GBRCニューズレター

GBRC Newsletter No.642

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Global Business Research Center Newsletter
GBRCニューズレター No.642  2015年10月26日号 (ほぼ毎週・月曜日発行)
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今週の目次

☆GBRCニュース 『赤門マネジメント・レビュー』Vol.14, No.10 発行!!

☆GBRCニュース 『赤門マネジメント・レビュー』Vol.13, No.10 J-STAGE登載

☆GBRCニュース 今週のABAS新刊
 Ogami, M. (2015). The false S-curve shaped by licensing agreements.

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☆GBRCニュース 『赤門マネジメント・レビュー』Vol.14, No.10 発行!!
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■AMRのツイッターアカウント http://twitter.com/akamonmr

予定通り、10月25日に
『赤門マネジメント・レビュー』(AMR) Vol.14, No.10が発行されました。
http://www.gbrc.jp/journal/amr/index.html

<査読つき論文>は、なんと70ページを超える長編論文です。
<経営学輪講>は無料コンテンツです。

目次と要約は下記の通りです。
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<査読つき論文>(有料)
岸本千佳司
「台湾半導体ファウンドリの技術能力
 ―生産システム構築とプロセス技術開発について」
pp. 527-600

本研究の課題は、台湾ファウンドリ企業 (主にTSMC、一部UMCを念頭に置く) の
技術能力、具体的には、(1)柔軟・高効率の生産システムの構築、および(2)プロ
セス (関連) 技術の開発について、筆者自身の面談記録や『公司年報』のような
原資料を活用し、その詳細に踏み込むことである。既存研究では、1990年代以
降、台湾ファウンドリ (特にTSMC) が先発企業との技術ギャップを急速に埋めて
いったのは、半導体製造装置の大モジュール化・標準化が進んだことを背景に、
こうした歩留まりが高く加工時間が短い最先端装置を積極的に導入したことによ
るところが多く、しかも、その資金的負担は台湾の投資優遇制度によりかなりの
程度軽減されたということが指摘されている。本研究は、それを重要な要因と認
めつつも、その後の台湾ファウンドリ (特にTSMC) の持続的発展については、技
術能力構築の独自の取り組みがあったことを明らかにする。すなわち、プラット
フォーム戦略による多品種少量生産への対応、工場の自動化・ICT管理の活用、
その前提の装置・ツール等の標準化推進、日常的な改善、経験・ノウハウの全社
的共有の仕組み、研究開発と量産部門の連携による迅速なプロセス量産立ち上げ
などである。また、プロセス関連技術でも、先端ロジックの1-3年ごとの世代交
代実現、システムLSI向けのロジック以外の特殊プロセス拡充、近年の後工程・
実装分野への進出と先端トランジスタ研究の実施などがある。しかもこれらの取
り組みが、専業ファウンドリというビジネスモデルの要請に沿って、技術的潮流
の変化を踏まえつつ、高度化する顧客ニーズに的確・十全に応える製造サービス
業としての姿勢を堅持して進められてきたことを明らかにする。なお、技術能力
の分析に際しては、藤本 (2003)『能力構築競争』の枠組みを参考にしそれを簡
略化した形で、「表層の優位性」(生産性・品質・コスト管理や技術開発力、オ
ペレーション能力のレベルの高さを反映すると思われる表面に表れた事象) と
「優位性の土台」(表層の優位性の背後でそれを支える活動や仕組み、それに影
響する事業戦略やビジネスモデル) の2層から整理した。

キーワード:台湾半導体産業、ファウンドリ、技術能力、生産システム、
      プロセス技術、TSMC、UMC
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<経営学輪講>
阿部真美, 劉冬蕾, 山本尚忠
「専門職および専門職集団におけるステータス決定要因
 ―経営学輪講 Abbott (1981)」
pp. 601-612

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☆GBRCニュース 『赤門マネジメント・レビュー』Vol.13, No.10 J-STAGE登載
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『赤門マネジメント・レビュー』は、発行から1年以上経つと、有料コンテンツ
を含めて独立行政法人科学技術振興機構(以下、JST)の電子ジャーナル・サイト
J-STAGEに登載され、無料でダウンロードできるようになります。ということ
で、2014年発行の『赤門マネジメント・レビュー』(AMR)の第13巻10月号が、10
月25日にJ-STAGEに登載され、無料でダウンロードできるようになりました。
https://www.jstage.jst.go.jp/browse/amr/-char/ja/

目次は下記の通りです。
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<研究ノート>(有料)
新宅純二郎, 稲水伸行, 福澤光啓, 鈴木信貴, 横澤公道
「電機産業の現場力調査:日本の現場の競争力を支える職場」
pp. 371-352
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<コンピュータ産業研究会>
瀬尾傑
「『現代ビジネス』から読み解くデジタルジャーナリズムの未来」
pp. 407-414

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☆GBRCニュース 今週のABAS新刊
 Ogami, M. (2015). The false S-curve shaped by licensing agreements.
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新生ABASは、隔週刊で論文をリリースしています。
「ABASの日本語サイト」からダウンロード可能です。
http://www.gbrc.jp/journal/abasjp/
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Ogami, M. (2015).
The false S-curve shaped by licensing agreements.
Annals of Business Administrative Science, 14, 351-364.
doi: 10.7880/abas.14.351 (forthcoming).
Download (Available online October 25, 2015)

Foster (1986)によれば、技術進歩はS字型を描くとされる。しかし、板ガラス成
形技術のフロート法で成形可能な厚みの進歩を見てみると、グラント・バック条
項のあるライセンス契約が技術進歩のS曲線を形作っていることに気がつく。具
体的に、ライセンス初期においては、ライセンシング・コミュニティ内で、ライ
センシー間の開発競争がはじまり、成形可能な厚みの進歩が加速する。しかし、
特許の期限切れを意識するようなライセンス末期においては、 特許の期限切れ
後、自由な技術開発競争が始まった際に他社を出し抜くため、グラント・バック
条項の下では、研究開発は抑制されてしまうと考えられる。そのため、技術の進
歩が止まったように見える。しかし、実際には、これは自然法則に基づかない疑
似S曲線であり、事実、フロート法の場合には、特許の期限切れの後、急激な技
術進歩が再開する。
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とりあえず論文の内容を日本語で紹介しますが、著者本人による公式の要約では
ないので、ご注意ください。正確に内容をお知りになりたい方は、ぜひ英語の論
文をダウンロードして、読まれることをお勧めします。なお、お気づきではない
かもしれませんが、英語版のサイトもあります。
http://www.gbrc.jp/journal/abas/index.html

ABASに掲載された論文の最終バージョンは、DOIを付与して2ヶ月に1号のペース
でまとめて、独立行政法人科学技術振興機構(JST)の電子ジャーナル・サイト
J-STAGEに登載され、Google Scholarにもデータが提供されます。
http://www.jstage.jst.go.jp/browse/abas/

またABAS掲載論文は、学術雑誌論文を中心とした学術情報を検索して利用できる
世界的なオンライン・データベースEBSCO host (有料)、ProQuest (有料)にも逐
次収録されて、全文ダウンロード可能です。

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編集/発行
特定非営利活動法人 グローバルビジネスリサーチセンター (略称:GBRC)
メール・アドレス: info@gbrc.jp  URL: http://www.gbrc.jp/
配信登録・解除・バックナンバー: http://www.gbrc.jp/newsletter/

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このニューズレターに掲載された記事を許可なく使用することを禁じます。
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発行周期: 週刊 最新号:  2019/02/18 部数:  1,030部

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