GBRCニューズレター

GBRCニューズレター No.114

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Global Business Research Center Newsletter
GBRCニューズレター No.114  2004年7月19日号 (毎週月曜日発行)
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今週の目次

☆GBRCニュース  「ものづくり寄席」の記事が『東京大学新聞』
     『日刊工業新聞』『フジサンケイ ビジネスアイ』に掲載されました

☆GBRCニュース  道都大学との間で無料購読サイト・ライセンス契約

☆GBRCニュース  藤本隆宏教授(GBRC常務理事)著の
             『日本のもの造り哲学』が出版されました

☆あの有名な『プロダクティビティ・ジレンマ』 を読んだ気になろう (2)
     第2章 米国自動車産業の技術変化:歴史的概観

☆今週と来週の「ものづくり寄席」

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☆GBRCニュース  「ものづくり寄席」の記事が『東京大学新聞』
     『日刊工業新聞』『フジサンケイ ビジネスアイ』に掲載されました
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21世紀COE「ものづくり経営研究センター」(MMRC)主催/GBRC共催の「ものづくり
寄席」が『東京大学新聞』『日刊工業新聞』『フジサンケイ ビジネスアイ』に
記事として掲載されました。

2004年6月29日付『東京大学新聞』1面
「会社帰りに気軽に一席  『ものづくり寄席』を開講 週2回、丸の内で」

2004年7月13日付『日刊工業新聞』31面
「出張途中に経営学 東大が『ものづくり寄席』」

2004年7月13日付『フジサンケイ ビジネスアイ』3面
「時間つぶしに『経営学』はいかが! 東京・丸の内で『ものづくり寄席』 
東大主催のユニーク講演会」

このうち『東京大学新聞』の方は「ものづくり寄席」のスタート前に記事になっ
ていたのですが、入手に手間取りました。『日刊工業新聞』と『フジサンケイ
ビジネスアイ』はどちらも時事通信社の配信によるもので、文面はほとんど同
じ。同様の内容で、地方のローカル紙にも掲載される(された?)可能性がありま
す。字数的には新聞の記事の3分の1に満たないものですが、要約版を
http://www.jiji.com/cgi-bin/content.cgi?content=040712064344X257&genre=soc
で読むことができます。

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☆GBRCニュース  道都大学との間で無料購読サイト・ライセンス契約
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GBRCは、このほど道都大学との間で、GBRC発行のオンライン・ジャーナルの無料
購読サイト・ライセンス契約を締結しました。このことにより、『赤門マネジメ
ント・レビュー』(AMR)は、道都大学内からは無料で閲覧、ダウンロードできる
ようになりました。
道都大学の附属図書館のホームページ
http://www.dohto.ac.jp/toshom/m04_oj.html
をご覧になると「GBRCオンライン・ジャーナル無料購読サイト・ライセンス
利用規約」まで丁寧に御案内いただいていることがお分かりになると思います。
ありがとうございます。

これでサイト・ライセンスの契約使用は東京大学、東京都立大学、筑波大学、東
北大学、上智大学、横浜国立大学、学習院大学、中央大学、法政大学、広島大
学、慶應義塾大学、京都大学、INSEAD、早稲田大学、京都産業大学、明治大学、
駒澤大学、立命館大学、日本福祉大学、千葉商科大学、愛知大学、広島市立大
学、名古屋大学、神奈川大学、中京大学、南山大学、流通科学大学、国立情報学
研究所、信州大学、香川大学、一橋大学、静岡大学、大分大学と合わせて34校に
なります。

何度も書いてきましたが、いまやジャーナルはオンライン・ジャーナルの時代。
「オンラインで検索できないものは、もはやこの世に存在しないも同然」とはあ
る人の嘆きの言葉ですが、GBRCでは、有料化された『赤門マネジメント・レ
ビュー』を含めて、他の大学へも無料閲覧できるような輪を広げていくつもりで
す。ご興味のある大学関係者の方はGBRCまでお気軽にご相談ください。大学のラ
イセンス契約には費用は一切かかりません。お問い合わせは下記まで
online-journal@gbrc.jp

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☆GBRCニュース  藤本隆宏教授(GBRC常務理事)著の
             『日本のもの造り哲学』が出版されました
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藤本隆宏教授(GBRC常務理事)著の
『日本のもの造り哲学』日本経済新聞社(1,680円)
が出版されました。「ものづくり寄席」も始まったことだし、ぴったりのタイミ
ングですね。

