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GBRC Newsletter No.747


カテゴリー: 2018年08月13日
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Global Business Research Center Newsletter
GBRCニューズレター No.747  2018年8月13日号 (ほぼ毎週・月曜日発行)
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今週の目次

☆GBRCニュース 今週のABAS早期公開論文は3本です
 Inamizu, N., & Makishima, M. (2018). 
  Job performance explains work engagement.
 Aizawa, A. (2018). 
  Snow Brand Milk crossed the divide between institutional and
  competitive isomorphism.
 Ikuine, F. (2018). 
  Positive effect of cost pressure.

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☆GBRCニュース 今週のABAS早期公開論文は3本です
 Inamizu, N., & Makishima, M. (2018). 
  Job performance explains work engagement.
 Aizawa, A. (2018). 
  Snow Brand Milk crossed the divide between institutional and
  competitive isomorphism.
 Ikuine, F. (2018). 
  Positive effect of cost pressure.
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Annals of Business Administrative Science (ABAS)は、独立行政法人科学技
術振興機構(JST)の電子ジャーナル・サイトJ-STAGEの早期公開機能を導入して
います。「ABASの日本語サイト」
http://www.gbrc.jp/journal/abasjp/
には、日本語の要約も掲載され、早期公開版のダウンロードも可能です。
早期公開は論文採択後できるだけ速やかに行われますので、早期公開版の公開は
不定期になります。ということで、今週は次の論文が早期公開されました。
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Inamizu, N., & Makishima, M. (2018). 
Job performance explains work engagement:
Curvilinear relations between the two.
Annals of Business Administrative Science.
doi: 10.7880/abas.0180712a
https://doi.org/10.7880/abas.0180712a
(Available online August 10, 2018)

本研究は、インターネット調査より得られた3296名のデータをもとに、
work engagement (WE)と職務パフォーマンスの関係の分析を行なった。まず、WE
を説明変数とし、自分と同僚の評価差で測られる職務パフォーマンスを目的変数
として分析したところ、明確な関係性を見出すことができなかった。そこで、職
務パフォーマンスを説明変数、WEを目的変数というように入れ替えて分析したと
ころ、綺麗な逆U字の関係があることが明らかになった。つまり、WEは、職務パ
フォーマンスが低いないしは高いときに低く、職務パフォーマンスが中程度のと
きに高かったのである。また、自分と同僚の評価の差ではなく“和”こそがWEと
強く関係するという予想のもと分析を行った結果、これらの間に綺麗な線形の正
の関係があることも分かった。つまり、自分だけでなく同僚をも高く評価するほ
ど、WEが高まっていたのである。既存研究では、WEが職務パフォーマンスを高め
ると考えてきたきらいがあるが、このような因果関係が実は逆である可能性を本
研究は示唆している。そして、同僚と良好な関係を築いて同僚を高く評価し、
互いに切磋琢磨することがWEを高めることを示唆している。 
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Aizawa, A. (2018). 
Snow Brand Milk crossed the divide between institutional and competitive isomorphism.
Annals of Business Administrative Science.
doi: 10.7880/abas.0180711a
https://doi.org/10.7880/abas.0180711a
(Available online August 10, 2018)

2000年前後からの日本企業のcompliance活動の発展・普及は、
DiMaggio and Powell (1983)が提唱する制度的同型化、つまりパフォーマンスと
は無関係に同型化メカニズムが働いた典型例といえる(Aizawa, 2018)。X社は
2000年に企業不祥事を起こしたが、直後から開始したコンプライアンス活動は、
制度的同型化であった。実は、このときは極端な業績悪化は見られなかったのだ
が、2002年の不祥事直後には、危機的ともいえる業績悪化に見舞われ、生き残り
をかけて、そのコンプライアンス活動の内容を独自のものに大幅に見直すととも
に、信用力を取り戻すために基幹事業の分社化、株式の一部譲渡などを行った。
実際、経営危機に直面して生き残った企業は似たような手法を用いて信用力の回
復に努めている。つまり、同じ会社の不祥事対応でも、淘汰圧力が働かないとき
は制度的同型化、淘汰圧力が働くときには競争的同型化が起きたと考えられる。
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Ikuine, F. (2018). 
Positive effect of cost pressure:
The formation of new routines and business at Fujitsu.
Annals of Business Administrative Science.
doi: 10.7880/abas.0180712b
https://doi.org/10.7880/abas.0180712b
(Available online August 10, 2018)

企業が新しい知識を手にした時、企業が既に持っていた知識とその新しい知識が
融合して新事業が生まれることを期待し、表面的には、そのように見えることが
ある。しかし本稿で取り上げるFujitsuの新規事業開発の事例では、実際には、
新しい知識はほとんど無関係で、別の理由で新規事業開発が進められていた。新
しい知識を入手するために多額の出費をしてしまったがために、このままでは投
入資金を回収することが不可能になり、そっくりsunk costになってしまうとい
うsunk cost pressureが生まれる。本稿の事例では、その圧力の下で、自分たち
が元々ばらばらに保有していた知識を結合する力が発生し、その結果、新規事業
が作られていた。
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とりあえず論文の内容を日本語で紹介しますが、著者本人による公式の要約では
ないので、ご注意ください。正確に内容をお知りになりたい方は、ぜひ英語の論
文をダウンロードして、読まれることをお勧めします。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/abas/advpub/0/advpub_0161125a/_article
J-STAGEの「早期公開」(Advance Publication)は、巻・号・ページ等の書誌情報
が未確定の論文を公開できる機能です。早期公開版も本公開版も同じDOIが付与
され、同一の論文として扱われ、Google Scholarにもデータが提供されます。

早期公開された論文は2ヶ月に1号のペースでまとめて、巻・号・ページ等を
確定してからJ-STAGEで本公開するとともに、学術論文を中心とした学術情報を
検索して利用できる世界的なオンライン・データベースEBSCO host (有料)、

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編集/発行
特定非営利活動法人 グローバルビジネスリサーチセンター (略称:GBRC)
メール・アドレス: info@gbrc.jp  URL: http://www.gbrc.jp/
配信登録・解除・バックナンバー: http://www.gbrc.jp/newsletter/

Copyright (c)2018 Global Business Research Center. All rights reserved.
このニューズレターに掲載された記事を許可なく使用することを禁じます。
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