★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ Global Business Research Center Newsletter GBRCニューズレター No.179 2005年10月17日号 (毎週月曜日発行) ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ 今週の目次 ☆GBRCニュース 21世紀COEプログラムの中間評価でMMRCは最上位の評価 『日刊工業新聞』他に関連記事が掲載されました ☆GBRCニュース IMVP-MMRC Asia Pacific Forum 2005, Tokyo が成功裏に閉幕 ☆今週と来週の「ものづくり寄席」 ☆編集者から 『ものづくり経営講義』の書評を見つけました ==================================== ☆GBRCニュース 21世紀COEプログラムの中間評価でMMRCは最上位の評価 『日刊工業新聞』他に関連記事が掲載されました ==================================== 文部科学省の21世紀COEプログラム委員会は10月11日、第2期の2003年度採択の21 世紀COEプログラム133件の中間評価を発表しました。第2期の対象分野は「医 学」「数学・物理・地球科学」「機械・土木・建築・その他工学」「社会科学」 「学際・複合・新領域」の5分野で、 「順調に実施に移されている (A)」……58件 「一層の努力が必要 (B)」……69件 「計画変更が必要 (C)」……4件 「中止 (D)」……2件 となり、東京大学21世紀COEものづくり経営研究センター(MMRC)の中間評価は最 上位の「順調に実施に移されている (A)」、現行の努力を続ければ目的達成は可 能と評価されました。 こうした中間評価の全体的な結果の分布については、10月12日付の新聞各紙で取 り上げられましたが、その中でも研究拠点の内容に踏み込んだ記事として、特に 『日刊工業新聞』では「高評価を受けた拠点」の具体例としてMMRCを最初に取り 上げています。 2005年10月12日付『日刊工業新聞』29面 「文科省 21世紀COEプロ 03年度採択の中間評価」 同紙によれば、 高評価を受けた拠点について、例えば社会科学分野で東大の「ものづくり経営研 究センター」は、産業界とコンソーシアムを形成して「モノづくり知」を体系・ 理論化するという従来の社会科学では見られなかった研究体制を高く評価した。 とあり、研究を進めるためにも、産学連携の大切さをあらためて感じます。 ==================================== ☆GBRCニュース IMVP-MMRC Asia Pacific Forum 2005, Tokyo が成功裏に閉幕 ==================================== 『GBRCニューズレター』No.175 (2005年9月19日号)でも、お知らせいたしました が、先日10月13日(木)に、IMVP (International Motor Vehicle Program:国際 自動車プログラム)とMMRC (21世紀COE東京大学ものづくり経営研究センター)の 共催、法政大学イノベーションマネジメント研究センターの後援で、自動車産業 における国際共同研究の成果を発表するシンポジウムを開催いたしました。今回 のMMRC-IMVPシンポジウムは、朝から夕方まで、ほぼ満席に近い状況で、100人ほ どが常時参加し、盛況でした。 今回、MMRCがIMVPとシンポジウムを共同開催できたということは、MMRCの国際連 携活動にとって非常に大きな一歩です。COE申請時の申請書にあるように 「日本のものづくり経営について、アメリカにはIMVPがあり継続的に研究組織し てやっている。しかし、肝心の日本にそのような組織がないからぜひとも日本に も恒久的な研究組織(MMRC)が必要である。MMRCの運営として力を入れるのは、産 学連携、国際連携、若手育成である。そのうち、国際連携は、IMVP、ハーバー ド、GERPISAなどと協力体制を築く。」 という設立目的を掲げており、今回の開催は、申請書で宣言した国際連携の重要 な部分がスタートしたという意義をもっています。 IMVPは世界の自動車産業研究者の国際研究ネットワークとして、1984年以来継続 的に研究活動を行っており、その研究は「自動車の開発・生産システム」から始 まりましたが、近年では「自動車メーカーと自動車部品メーカーのサプライヤー システム」、「自動車の販売システム」にまで研究範囲を広げております。日本 からも、自動車産業の実証研究を専門とする研究者が多数参加して研究成果をあ げています。今回のシンポジウムの最後の方では、ウォートン・スクールのマク ダフィ教授をはじめとする海外の研究者も「MMRC」「フジモト」(もちろん藤本 隆宏教授のこと)を何度も口にして、これからの研究協力に言及していました。 