出版社によれば、「強い現場」を利益に結びつけられないでいる日本の製造業の
中で、トヨタ自動車をはじめとする勝ち組企業は、自社の特性を見極め、戦略構
築の基本を見事に実行しており、製造業再生に必要な発想と戦略をズバリ解説、
ということだそうです。 目次を御紹介しておくと

第1章 迷走した日本のもの造り論
第2章 「強い工場・強い本社」への道
第3章 もの造りの組織能力
第4章 相性のよいアーキテクチャで勝負せよ
第5章 アーキテクチャの産業地政学
第6章 中国との戦略的つきあい方
第7章 もの造りの力を利益に結びつけよ
第8章 もの造り日本の進路

ご注文は下記のURLから。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/453231139X/gbrc-22/

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☆あの有名な『プロダクティビティ・ジレンマ』 を読んだ気になろう (2)
     第2章 米国自動車産業の技術変化:歴史的概観
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東京大学大学院経済学研究科の「経営管理」(文献購読)で、あの有名な
Abernathy, W. J. (1978). The Productivity Dilemma.
の輪読をしています。『プロダクティビティ・ジレンマ』は翻訳がないので、翻
訳もしています。この授業を担当する高橋伸夫教授(GBRC理事)・新宅純二郎助教
授(GBRC理事)のご協力の下、各章の要約の連載をこの号から始めます。ちなみ
に、『プロダクティビティ・ジレンマ』の素晴らしさについては、この『GBRC
ニューズレター』のバックナンバーからNo.5 (2002年6月17日号)、No.6 (2002年
6月24日号)、No.7 (2002年7月1日号)をご覧ください。
http://www.gbrc.jp/GBRC.files/newsletter/index.aspx

第2章 米国自動車産業の技術変化:歴史的概観
【小菅・ファム・清水・中川】

製品の革新
 米国の自動車産業は1896年のスプリングフィールドで生まれた。はじめの10年
間は、多様な製品が市場にあった。世紀の変わり目ごろ、設計上の決定の第一歩
として、電気、蒸気、ガソリンという動力間の競争があり、内燃ガソリンエンジ
ンは、Olds Motor Worksが世界初の自動車の大量生産を開始したときに採用され
たことで、支配的な地位を確立した。次いで1908年のフォードT型ではシャシー
の設計が決定され、1920年代には鋼鉄密閉型ボディが支配的となった。第2次世
界大戦後のモデルは、「自動車の全体的なデザインを最適化した」ものとなり、
主要な製品イノベーションは、GMが第2次世界大戦の直前に最初に導入した自動
変速装置が最後となった。製品について言うと、産業の歴史の中で、製品はあた
かも標準化に自然なロジックがあったかのように、高度に標準化されたデザイン
に向かって進化した。

大量生産の発展
 自動車の大量・低コスト製造は、精密に作られた互換性部品と大量生産方式に
基づく。この二つのコンセプトは1900年以前の自転車産業で広く理解され、大量
生産の基礎となった。ヘンリー・フォードはこれに加え、1914年に導入した移動式組
立ラインで、大量生産体制を確立する。その後はシャシー、密閉型ボディへと大
量生産技術は普及した。1950年代には、米国と自動車産業にオートメーションと
システム解析が広がった。自動車産業ではこうして大量生産が進行したが、大量
生産の進化は製造コストを低減させる一方で、製品イノベーションなど、変化す
ることの費用を高くした。

競争
 次いで競争の歴史をみる。産業初期は、主に技術面でのイノベーションを競争
の手段としていたが、モデルTが分水嶺となった。モデルTは単一の標準的モデル
を低価格で提供するという戦略で、市場リーダーの地位を得た。しかし20年代に
はGMが逆転する。GMは毎年の設計変更を行い、また複数の製品ラインナップで対
応した。この戦略は市場で受け入れられ、GMは現在まで米国最大の自動車メー
カーとなった。クライスラーは、フォードやGMほどに拡張的に垂直的後方統合を
行わず、技術とスタイリングの柔軟さで競争した。この戦略は、製品の技術変化
の激しい戦前期に成功したが、戦後は適合しなくなった。
 1958年以降は外国勢が伸びてきた。1967年には市場全体の9%に達した。ビッ
グ3は対抗車を出すも、時勢を止めることは出来なかった。とくに日本車がこの
流れを先導した。成功のポイントは、強力なディーラー網の発達にあった。ま
た、成功した外国車は、価格や燃費に優れていた。

