GBRCニューズレター

GBRCニューズレター No.180

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
Global Business Research Center Newsletter
GBRCニューズレター No.180  2005年10月24日号 (毎週月曜日発行)
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

今週の目次

☆GBRCニュース 『GBRCニューズレター』の読者数が3,000人を突破しました

☆GBRCニュース 「ものづくり寄席」が
          東京お出かけサイト[Let's Enjoy TOKYO]で紹介

☆今週と来週の「ものづくり寄席」

☆組織論の文献解題シリーズ(10) Weick (1979)『組織化の心理学』第1章

====================================
☆GBRCニュース 『GBRCニューズレター』の読者数が3,000人を突破しました
====================================

『GBRCニューズレター』の読者数が10月17日発行の第179号で3,000人を突破しま
した。いやー本当にめでたいです。

2,800人を超えたあたりから、メルマガ・スタンドの閉鎖やら整理が続き、3,000
人突破を目前に、随分と足踏みをすることになってしまいましたが、今後とも紙
面の充実に励みますので、何卒よろしくお願いいたします。

====================================
☆GBRCニュース 「ものづくり寄席」が
          東京お出かけサイト[Let's Enjoy TOKYO]で紹介
====================================

「ものづくり寄席」が、東京お出かけサイト[Let's Enjoy TOKYO]で紹介されま
した。
http://www.enjoytokyo.jp/OD004Detail.html?EVENT_ID=25240

Let's Enjoy TOKYO
http://www.enjoytokyo.jp/
は、東京地下鉄株式会社と株式会社NKBが共同運営している東京を紹介するサイ
トです。東京でのイベントとして「ものづくり寄席」も取り上げられるようにな
り、東京名物の一つとなるのも、そう遠い日ではない(?)。

ちなみに Let's Enjoy TOKYO のトップページからは、「おでかけindex」のコー
ナーの「その他のイベント」に飛んでから、カレンダーで月曜日の日(たとえば
24日)をクリックすると、「ものづくり寄席」が出てきます。

====================================
☆今週と来週の「ものづくり寄席」
====================================

あの「ものづくり寄席」が帰ってきました。再開第1回の新宅純二郎先生の講演
も盛況でした。
・会場 三菱ビル
・期間 2005年10月17日〜2006年3月20日
・毎週月曜日 19:00〜20:30
・木戸銭 1,000円 (フリードリンク付)
今週と来週の演目・出演者は

10月24日(月)
大鹿 隆
ものづくり経営研究センター特任教授
「日本・韓国自動車産業の競争力の源泉−トヨタ自動車と現代の生産性比較」
 本年10月10日(韓国)、10月13日(日本)でIMVP(世界自動車研究プログラム)が開
催されました。この演題ではIMVP韓国セッションで報告したトヨタ自動車と現代
自動車の生産性比較について「組織能力・競争力・収益力の多層構造」から語っ
てみたいと思います。

10月31日(月)
田中 正
ものづくり経営研究センター特任研究員・元川崎三菱自動車販売株式会社社長
「トヨタ生産方式の販売 ・ サービス業への活用」
 販売サービス業も、広義の”ものづくり企業”である。来店したお客様に、商
品・サービスを付加提供し、満足したお客様をつくりだす。この表の競争力を支
えるのが、バックヤードの深層の競争力である。トヨタ生産方式を活用した改善
により、深層の競争力をいかに高めていくか、自動車販売業以外の業種も視野
に、考えていきたい。

12月までの演目・出演者は既に決定しております。
http://www.ut-mmrc.jp/topics/yose.html
をご覧ください。

====================================
☆組織論の文献解題シリーズ(10) Weick (1979)『組織化の心理学』第1章
====================================

さて、大学もいよいよ冬学期が始まりました。高橋伸夫教授(GBRC理事長)の学部
のゼミでは、なんと

Weick, Karl E. (1979) The Social Psychology of Organizing. 2nd ed.
(遠田雄志訳『組織化の心理学 第2版』文眞堂, 1997)

の輪読を始めたそうです。そこで、この「組織論の文献解題シリーズ」では、高
橋ゼミの協力を得て、ゼミでの輪読に歩調を合わせて、毎週1章ずつ、解説を掲
載することにいたしました。組織論の超重要文献にもかかわらず、一人ではとて
も読む気にならないということでも有名な(?)ワイクの『組織化の心理学』。1章
ずつ、一緒に読んだ気になりましょう。

