GBRCニューズレター

GBRC Newsletter No.404

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Global Business Research Center Newsletter
GBRCニューズレター No.404  2010年2月22日号 (毎週月曜日発行)
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今日は平成22年2月22日です。
平成で年表示のある何かを買うと同じ数字が五つも並ぶ最後のチャンスです。
(3月33日はないので、平成33年3月3日は同じ数字が四つしか並ばない。)

今週の目次

☆編集者の独り言 所有者には責任がある

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☆編集者の独り言 所有者には責任がある
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通勤経路でもある不忍池の周りを歩いていたら、真新しいポスターを貼った看板
が何枚も目に入ってきた(立てられたのは、多分2月19日)。

「動物の遺棄・虐待は犯罪です。」

と大きく書かれたそのポスターには、その脇に小さな字で
「愛護動物を遺棄した場合 50万円以下の罰金」
「愛護動物を殺傷(虐待)した場合 1年以下の懲役または100万円以下の罰金」
と書かれていた。環境省と台東区(台東保健所)が立てた看板らしく、元のポス
ターは環境省のホームページにも載っている。
http://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/pamph/poster04.pdf
(環境省がポスターを作製したのは1年前の2009年3月らしい。)

そうなのだ。「犯罪」なのだ。警視庁のホームページにも
http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/seian/animal/animal.htm
とある。みだりに動物を殺したり、傷つけると、「動物の愛護及び管理に関する
法律」により処罰されるのだ。

【動物の愛護及び管理に関する法律(抜粋)】
第44条 愛護動物をみだりに殺し、又は傷つけた者は、一年以下の懲役又は
百万円以下の罰金に処する。
2 愛護動物に対し、みだりに給餌〔じ〕又は給水をやめることにより衰弱させ
る等の虐待を行つた者は、五十万円以下の罰金に処する。
3 愛護動物を遺棄した者は、五十万円以下の罰金に処する。
4 前三項において「愛護動物」とは、次の各号に掲げる動物をいう。
 一 牛、馬、豚、めん羊、やぎ、犬、ねこ、いえうさぎ、鶏、いえばと及び
   あひる
 二 前号に掲げるものを除くほか、人が占有している動物で哺〔ほ〕乳類、
   鳥類又は爬〔は〕虫類に属するもの

なんでこんなことを書いているのかというと、「会社は誰のものか」という議論
を聞いていて、そんな議論をしている人々に、常々、不審感を抱いてきたからで
ある。

たとえば、あなたがペットショップで30万円支払って子犬を買ってきたとしよ
う。この子犬は買ってきたあなたの所有物である。これは間違いない。しかし、
だからといって、その子犬を煮て食おうが、焼いて食おうが、あなたの自由とい
うわけではない。食べなくても、なぶり殺しにしたり、殺さなくても、いじめた
りすることも、あなたの自由ではない。少なくとも、それは明らかに犯罪であ
り、それ以前の問題として、「所有物であれば何をしても自由である」と考える
あなたの「所有」観が、あまりにも稚拙で幼稚であることに気がつかなくてはい
けない。これは、所有の対象が、動物であれ、モノであれ、会社であれ、まった
く同じなのである。

そもそも、そんな幼稚な人間が経営者をやったりするから、大問題になるのだ。
たとえば、今からちょうど20年前のどこかの製紙会社の元社長みたいに、1枚100
億円以上で買ったからといって「俺が死んだらゴッホとルノアールの絵も一緒に
荼毘にふしてくれ」などと発言をして、世界中から嘲笑されることになるのであ
る(幸い、ご本人が亡くなった直後、絵は銀行が差し押さえてくれて(拍手!!)、
難を逃れたらしい)。だから、ヘドロの海にも平然としていられたのか。

そんな幼稚な人間に、そもそも経営者や株主をやる資格があるのか。そこを問う
べきなのであって、その「所有」観さえ市民社会の中で共有されていれば、実
は、会社が株主のものか、従業員のものか、はたまた社長のものか、そんなこと
はある意味どうでもいい(?)のである。

肝心なのは、誰でもいいが、所有者だと名乗る以上は、所有者には責任があると
いう当り前の自覚なのだ。犬だって、飼い主には責任がある。たとえば、1950年
に施行された狂犬病予防法で、飼い犬の登録と狂犬病予防注射が義務付けられて
いて、「狂犬病予防接種」は年度ごと(4月~3月)に打たなければならないことに
なっている。もし接種しなかった場合は、20万円以下の罰金なのである。にもか
かわらず、私がマンションの管理組合の理事長をしていたとき、マンションで犬
を飼っている住民が、「注射済票」(接種すると毎年度更新される)の写しを管理
組合に提出しない(というか、そもそも予防接種を受けさせていなかったのだろ
う)例がいかに多かったことか。

所有者には責任がある。責任を果たせない者は所有者になってはいけない。それ
は動物でも、モノでも、会社でも同じである。冒頭の看板には、環境省のポス
ターの下に、こんな紙が貼ってあった。

「愛情はたっぷりと 責任はしっかりと」

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編集/発行
特定非営利活動法人 グローバルビジネスリサーチセンター (略称:GBRC)
メール・アドレス: info@gbrc.jp  URL: http://www.gbrc.jp/  

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