教育記事から教育を考える

教育記事から教育を考える


カテゴリー: 2018年08月10日
■□─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━□■
【教育記事から教育を考える】
2018年8月10日(金) VOL.637
作者:中土井鉄信
(合資会社マネジメント・ブレイン・アソシエイツ代表)
■□─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━□■
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

『今日のテーマ』

「学校教育を何だと思っているのか!」

〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

学テ成績結果で教員の人事評価 手当増減を検討/大阪市
(毎日新聞8月2日)

〇大阪市の吉村洋文市長は2日、全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)
の成績が政令市で最下位だった結果を受け、市として学テの数値目標を設定
し、達成状況に応じて教員の手当を増減させる人事評価の導入を検討すると
発表した。学テの結果を教員の評価に反映させた前例はなく、公正な人事評
価を定めた地方公務員法に抵触する恐れもあり、学校現場の反発も予想される。 
 
〇吉村市長は、ほとんどの科目で市の平均正答率が2年続けて政令市で最下
位だった結果について「教育委員会に危機感が感じられず、結果に対して責
任を負う制度への転換が必要だ」と発言。正答率の数値目標を立て、202
0年度以降、達成状況によって教員の評価や勤勉手当、学校ごとの予算に反
映させたいとした。詳細は、市教委と市長で構成する総合教育会議で議論し
て決めるが、来年度の最下位脱出と20政令市中15位を目指すという。 

〇また、吉村市長は「学力の底上げにつながる」として、8校程度の市立高
に難関大などへの進学を目指す「特別進学中学」を併設して中高一貫とする
ことや、教育委員会を四つのエリアにブロック化することも提案した。 
 
〇学テを巡っては、学力だけで学校や子どもを評価することへの懸念や、競
争の過熱化が指摘されている。

文部科学省の担当者は「調査で測定できるのは学力の特定の一部分で、学校
の教育活動の一側面でしかない。結果の扱いについては、序列化や過度な競
争が生じないよう配慮すべきだ」と話している。ある市立中校長は「数字ば
かり追いかけると、学力の低い子や、障害のある子をテストから排除すると
いう誤った方向に進みかねない。あまりに短絡的だ」と危ぶむ。 
 


-------------------
私のコメント
-------------------

【コメント】

◇この記事を読んで、あきれてしまった。学校教育をどう理解しているのか。
この市長は、まったくわかっていないし、多分、わかろうともしていないの
ではないだろうか。

なんのために、学校教育があるのか。子どもたちの学力を高める競争をして
いるとでも思っているのであろうか。1回のテスト結果で教員の何を見よう
としているのか、まったくわからない。

◇学力調査の対策をとれば、テスト結果はよくなるはずだ。しかし、それを
やっても全く意味はない。前回のメルマガでも書いたことだが、「学力は、
どうすれば向上するのか、教えるとはどういう行為か、子どもが物事を習得
するとはどういうことなのか。そういう本質的な議論を経て、現場がどう変
わればよいのか、またそのためにどういう支援を行政として行うのか」を考
えることが大切なことだ。教員にニンジンをぶら下げて、学力を上げろ!と
号令をかけてみても意味はないのだ。

◇そして、学校教育は、子どもたちに学力をつけることだけを保証するもの
ではない。もっと言えば、学力をつけることは二の次で、子どもたちが、自
分の目の前の課題に真摯に取り組めるようにさせることが重要な教育訓練な
のだ。

この市長の学力が、子どものときに高かったかどうかは知らないが、もし子
どもの時に高かったとしたら、大人になってから、その学力は、役に立って
いるのだろうか。または、大人になってからも学力は向上しているのだろうか。

◇学校教育は、子どもを一人前の大人にする役割を持っているのだ。社会の
構成メンバーにするために、学校教育があるのであって、そのための教員の
指導が必要なのだ。

今回は、学力テスト自体の平均点や調査の意味については触れなかったが、
この学力調査をもって、教員の人事評価を決めていくことの愚劣さは、指摘
しておきたい。この学力調査自体で、本当の教員の指導レベルは測れるもの
ではないのだ。


+─────────────────────────────────+
      ◇◇◇Global Thinking and Local Acting◇◇◇
+─────────────────────────────────+
【教育記事から教育を考える】
発行:合資会社マネジメント・ブレイン・アソシエイツ(MBA)
作者:中土井鉄信(MBA代表)
編集・管理:MBAメルマガ管理部
URL: http://www.management-brain.co.jp/
お問い合せ・ご意見・ご感想:mailadm@management-brain.co.jp
+─────────────────────────────────+
■ 巻末の言霊:中土井の著書から ■