最初に言い訳……
※ できるだけ面白さを伝えたいので、いわゆる内容の要約とは異なります。
※ 何人かの担当者の輪番制で執筆しますので、微妙に書き方が異なります。

第1章 組織化とは
An introduction to organizing

 この章では、冒頭に組織化(organizing)を例証する10個のエピソードが、文献
からの引用の形で並べられている。組織化のプロセスこそが重要なのだというワ
イクの主張は、たとえばScience誌に書かれていた皮肉(Anderson, 1974)を引用
した7番目のエピソードでは、次のようになる。
「指揮者の動作や眼球の動きの研究により、指揮者は、正確に定められた時間に
別々の演奏者を見定め、彼らに向かって大きな曲線を描くような身振りで指示を
出せる人であることが確認されている。以前の私の研究では、好成績のクォー
ターバックも同じことをしている。(中略) クォーターバックと指揮者の年齢を
プロットすれば、両者はほとんど重なっていないので、うまくキャリアを乗り換
えられることは明らかである。」(p.2, 邦訳p.3)
 確かに、コンサート会場でのオーケストラの優秀な指揮者とスタジアムでのア
メリカン・フットボールの優秀なクォーターバックの動作・行動は見かけ上似て
いるかもしれない。しかし本当に、優秀なクォーターバックは優秀な指揮者にな
れるものなのだろうか。あるいは、両者の動作・行動は本当に同じものなのだろ
うか。
 実際には、コンサートの本番前に、指揮者はオーケストラのメンバーたちと入
念な練習とリハーサルを繰り返してきたはずである。この集団の中で築き上げら
れた絆や相互の協力関係の方がはるかに重要であり、指揮者が本番で見せる動作
や行動は、こうしたもっと長々とした組織化のプロセスが前にあってこそ、はじ
めて意味を持つものなのである。そのことはクォーターバックの場合も全く同じ
である。
 ここに、組織を静態として捉えるのではなく、組織化のプロセスこそを研究す
ることの意義が存在する。組織を静態的に記述しても、組織を理解できないので
ある。そこでワイクは、10個のエピソードを並べた後で、「組織化」をこう定義
している:
「知覚できる相互連結行動(interlocked behavior)を使って多義性
(equivocality)を削減する際に用いられる総意として妥当性を確認した文法」
(p.3 邦訳p.4)
ここで「文法」(grammar)と言っているのは、それが、(1)相互連結行動の集合
が、行為者に理解可能な社会的プロセスへと組み立てられる際に用いられるルー
ルや習慣の体系的説明であり、(2)組織化された人々の直近の経験を要約する意
味ある構造(後述する「因果マップ」)を作り上げるルールからなっているからで
ある(pp.3-4 邦訳p.5)。つまり、本来、人間の活動は多義的であり、色々な意味
に解釈可能なものである。それが組織化のプロセスの中で、互いの行動を意味あ
るものに組み立て、互いの行動の意味を確定させることができるような合意した
文法を共有するようになる。
 こうして、この章の中ほどでは、組織化について本書でこれから議論すること
を予告編的に一旦「要約」している。その後で、後半では、多数決ルールの出現
という組織化のプロセスを語った警句詩「多数決ルール」を材料にして、従来の
組織論との関連を指摘することで、組織論を概観している。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
編集/発行
特定非営利活動法人 グローバルビジネスリサーチセンター (略称:GBRC)
〒113-0033 東京都文京区本郷7-3-1 東京大学産学連携プラザ5階
電話: 03-5841-2272 (直通) 東京大学内線電話: 81495
Fax: 03-5841-2275 メール・アドレス: info@gbrc.jp
【丸の内オフィス】丸の内ビルディング9階(丸の内アカデミック・スイーツ内)
URL: http://www.gbrc.jp/

Copyright (c)2005 Global Business Research Center. All rights reserved.
このニューズレターに掲載された記事を許可なく使用することを禁じます。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★


GBRCニューズレター

発行周期: 週刊 最新号:  2019/02/18 部数:  1,027部

ついでに読みたい

GBRCニューズレター

発行周期:  週刊 最新号:  2019/02/18 部数:  1,027部

他のメルマガを読む