GBRCニューズレター

GBRC Newsletter No.671

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Global Business Research Center Newsletter
GBRCニューズレター No.671  2016年7月25日号 (ほぼ毎週・月曜日発行)
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今週の目次

☆GBRCニュース 今週のABAS早期公開は次の論文です
 Byun, S. (2016). 
 Hyundai Steel's ramp-up strategy and the learning effect.

☆GBRCニュース 今週と来週のMERC丸の内院生ラウンジ

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☆GBRCニュース 今週のABAS早期公開は次の論文です
 Byun, S. (2016). 
 Hyundai Steel's ramp-up strategy and the learning effect.
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Annals of Business Administrative Science (ABAS)は、独立行政法人科学技術
振興機構(JST)の電子ジャーナル・サイトJ-STAGEの早期公開機能を導入してい
ます。「ABASの日本語サイト」
http://www.gbrc.jp/journal/abasjp/
には、日本語の要約も掲載され、早期公開版のダウンロードも可能です。
早期公開は論文採択後できるだけ速やかに行われますので、早期公開版の公開は
不定期になります。ということで、今週は次の論文が早期公開されました。
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Byun, S. (2016). 
Hyundai Steel's ramp-up strategy and the learning effect.
Annals of Business Administrative Science.
doi: 10.7880/abas.0160531a
Download (Available online July 20, 2016)

開発を始めたら、できるだけ速く製品を市場に投入し、投資を回収することは、
企業活動の根幹をなす。製品を市場に投入するまでの時間は、大きく製品および
工程の開発時間と生産ランプアップ時間に分けられる。既存研究では、主に開発
効率を上げることで、開発時間を短縮することに焦点が置かれてきた。しかし、
開発期間をいくら短縮したとしても、生産ランプアップが遅くなると、結果的に
投資の回収も遅れてしまう恐れがある。本稿では、韓国の鉄鋼大手、現代製鉄が
高炉技術を導入し、量産に至るプロセスを分析する。同社は、3基の同一仕様の
高炉を次々と途切れることなく導入することで学習効果を最大限に生かす戦略を
とった。そのうちランプアップに関しては、3基の高炉で期間がオーバーラップ
しないように計画し、同じランプアップ・チームが次々と生産を立ち上げていく
ことを可能にした。その結果、一つの高炉でのランプアップの経験を次の高炉の
ランプアップに生かすことができ、その学習効果により、ランプアップ時間は片
対数グラフで直線的に短縮することに成功している。
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とりあえず論文の内容を日本語で紹介しますが、著者本人による公式の要約では
ないので、ご注意ください。正確に内容をお知りになりたい方は、ぜひ英語の論
文をダウンロードして、読まれることをお勧めします。なお、お気づきではない
かもしれませんが、英語版のサイトもあります。
http://www.gbrc.jp/journal/abas/index.html
J-STAGEの「早期公開」(Advance Publication)は、巻・号・ページ等の書誌情報
が未確定の論文を公開できる機能です。早期公開版も本公開版も同じDOIが付与
され、同一の論文として扱われ、Google Scholarにもデータが提供されます。

早期公開された論文は2ヶ月に1号のペースでまとめて、巻・号・ページ等を
確定してからJ-STAGEで本公開するとともに、学術論文を中心とした学術情報を
検索して利用できる世界的なオンライン・データベースEBSCO host (有料)、
ProQuest (有料)にも逐次収録されて、全文ダウンロードが可能となります。

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☆GBRCニュース 今週と来週のMERC丸の内院生ラウンジ
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「丸の内院生ラウンジ」とは?