「自分自身で意味を見出し実感することが、非常に重要なことなのです。」

本の紹介はこちら⇒http://www.meijitosho.co.jp/
+─────────────────────────────────+
■最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。
もし、よろしければ、知人の方にこのマガジンをおすすめください。
■転送はご自由になさってください。転載の際はご一報ください。
また、このマガジンの解除は以下のサイトからお願いします。
■いただいたご意見等は、許可なく掲載させていただくことがあります。
掲載を望まない方は、お手数ですが、その旨お書きください。
+─────────────────────────────────+
【解除はコチラから/配信会社をご確認ください。】
まぐまぐ:http://www.mag2.com/(ID 0000102026)
Melma:http://www.melma.com/(ID 00078104)
旧ミニまぐ:http://www.mag2.com/(ID M0039652)

教育記事から教育を考える

RSSを登録する
発行周期 月2回
最新号 2018/08/10
部数 2,704部

このメルマガを購読する

ついでに読みたい

教育記事から教育を考える

RSSを登録する
発行周期 月2回
最新号 2018/08/10
部数 2,704部

このメルマガを購読する

今週のおすすめ!メルマガ3選

サラリーマンで年収1000万円を目指せ。
高卒、派遣社員という負け組から、外資系IT企業の部長になった男の、成功法則を全て公開します。誰にでも、どんな状況、状態からでも自分の力で人生を変えるための情報と知性を発信しています。人生を意のままにするには、脳みそとこころの両方が進化しなければなりません。そんな進化とは何か?をお届けする四コママンガ付きメルマガです。2014年から4年連続でまぐまぐ大賞部門賞を受賞しました 学歴やバックグラウンドに拘わらず、人生を思いのままに生きるために必要な考え方が書かれた、「良書リスト」も希望者に差し上げています。
  • メールアドレスを入力

  • 規約に同意して

親鸞に学ぶ幸福論
【あなたを幸せにさせない理由はただ一つの心にあった。その心がなくなった瞬間に人生は一変する】と親鸞は解き明かします。 「本当の幸福とは何か」はっきり示す親鸞の教えを、初めての方にもわかるよう、身近な切り口から仏教講師が語ります。登録者にもれなく『あなたを幸せにさせない5つの間違った常識』小冊子プレゼント中。
  • メールアドレスを入力

  • 規約に同意して

日本株投資家「坂本彰」公式メールマガジン
サラリーマン時代に始めた株式投資から株で勝つための独自ルールを作り上げる。2017年、億り人に。 平成24年より投資助言・代理業を取得。現在、著者自身が実践してきた株で成功するための投資ノウハウや有望株情報を会員向けに提供しているかたわら、ブログやコラム等の執筆活動も行う。 2014年まぐまぐマネー大賞を受賞。読者数3万人。雑誌等のメディア掲載歴多数。 主な著書に『10万円から始める高配当株投資術』(あさ出版)『「小売お宝株」だけで1億円儲ける法』(日本実業出版社)
  • メールアドレスを入力

  • 規約に同意して

今週のおすすめ!メルマガ3選

右肩下がりの時代だからこそ、人の裏行く考えを【平成進化論】
【読者数12万人超・日刊配信5,000日継続の超・定番&まぐまぐ殿堂入りメルマガ】 ベストセラー「仕事は、かけ算。」をはじめとするビジネス書の著者であり、複数の高収益企業を経営、ベンチャー企業23社への投資家としての顔も持つ鮒谷周史の、気楽に読めて、すぐに役立つビジネスエッセイ。 創刊以来14年間、一日も欠かさず日刊配信。大勢の読者さんから支持されてきた定番メルマガ。 経験に裏打ちされた、ビジネスで即、結果を出すためのコミュニケーション、営業、マーケティング、投資、起業、経営、キャリア論など、盛り沢山のコンテンツ。
  • メールアドレスを入力

  • 規約に同意して

●人生を変える方法【人生をよりよくしたい人必見!誰にでもできる方法を組み合わせました。】
■「人生(自分)の何かを変えたい!」と思ってる方、まずは最初の1分から始めましょう!今日は残っている人生の一番初めの日です。今、「人生を変える方法」を知ることで、一番長くこの方法を使っていくことができます。コーチングで15年間実践を続けてきている方法なので、自信をもってお勧めできます。「人生を良くしたい!」と思うのは人として当然のこと。でも、忙しい生活の中で人生(自分)を変えることって諦めてしまいがちですよね。誰かに変える方法を教えて欲しいけど、その方法を知っている人は少ない。だからこそ・・・。
  • メールアドレスを入力

  • 規約に同意して

サラリーマンで年収1000万円を目指せ。
高卒、派遣社員という負け組から、外資系IT企業の部長になった男の、成功法則を全て公開します。誰にでも、どんな状況、状態からでも自分の力で人生を変えるための情報と知性を発信しています。人生を意のままにするには、脳みそとこころの両方が進化しなければなりません。そんな進化とは何か?をお届けする四コママンガ付きメルマガです。2014年から4年連続でまぐまぐ大賞部門賞を受賞しました 学歴やバックグラウンドに拘わらず、人生を思いのままに生きるために必要な考え方が書かれた、「良書リスト」も希望者に差し上げています。
  • メールアドレスを入力

  • 規約に同意して

他のメルマガを読む

ウィークリーランキング