モバイルオフィスの作り方

[モバイルオフィスの作り方 Vol.0625] スマホのプログラムを始める

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◇ 春の風情が・・・・                 第625
 ☆モバイルオフィスの作り方 ★
                                 Vol.0625

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□   スマホのプログラムを始める
□   暗澹たる日本のコンピュータ事情

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☆ スマホのプログラムを始める
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ついにマナベはスマホのプログラミングを始めました。
これをやってみたかったので昨年に携帯をPHSからスマホに変えたのです。
そして案の定・・・苦労しました。


◇ スマホのプログラムを始める
 スマホのプログラムと言ってもいつもと変わることはなく、HTML5(JavaScript
 +CSS)で作るだけで、デスクトップ用の業務システムはすべてスマホで稼働し
 ますから特別のことはないように思いがちですが、大ありです。
 
 まず作ろうとしているのは”経費伝票”で、マナベのモバイルオフィスの原点です。
 例えば出先で電車に乗ったり、ちょっと缶コーヒーを飲んだりと言った小さな
 日々の経費をその都度入力しようというものです。
 
 何が問題か???
 
 マウスもなく、キーボードにも頼れない小さなフォームが大問題なのです。
 例えば勘定科目の一覧を呼び出す場合、デスクトップなら[F1]キーを押し、リ
 ストを表示させてカーソルで目的の科目を選んで[Enter]キーを押すか、マウ
 スでダブルクリックします。
 
 で・・・・
 スマホには[F1]キーもなく、リストを表示できず、カーソルもないですし[Ent
 er]キーもマウスのダブルクリックもありません。
 
 全く異なるインターフェースが必要です。
 
◇ 今時のインターフェース
 経費の科目を選ぶ場合には多分・・・・
 フォームを左から右にスワイプしてサブページに切り替え、そこに出てくる科
 目のリストを上下にスワイプし、必要な科目を指でタップして選択する・・・
 といったインターフェースでしょうかね・・・・
 
 スワイプ??
 
 もちろんJavaScriptはサポートしていますが、デスクトップでプログラムする
 ときには実験できません。
 でもなんとか工夫してスマホで実験を繰り返し、できるようになりました。
 
◇ テンキーがない!
 スマホでは入力できる箇所にフォーカスが来ると内蔵のキーボードが起動しま
 す。で・・・文字種をアルファベットから数値に切り替え、小さなキーボード
 を間違えないように押し・・・・
 
 経費伝では科目の選択さえ終われば後の入力はほぼ数字のみです。
 わずか130という金額を入力するのにこのキーボードのインターフェースでは
 ・・
 と考え、自前のテンキーを作りました。電卓並みの大きなキーを持ったテン
 キーで、数値の入力はとっても快適になりました。
 
 数値(金額)を入力して大きめの[Ent]キーを押すとテンキー自体が消えるよう
 に作りました。
 
◇ 摘要の入力は??
 さて、最大の問題は摘要の入力です。
 例えば”8314:旅費交通費"は簡単に選べますが、その後に”ICOKAカードを買
 った”とか”タクシーに乗った”などの摘要を入力が必要ですね。
 
 ここは割り切ってGoogleアシスタントさんにお願いすることにしました。
 このメルマガの全文を書けるほど優秀なGoogleアシスタントですから入力に何
 の支障もありません。
 
 問題は駅やコンビニでスマホにブツブツつぶやく”怪しいおじさん”になって
 しまうことです。
 東京でやったら警察に通報されるかもしれません。
 
 そこで、一度、勘定科目の選択の後、記入した摘要は次回にその科目を選んだ
 ときには選択できるように記憶させることにしました。
 街へ持ち出す前に各科目に使いそうな摘要を覚えさせ、街では無言で入力がで
 きるように工夫したのです。
 
 
 HTML5にはこのようなときのためにLocalStorageという5Mまでに記憶領域があ
 り、経費伝の摘要ぐらいを記憶するのに何の問題もありません。
 
 これで怪しいおじさんにならずに経費伝を使うことができます。
 どうしても記憶した摘要でうまくいかない場合はいったん空白で登録しておい
 て、帰ってから学習させればすみます。
 

◇ 最強の経費伝
 スマホの経費伝は今までのモバイルオフィスと違って会社の会計システムのDB
 に直接書き込みます。
 
 今まではメールを使ったりして間接的にDBに登録していましたが、今度のもの
 はスマホから直接DBに登録できるのです。
 (スマホといえども立派なクライアントですね)
 
 ということは・・・・
 
 試算表や経費元帳などすべてのデータを直接検索することも可能です。
 
 私どものような小さな会社はちょっと目を離すとすぐ資金ショートしてすぐに
 潰れてしまいます。
 
 だから結構試算表は頻繁に眺めているのですが、経費伝ができたらスマホ用の
 試算表を作ってみることにします。
 

まだ経費伝でさえ制作途中で(頑張れば1日でできるのだが・・)試算表までは手
が回りませんが、デスクトップ用の試算表は見えていますので後回しでも大丈夫
です。ここはスマホの基礎技術と部品を確立しておかなければ・・・・
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☆ 暗澹たる日本のコンピュータ事情
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照魔鏡というものをご存じでしょうか?私がこの言葉を知ったのは幼いときに読
んだ”西遊記=孫悟空”の中でのことでした。
まさか今時のコンピュータ関連の広告でそれを見るとは・・・・・


