サイエンス・コミュニケーション・ニュース

サンプル誌

※SciCom NewsはNPOサイエンス・コミュニケーションの発行するメールマガジンで、
※月二回のニュースと、随時発行される速報の二種類が配信されます。
※詳しくはサイコムのサイトをごらんください。
 http://scicom.jp/mailmag/

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      ◆◇◆ NPO Science Communication News ◆◇◆
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◆活動報告

 ◇国立大学法人法案と大学の未来を考える国会内集会(2003年6月16日)
 ◇朝日新聞「私の視点」(2003年6月26日)
 ◇法人化に向けた設立総会開催(2003年7月05日)
 ◇毎日新聞社主催『理系白書』(2003年7月06日)

◆論説

 学生・若手研究者の声を聞いて下さい!

◆メンバー自己紹介

 春日匠


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   活動報告
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・国会内集会での提言発表(2003年6月16日)

 「国立大学法人法案と大学の未来を考える国会内集会」に参加し、提言を一部発表
しました。以下そのとき配った資料です。

 当NPOの概要
 http://researchml.org/SciCom/document/030616parliamentmeet01.doc

 提言
 http://researchml.org/SciCom/document/030616parliamentmeet02.doc

 ビラ(パワーポイントファイル)
 http://researchml.org/SciCom/document/030616parliamentmeet03.ppt


・朝日新聞「私の視点」(2003年6月26日)
 朝日新聞の「私の視点」6月26日付に、当NPOの檀一平太氏の主張「若手育成、有効
活用できる研究費に」が掲載されました。


・7月5日(土)18時より、「サイエンス・コミュニケーション」の法人化に向けた設
立総会を開催いたしました。
 8月中旬に東京都へ法人化申請を行うことが決定しました。


・毎日新聞「理系白書」シンポジウム無事終了

 科学技術立国を支える人材を描いた長期連載「理系白書」の総括を兼ねたシンポジ
ウム(毎日新聞科学環境部主催、NPO「サイエンス・コミュニケーション」協力)
を、7月6日午後1〜5時、東京都千代田区一ツ橋1の1の1、パレスサイドビル地
下1階の「毎日ホール」で開催しました。

 毎日新聞による報告
 http://www.mainichi.co.jp/news/article/200307/07m/049.html

 理科教育や研究者育成など様々な話題について白熱した議論が展開されました。理
系白書シンポジウムを受けた議論は、当NPOが運営する研究問題メーリングリストで
も続いていますので、是非御参加ください。

 研究問題メーリングリスト
 http://researchml.org/

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   論説
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※これは「国立大学法人法案と大学の未来を考える国会内集会」
※(2003年6月16日)でNPOサイエンス・コミュニケーションに
※よって発表されたものです。


学生・若手研究者の声を聞いて下さい!
  文責:NPOサイエンス・コミュニケーション(2003年6月16日)

 国立大学法案が衆院を通過しました。この法案のオカシサは皆様が論じる通りであ
ると同時に、日本の大学が現在抱える問題の解決策としてはまったく筋違いのもので
あるというと言わざるをえません。ここでそれらを詳細に論じる余裕はありませんの
で、我々が最も重要と考える問題点を一つだけ指摘したいと思います。それは国立大
学法人化法案を巡る政策決定、議論の中で、学生(特に大学院生)および若手研究者
の声が取り入れていないということです。
 現在、学生、若手研究者は、研究を継続していく上で大きな問題に直面していま
す。大学院重点化により増え過ぎた大学院生が直面する過酷な就職問題。給費制の奨
学金制度がなく、研究者になるには数百万円の借金を抱えるか親に頼らなければなら
ない現状。多くの若手が任期付き研究員という不安定な職に就かなければならないこ
と。人事や学位授与をひとりの教官に握られ、「学問の自由」を主張するのもままな
らない立場。非常勤講師しか職がなく、年収100万円で暮らさざるを得ない若手も
います。あるいは、それすらも得られず、研究の道を断念する若手も増えつつあるの
が現状です。
 しかし、法人化を巡る論争のなかで、学生、若手のことが取り上げられたこること
は稀です。今のままでは、国立大学が法人化されても学生や若手研究者の状況が改善
されるとは思えず、一方、法人化反対運動も、学生や若手の現状を含めた大学の抱え
る問題に言及することなく、単なる現状の維持を主張しているように見え、積極的に
支持する気になれないのが、学生や若手研究者の正直な思いではないでしょうか?
 国際人権規約中、学費の無料化を求めた「経済的、社会的及び文化的権利に関する
国際規約 (国際人権A規約)の13条2項」を留保している世界でたった二つの国の一
つであるという事実が象徴するように、国は学生と教育の権利を大切にしてこなかっ
たのではないでしょうか? そして大学側も、大学院生や若手研究者を巡る諸問題の
解決に手をつけてこなかったのではないでしょうか? 学生、若手が今回の法人化問
題にしらけて無関心なのも当然です。
 しかし、国立大学の現状に対する学生、若手研究者の不満は少なくありません。私
達は、国立大学法人化を含めた学生、若手研究者をめぐる問題の解決を目指し、
NPO「サイエンス・コミュニケーション」を立ち上げました。法人化を巡り賛否両論
が飛び交う現状を大学の教育、研究環境を改善するよい機会と捉え、主に若手研究者
の視点から大学のあり方に関する提言を作成しています。旧来の賛成、反対という対
立を乗り越え、政策提言(対案)を出し、その実現を目指します。
 未来の研究、大学を担うのは若手、学生です!


