日本の情報・戦略を考えるアメリカ通信

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片岡鉄哉のアメリカ通信【LITE版】no.1


1996年の台湾海峡ミサイル危機の時のことだ。大統領は民主党のクリントン。
前年の暮れに中国の警告射撃があり、着弾したのは台湾と沖縄の中間地点。
これは日本に対する警告で、「戦争になったら介入するな」というのだ。
	
	年があけると、橋本龍太郎が村山富市首相を更迭した。
後日、知ったことだが、村山は敵前逃亡したのだった。
	
	フーバー研究所の同僚たちの間で、クリントンに任せておいては
日本が危ないという主張が出てきた。主導者はCIAの directorate と呼ば
れる理事会のメンバーを務めたことのある男だ。Mと呼ぼう。
	
	Mは日本が政策転換点に到達したと考えた。非核三原則は破綻し
ている。Mは日本の世論を喚起すべく、国際会議をフーバーで開くことを
提案した。彼は「ブレトンウッズ会議の再現だ」と、この会議を定義した。
	
	ブレトンウッズ会議は1944年に、ニューハンプシャー州のブレト
ンウッズで開かれ、第二次大戦の戦後秩序をつくるものだった。ここで世界
銀行、IMF、GATTなどが生まれた。
Mはこの会議に匹敵する新しい秩序をつくろうというのだった。
	
	日本核武装を支持している私は幹事となって、日本の政財界にさ
ぐりを入れる役を買って出た。しかし日本の指導者たちと接触した結果は
全く失望させるものだった。核は完全なタブーで、複数の元首相をふくめて
誰もタッチしない。
	
	会議の構想が失敗した時、Mは私の書いている本の題を提唱した。
"Death by Constitution" がいいだろうというのだ。death by hanging と
いうのは絞首刑である。だから憲法による処刑とでも訳するのか。
	
	恐るべき国である。


亡国の民は逃げるしかない
核戦争の前兆を読めるか
	
	国家はわれわれを守ってくれない。となると市民は逃げるしかない。
私は、もう年だし逃げる気はない。いや核戦争の修羅場を見たいとも思っている。
しかし逃げるとすれば、どうして前兆を見つけるのか。
	
	日本の新聞は甘くて頼りにならない。市民が拉致されても、コメを贈与
しようというのだから、真実は教えてくれない。いや、無知なのだ。ヨルダン空港
に爆弾を持ち込んだのは日本の新聞記者だ。
	
	アメリカのメディアに頼るしかないだろう。上記したタイムズ記事の
著者は、デイヴィッド・サンガーというワシントン市局長の大物記者であり、
重大なニュースを担当する男だ。彼は被弾する対象として、日本と在日米軍を
挙げている。韓国には言及していない。北朝鮮は韓国を攻撃しないだろうという
前提である。
	
	1994年、クリントンと金日成がにらみ合いをしたことがある。日本では
羽田内閣だった。あの時、米軍が戦争を予期しているという兆候が見えた。それは
米軍の家族が大挙して避難したことである。私はこれが一番たよりになる前兆だと
考える。
	
	アメリカ市民が逃げ出したら一触即発と見るべきだ。

	「諸君!」八月号に「たった二回」という私の論文が載っています。
核武装に関する特集の一部です。

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発行周期: 週刊、不定期 最新号:  2019/03/18 部数:  13,796部

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