 東京大学本郷キャンパスにある大学院経済学研究科 経営教育研究センター
(MERC)には、経営学を専攻する大学院生や大学院OB・OG (つまり今や大学の先
生)がたむろする「院生ラウンジ」があります。
 そこには、今さら先生にきけないような経営学の初歩を大学院生から手ほどき
してもらいに来る学部生もいれば、先輩たちのサロン的な議論の輪に入ろうとし
ている新人大学院生もいます。もちろん研究の最前線を目指した研究会もやりま
すし、時には、教授から思いがけずご高説を賜る場面もあります。
 その本郷の院生ラウンジの雰囲気を、そのまま丸の内に持ってきました。名付
けて「丸の内院生ラウンジ」。あなたものぞいてみませんか。そして輪に入りま
せんか。学生も社会人も大歓迎。

7月~9月の毎週木曜日18時~
丸の内三菱ビル10階 コンファレンススクエア・エムプラスで開催いたします。
開催場所や申し込み方法はこちらです。
http://merc.e.u-tokyo.ac.jp/marunouchi_seminar/access.html
http://merc.e.u-tokyo.ac.jp/marunouchi_seminar/saizensen.html

今週と来週のプログラムは次の通りです。
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2016年7月28日(木) 19:00~20:30

福澤光啓 氏 (成蹊大学 経済学部 准教授)

講演テーマ:
現場力にもとづく着実な戦略構想のために

概要:
 日本企業は経営環境の変化に直面しつづけています。たとえば、日本の電機業
界は高度成長期から1990年代前半にかけて高い国際競争力を獲得してきました
が、1990年代後半から2010年代にかけて景気変動や円高、新興国企業による低
コスト攻勢などに直面し、業績不振に陥っている企業も見受けられます。このよ
うに厳しい経営環境のもとで、日本の生産現場は競争力を発揮し続けていくこと
ができるのでしょうか?これまでの国内外の研究成果を整理しつつ、日本企業を
対象とした調査結果をご紹介しながら、企業や工場レベルでの戦略構想のありか
たについて一緒に考えていきます。
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2016年8月4日(木) 19:00~20:30

大木清弘 氏 (東京大学大学院 経済学研究科 講師)

講演テーマ:
国際経営からみる日本企業の硬直性:なぜ企業は変わらないのか?

概要:
 変わらない日本企業、変化の遅い日本企業-近年こんな日本企業批判をよく聞
きます。講義者が専門とする国際経営の分野でもそんな日本企業の姿が観察され
ます。「本社が集中的に権限を持つ」「日本の製品をそのまま海外に投入する」
「海外で日本人がマネジメントの中枢を占める」といった日本企業の「本国中心
主義」は1970年代から指摘され、1980年代から改めるべきと国内外の研究者か
ら批判されてきました。しかしその後30年経った日本企業は未だに、「日本の技
術を重視しすぎている」「日本人が中心で海外人材を上手く活用できていない」
というように、同種の批判をされ続けています。日本企業が「変われる企業」に
なるためには、なぜ企業は変わらないのかを考えなければならないでしょう。
そこでこの講義では、日本企業の国際経営において変わらなかった「本国中心主
義」について、なぜそのような状態になったのか、なぜそれが批判されるのかを
経営学の主要研究から説明した上で、なぜそれが変わらなかったのかに関する筆
者の研究や仮説を提示します。そのうえで、参加者自身の「企業の硬直性を感じ
た経験」を共有し、なぜ企業は変わらないのか、変えるためにはどうすればよい
のかについて議論を行います。こうした議論を通じて、日本企業が「変われる企
業」になるための一助となることを目指します。
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主催: 東京大学大学院 経済学研究科 経営教育研究センター(MERC)
共催: GBRC
後援: 三菱地所株式会社

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編集/発行
特定非営利活動法人 グローバルビジネスリサーチセンター (略称:GBRC)
メール・アドレス: info@gbrc.jp  URL: http://www.gbrc.jp/
配信登録・解除・バックナンバー: http://www.gbrc.jp/newsletter/

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このニューズレターに掲載された記事を許可なく使用することを禁じます。
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発行周期: 週刊 最新号:  2019/02/11 部数:  1,030部

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