門という大事な役をこなして女性ファンを釘付けにしてたから、それ
で十分だったのかも。

一番印象深かったのは田中美里さん。いい女優さんですね。情がにじみ出る演技で、
この人が出ると、気持ちの入り方、引き込み方が全然ちがう気がしました。

原作をだいぶデフォルメした感じで、落語の原点のいろいろな芸や芸人事情を細か
く追った部分は省かれていたよう。正味2時間ぐらいのお芝居のまとめ方としてはあ
れで正解だったんでしょう。まずまず楽しいお芝居でした。

それにしても、関ジャニ人気で20~30代の女性が客席で目立ちました。
願わくば、この芝居で落語に興味を持ったり「彦八まつり」に来てくれたら…と
ちょっと思ったけど、はかない期待でしょうか。

うーむ。



 **** お便りをお待ちしています。落語会に行った感想や、日頃、落語に関して
思っていること、マガジンへのご意見などなど、なんでも大歓迎。どしどし送って
くださいね!

         窓口はこちら→ rakumaga@yahoo.co.jp 


          =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=


 **** 新潟からのたのしいお便り。ありがとうございます。二楽さんの「チコちゃ
ん」紙切りはナイスなリクエスト。「小吉の女房」は素敵なドラマ。昇太さんの語
りもいいですね。

●昨年11月に、三三さんの会にいって以来、三ケ月ぶりの落語でした。
2月17日午後2時から新潟市北区文化会館であった、春風亭昇太さんの独演会。

まず、昇太さんが短く話し、次に前座の昇りんさんが「たらちね」。
次は昇太さんが「火焔太鼓」。
幕の内弁当がきらいだという話は、去年も聞いたよー。だから今日は出前をとった、
というのも昨年聞いた。今日のお昼の出前は、味噌ラーメンだったそうです。

仲入後、親切なスタッフの人がいて、後ろの空席に、ガイドヘルパーさんも座らせ
てくれました。だから、紙切りの林家二楽さんに「チコちゃんに叱られる!」の
「チコちゃん」をリクエストした折、ガイドさんと一緒に取りに行けました。
「チコちゃん」とリクエストした時は「なんで、ちゃん付けなんですか」と言った
二楽さん、失礼と知りつつ「ボーっと生きてんじゃねーよ」と言ってしまいました。
できあがった「チコちゃん」をさわってみても、どこが頭か足か、なかなか分かり
ませんでした。頭の大きい女の子と思っていたのに、切り紙はちょっと、分かりに
くいんです。どこかにぬいぐるみが売られてないかな。

私の次に、前の方にいた小さな子が「キョエちゃん」をリクエストしていたけれど、
「チコちゃん」が限度だそうです。昇太さんまで「キョロちゃん」と言うし。キョ
ロちゃんはチョコボールだぞー。まあどちらもカラスだけど。
昇太さんは出てくるやいなや「紙切りの、特に最初のリクエストで、その会のお客
さんのレベルが分かる。今日はチコちゃん。レベルが低い!難しいリクエストをし
たなと思ったら、切り紙を受け取る時に、さらっと(ご祝儀を)渡すとか」と、まる
で私をネタにされたようで、うれしかった。

最後の昇太さんの落語は「みよきち幽霊」。新作落語の台本募集に応募があった落
語だそうです。新作でも舞台は江戸時代のようで、初めて聞く落語を聞けて、ほん
とによかった。

まくらでは、歌丸さんが亡くなった時のマスコミの取材のおもしろい話。それと、
笑点は録画だからねと、最初に言っていました。昨年「早く帰らないと笑点に間に
合わないぞー」なんて叫ぶおじさんがいたから。
「みなさんはこれが終わったら、急いで帰って笑点をみるように」。私はどんなに
急いでも間に合わないから、録画してきました。
で、この17日は夜9時放送の「グッドワイフ」第6話のゲストが昇太さんだそうで、
うちへ帰ってから録画しました。それと昇太さんは、「七つの会議」という映画に
も出ているそうです。新潟では2月1日公開。私は見に行かないタイプの映画でした。
あともう一つ、BSのドラマ「小吉の女房」のナレーションも昇太さんがやっている
けど、なぜかそれはふれませんでした。

4時15分頃に終わり、アンケートを出してのんびり帰ることにしました。

7時15分頃家に帰り、せっかくの「チコちゃん」をどこに置こうか考えました。額縁
はないし、買いにいくのも大変なので、家にあった福田こうへいさんの色紙と、馬
るこさんの色紙の間にはさみました。馬るこさんとこうへいさんの間にはさまれる、
うーん、チコちゃんがうらやましい。
(ミルクさん)


          =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=


天満天神繁昌亭
☆「昼席」(午後1時~4時すぎまで・月曜~日曜・週替わり)
 → http://www.hanjotei.jp/daytime/index.html 
☆「夜席」
 → http://www.hanjotei.jp/night/index.html 
問い合わせ=06-6352-4874
  http://www.hanjotei.jp/ 

(地下鉄谷町線・南森町駅、JR東西線・大阪天満宮駅下車徒歩3分)



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☆編集・発行人 やまだりよこ
☆ホームページ担当 うっきぃ
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をお書き添えください。なお、個人的な返信については、ごかんべんください。
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(C)2019 Riyoko Yamada 無断転載を禁じます。
  
  

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