◇ タブレットは照魔鏡?
 照魔鏡というのは古代の鏡で、例えば妖怪が人間に化けていても照魔鏡で照ら
 すと本性が暴かれると言ったものだそうです。
 西遊記と言えば舞台は唐の時代ですから今から1000年以上前、空海和尚や最澄
 和尚が留学していた頃の話です。
 
 私がこの物語を読んだのでさえ半世紀も前のことです。
 
 でもテレビのセキュリティー関連の広告でタブレットをまるで照魔鏡のように
 かざしてウィルスや不正侵入を防ごうというシーンがあります。
 もちろん単なるイメージですが、そのセンスがあまりにひどい・・・・・
 
◇ あるクラウドサービスの広告
 あるクラウドサービスの情報がメールで届きました。
 テクノロジーのトレンドを知りたくて購読している技術関連のメルマガでです。
 
 そこでは興味を引くクラウドサービス(レンタルサーバー屋さん)の情報があっ
 たのでのぞいてみました。
 
 でも理念や自分たちがいかにしっかりしているのかとか、そのサービスを使用
 している大企業の列挙はありますが、どこを見てもテクノロジーについての説
 明はなく、価格的な説明もありません。
 
 クラウドサービスと言えば気に入ったら”その日から”使い始め、不要になっ
 たら直ちにやめると言ったことが現実に可能ですし、世界の大手であるMicros
 oftやアマゾンのサービスは極めて明快です。
 
 これだけ立派なサイトを作っているのに何で???と思って提供する企業を調
 べたら、さる大手のガス会社の関連の企業でした。
 
 きっと本当は一般から利用者を募る気はなく、お願いできる先がたくさんあっ
 て(相手はむげに断れないのでしょう)、単に会社紹介のようなノリで作ったサ
 イトだと思います。
 
◇ 他にも・・・・
 Microsoftと技術提携するほど立派な老舗の家電メーカーさんのサイトなどを
 眺めました。
 そこから見えてくるのは経団連の会員に勧めるならこんな感じという広報でし
 た。
 
 これらの問題点は何の新規性も意外性もテクノジーのきらめきもなく、巨大企
 業同士の持ちつ持たれつの構図です。
 
 こんな世界からは間違えてもイノベーションは生まれません。
 
 かつての日本の企業はスーパーカブ(原付)を作り、ウォークマンを作り、Iモ
 ードを作って世界を驚かせました。
 ダイナブックもエルシーメイト(シャープのポケットPC)も作っていました。
 
 今は自ら”ガラパゴス化”などと言ってすっかり元気がありませんがガラパゴ
 ス化が問題ではなく世界に通用しないテクノロジーとセンスが問題なのだと反
 省すべきです。


◇ それにしてもセンスが悪い
 私は他の産業のことはよくわかりませんが、ネットワークやPC、ソフトウェ
 アーは専門です。
 そして長い経験から”センスの悪い製品やサービス”は必ず淘汰されるという
 ことを知っています。
 
 芸術的、デザイン的なセンスの話でもなく、それらは必然性を突き詰めると必
 ずついてくるもので、その上に少しでもよくしたいという工夫で実現するセン
 スであり、世の中を驚かせてやろうという野心が見えるセンスです。
 
 私ががっかりし暗澹たる気持ちになっている広告たちにはそのかけらも見えま
 せん。
 
 その知名度や、確立した社会における地位を利用してある程度は売れる・・と
 いう意図がはっきり見えるセンスの悪いサービスなのです。
 
 
 別にその存在そのものを悪いと言っているのではなく、そんなものを広告する
 なと言っているのです。
 
 間違えても世界には通用しません。
 
 そして通用しないからと言ってガラパゴスのせいにしてはいけない!
 どの製品でもサービスでも最初は国内で評価され、進化し、そして世界が評価
 するのです。
 
◇ 少しはアマゾンを見習え!
 私はテスラが好きなわけでもなく、アマゾンのサービスもあまり移用しませ
 ん。どちらかというと嫌いです。

 でも2000年代の初頭に1$の利益も上げていないが、たくさんの投資が集
 まるインターネット企業の噂を聞いたことがあります。
 
 まだダイアルアップ回線で接続していた時代のことで、結果としてアマゾンが
 現れ、Googleが出現し、テスラが登場しました。
 
 日本の企業の、特にネットワークやPCに関しての大企業の取り組みには暗澹た
 るものがあり、きっとこの分野を担当できないのだろうと思います。
 
 だからあんな広告や情報配信は経団連かどこかで年次総会などで発表すればよ
 いのであって、世間に配布するな!と思う次第です。
 
 
 日本の後進性を世界に暴露しているようなものです。
 護送船団と天下りの温床のように見えます。
 
 

私はとっても腹を立てています。いつからこんな悪いセンスのソフトやサービス
が蔓延し、チャレンジより安定を望むようになったのでしょうね?
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[モバイルオフィスの作り方] はサボのマナベが日々気づいたこ
とや思ったことをお天気の良い日の縁側に座ってポツリポツリと
お話しするようなマガ ジンです。
ご意見などもあることと思います。
もしご意見等がありましたらお寄せいただければ随時話題にして
いきたいと思います。


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モバイルオフィスの作り方

発行周期:  週刊 最新号:  2019/03/19 部数:  148部

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