アメリカ側にもヨーロッパ側にも、MMRCの存在を認知してもらえたようです。 それにしても、この規模になると国際会議の裏方はたいへんです。生半可なこと では運営はつとまりません。特に、この1ヶ月間のMMRCの研究支援室の皆さんの 奮闘ぶりには頭が下がります。当日の資料から、受付、会議進行、レセプショ ン、すべてがこの種のものとして非常にスムーズに進行し、大変な成功でした。 このシンポジウムを企画から一貫して監督運営してくださったMMRC顧問の下川浩 一先生にも、この場をお借りして感謝申し上げます。 ==================================== ☆今週と来週の「ものづくり寄席」 ==================================== あの「ものづくり寄席」が、いよいよ今日、帰ってきます。 ・会場 三菱ビル ・期間 2005年10月17日〜2006年3月20日 ・毎週月曜日 19:00〜20:30 ・木戸銭 1,000円 (フリードリンク付) 記念すべき再開第1回は新宅純二郎先生の講演です。 10月17日(月) 新宅純二郎 東京大学大学院経済学研究科助教授 (GBRC常務理事) 「中国製造業のアーキテクチャ分析」 急成長を続ける中国製造業において、外国製品の模倣と改造という戦略で中国 企業が膠着状態に陥りやすいといった頻繁に観察される現象に対して「アーキテ クチャの産業論・戦略論」という視点からの分析結果と日本企業の戦略について 報告する。『中国製造業のアーキテクチャ分析』(藤本・新宅編著、東洋経済新 報社、2005年)をベースにした報告である。 10月24日(月) 大鹿 隆 ものづくり経営研究センター特任教授 「日本・韓国自動車産業の競争力の源泉−トヨタ自動車と現代の生産性比較」 本年10月10日(韓国)、10月13日(日本)でIMVP(世界自動車研究プログラム)が開 催されました。この演題ではIMVP韓国セッションで報告したトヨタ自動車と現代 自動車の生産性比較について「組織能力・競争力・収益力の多層構造」から語っ てみたいと思います。 12月までの演目・出演者は既に決定しております。 http://www.ut-mmrc.jp/topics/yose.html をご覧ください。『GBRCニューズレター』では、今月から「今週と来週の『もの づくり寄席』」のコーナーを作り、毎週、御案内申し上げる予定です。 ==================================== ☆編集者から 『ものづくり経営講義』の書評を見つけました ==================================== 『GBRCニューズレター』No.173、2005年9月5日号でもご紹介した『GBRCニューズ レター』から誕生した本の第一弾 東京大学ものづくり経営研究センター(MMRC)著・高橋伸夫教授(GBRC理事長)編 『170のkeywordによる ものづくり経営講義』日経BP社(1,890円). http //www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822244709/gbrc-22/ は、おかげさまで売れ行き好調のようですが、なんとこの本の書評をみつけまし た。この手の本としては書評が出ること自体めずらしいのですが、『エコノミス ト』2005年10月11日号 p.57に取り上げられています。 「経営用語から、ワンランク上の『ものづくり経営』を考える」 なんてフレーズは、キャッチ・コピーとしても最高です。第二弾の方も好評発売 中です。 藤本隆宏・高橋伸夫・新宅純二郎・阿部誠・粕谷誠 著 『リサーチ・マインド 経営学研究法』有斐閣(2,000円). http //www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822244709/gbrc-22/ ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ 編集/発行 特定非営利活動法人 グローバルビジネスリサーチセンター (略称:GBRC) 〒113-0033 東京都文京区本郷7-3-1 東京大学産学連携プラザ5階 電話: 03-5841-2272 (直通) 東京大学内線電話: 81495 Fax: 03-5841-2275 メール・アドレス: info@gbrc.jp 【丸の内オフィス】丸の内ビルディング9階(丸の内アカデミック・スイーツ内) URL: http://www.gbrc.jp/ Copyright (c)2005 Global Business Research Center. All rights reserved. このニューズレターに掲載された記事を許可なく使用することを禁じます。 ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★