●提言 今回の法人案の問題点を修正せよ
 我々は今回の法案をいったん廃案にし、若手研究者や学生も含めた大学当事者と市
民の両者が十分に係わり、政策提言を出し合い、日本の未来においてあるべき大学像
を構想し直す機会を求める。それが時間的に不可能であった場合も、国民の懸念であ
る「天下り理事の禁止」や「政府や官僚による中期目標への介入の禁止」は法律の中
に明文化される事を求める。また、いったん見切りで法制化されたとしても、いくつ
かの「政府自身の中期目標」とベンチマークは設置されるべきであり、それらが予定
どおり達成されない場合は法制自身を見直すような機会も法律自身に含まれるべきで
ある。この「政府自身の中期目標」には若手や学生の抱える問題への解決策が、若手
や学生自身の声をもとに盛り込まれることを求める。

●提言 若手研究者を独立させるためのハコを作る
 若手研究者への資金は増加しているが、テーマから資金運用まで若手研究者が自由
に使えるケースは少ない。そこで、行政改革特区などにオープンスペースを設け、若
手の独立をバックアップすることを提案する。

●提言 家庭の経済力に関わらず大学、大学院に進学できるシステムの実現
 本来は欧米のような給費制の拡充や、日本学生支援機構による奨学金制度の拡充が
望ましいが、国の財政事情を考え、民間金融機関との連携による教育ローンの充実を
提案する。現在慶應義塾大学が実践しているように、大学が金融機関と学生の間に立
ち、低所得の学生には大学が保証人になるという制度が望ましい。この制度の上で
は、大学は学生に返済計画のサポートをしなければならないが、反面学生は大学の期
待に応えなければならないという義務が生じる。この制度が正常に運営されること
で、大学間の競争における教育サービスの向上も期待できる。

●提言 指導教官複数制と学内相談機関の充実
 一人の指導教官が学生の学位、人事など様々な面について決定的な影響を与える現
在のシステムには多くの問題がある。学生の評価については複数の人物が行うべきで
ある。同時に大学は学内相談機関を充実させ、多様な専門スタッフを雇い、教育と研
究を様々な角度からサポートする必要がある。

●提言 研究者評価に際し、年齢ではなく研究歴を重視する
 総合科学技術会議は研究費の配分に年齢と同時に研究歴を重視する方針をうたって
いるが、教官の採用に際しても、研究歴を評価基準にすることを提案する。現行の年
齢の基準では、子育てなどで一時的に研究を離れた者や、別の仕事を経て研究を志し
た者が著しく不利益を蒙り、才能ある研究者をピックアップできないからである。

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   メンバー自己紹介(第一回)
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春日匠
 第一回は実験的に編集担当の春日がご挨拶させていただきます。
 1973年、オイルショックの年に生まれて、つい最近30歳になったところです。
 普段は文化人類学と科学論を研究しています。昨年度を持って京都大学を研
究指導認定退学しまして、現在休職中です。
 専門としてはインドなどを中心としたNPO活動と現地文化の関係を研究して
います。
 最近は、ATTACなどの国際的なNPO運動にも係わっており、すっかり自分がNPO
づいてしまって研究が疎かになっているのが困ったところです。
 他に係わっている団体としては、STS Network Japanなどがあります。

 メールアドレス
 skasuga@mars.dti.ne.jp

 KAUSGA Sho Web Site
 http://skasuga.talktank.net/

 STS Network Japan
 http://stsnj.org/

 ATTAC京都
 http://kattac.talktank.net/


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"NPO Science Communication Mail Magazine"
 [SciCom Melmaga: 創刊準備一号] 2003年08月15日  (毎月05日・20日発行)
【発行者】榎木英介(NPO Science Communication 代表理事)
【編集者】春日 匠(NPO Science Communication メルマガ編集部)
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