産業進化における競争要因:分析
 企業の競争戦略の焦点の変化を、競争変数とシェアの関係を統計的に分析する
ことを通じて検討すると、 モデルチェンジは戦前は主要な競争要因だったが、
戦後には役割が低下し、価格が最も重要な競争変数になった。ただし、1970年以
後の期間においてはニューモデルが新たな価値を生んでいるように思われる。

分析単位の選択
 これまで見てきたように、自動車産業の製品・工程・戦略の変化は相互に関連
しながら進行している。以降の分析でこ変化に内在するパターンを明らかにする
ためには、適正な分析単位が必要である。そこで以降の研究では「プロダクティ
ブ・ユニット」を採用する。プロダクティブ・ユニットは、特定の製品ラインを
生産するために、共通の経営の下に、ある1つの場所に位置する統合的生産プロ
セスと定義され、製品およびプロセスの特性が同時に記述される。

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☆今週と来週の「ものづくり寄席」
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 ・21世紀COE「ものづくり経営研究センター」(MMRC)主催/GBRC共催
 ・午後6:30〜8:30 (受付開始 午後6:00〜)
 ・木戸銭:フリードリンク付 1,000円
 ・会場:丸ビル南隣の三菱ビル10階 コンファレンススクエア エムプラス

7月19日(月)
祝日(海の日)でエムプラス自体が閉まっているので、お休みです。

7月22日(木) 
安田 雪 東京大学ものづくり経営研究センター特任助教授
      (GBRC社会ネットワーク研究所 所長) 
「ものづくり、人づくり−階層の最底辺で能力主義は機能しない」
 日本のものづくりの現場を担う若年労働者。フリーターとの境界を危うく漂う
彼らを、いかに守り育てるか。若年労働者を埋め込む社会と彼らの意欲の葛藤を
語る人情伽。愛情と闘志をこめて語ります。

7月26日(月)
呉 在恒 東京大学ものづくり経営研究センター特任助教授 (GBRC研究員) 
「BTO(個別受注)方式はなぜ難しいのか」
 自分で商品の装備やオプションを自由に組み合わせることができ、しかも出来
るだけ早く、といった顧客のニーズにメーカーと販社が応えるのは難しい。デル
のBTO方式などを話題に、解説したい。
 
7月29日(木)
富田 純一 東京大学ものづくり経営研究センター特任助手 (GBRC研究員) 
「超『顧客志向』の新製品開発」
 かねてより顧客志向の重要性が謳われてきたが、企業の新製品開発はもはや目
の前の顧客の要望に応えるだけでは成功を収めにくくなってきている。実はこの
問題を解く鍵は超「顧客志向」にあった。

既に7月〜9月の演目・出演者は決まっていますので、
http://www.ut-mmrc.jp/topics/yose0407.html
をご覧ください。東京大学(全学)のホームページのトップページ
http://www.u-tokyo.ac.jp/jpn/index-j.html
の一番上(左)に「ヘッドライン」ができていて、そこにも「ものづくり寄席」
が出ています。「ものづくり寄席」をクリックするとMMRCのホームページに飛び
ます。まだ「ヘッドライン」で頑張っていますが、たとえ「ヘッドライン」から
見えなくなっても、東京大学(全学)のホームページのトップページの「イベン
ト情報」のコーナー
http://www.adm.u-tokyo.ac.jp/soumu/soumu/event.html
をご覧になれば、「ものづくり寄席」の案内が出ています。

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編集/発行
特定非営利活動法人 グローバルビジネスリサーチセンター (略称:GBRC)
〒100-6309 東京都千代田区丸の内2-4-1 丸の内ビルディング9階 960区
(丸の内アカデミック・スイーツ/The Marunouchi Academic Suites 内)
電話: 03-5208-4272 FAX: 03-5208-4273
メール・アドレス: info@gbrc.jp URL: http://www.gbrc.jp/

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このニューズレターに掲載された記事を許可なく使用することを禁じます。
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発行周期: 週刊 最新号:  2019/02/18 部数:  1,027部

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