四万十川源流域・かわうそ通信

四万十通信 252

(四万十通信)252

 読者の広場

                   (前原政之:フリーライター)
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■「限界集落」の写真を提供

 前原政之氏から四万十通信に取材があり、中嶋健造氏が撮影した
写真を提供しました。月刊誌「潮」4月号(2006)に「高知県いの
町成山の限界集落の風景」として紹介されました。

◆限界集落:講演会(大野晃教授)
 http://kawauso100.exblog.jp/d2006-05-16

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■「限界集落」の急増に見る深刻な日本の未来

 「限界集落」とは、過疎化などで住民の半数以上が高齢者(65
歳以上)となり、冠婚葬祭をはじめとする社会的共同生活の維持が
困難になった集落をいう。大野晃・長野大学教授(地域社会学)が
1991年に命名した。いまや全国の過疎地の集落の一割程度が、
限界集落に近づいているといわれる。

 限界に達したなら、当然、次は消滅の危機にさらされることにな
る。国土庁(現・国土交通省)が九九年に行った調査では、向こう
10年間で全国49の集落が消滅することが予測されていた。

 大野教授はまた、高齢者が人口の半数を超えて財政維持が困難に
なった自治体を「限界自治体」と名づけた。2000年の段階では、
それにあてはまる自治体は全国で一つだけであった。

 だが、国立社会保障・人口問題研究所が03年に発表した推計に
よれば、限界自治体は15年には全国で51、30年には全国で、
143にのぼると予測されている。

 同研究所は、20年には日本の高齢化比率が27・8%に達する
と予測している。これは、現在の過疎地域の高齢化比率と、ほぼ
同水準である。

 つまり過疎地域は全国に先駆けた超高齢化社会であり、その状況
は10数年後の日本を映す深刻な未来予想図ともなる。

 限界集落は、その多くが林業に依存する山村である。安い輸入材
に圧迫されての長い林業不振が、山村の人口減と高齢化に拍車をか
け、限界集落化を進行させているのだ。

 山村部の限界集落の増加は、じつは、流域の環境保全にとっても
深刻な問題である。田畑や人工林の放置は、山自体の荒廃を招くか
らだ。たとえば、人工林を放置すれば、山の保水機能が損なわれ、
渇水や鉄砲水などが起こりやすくなる。

 限界集落はいま、住民の生活問題としてのみならず、新たな環境
問題としてもクローズアップされているのだ。

    「UshioNewsIndex」(潮4月号)より

【写真】高知県いの町成山の限界集落の風景(撮影:中嶋健造氏)
 http://kawauso100.exblog.jp/d2007-01-24


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