暮らしの中の仏教語

サンプル誌

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-----------------暮らしの中の仏教語 第一話-----------------

************今回のお話は「こんとん、こんこん」**************
                     毎月10.20.30日発行
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毎日使う言葉の中に「仏教語」が存在しているのはご存知ですか?
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     「こんとんとして何も分からない」
     「こんこんと泉が湧いている」等と使う混沌(渾沌)と
     混々(渾々・滾々)について考えてみましょう。



      本来混沌とは宇宙・万物が成立する以前の天と地が
      まだ分かれていない状態(カオス)のことですし、
      混々とは水が盛んに流れる様を言いますね。

      どちらもまだどうなるか分からない有様を指す表現
      ですが、混沌や混々には何やら強い生命力を感じな
      いでしょうか。
      
      ところで私達はとかく何にでもハッキリしたがりま
      す。ハッキリしないものには、自分勝手に決めたが
      ります。善か悪か、正か邪か、有か無か、何なのか
      など、いずれかに判断しなければ落ちつきませんし
      相手が未成立なら成立を求めます。しかも自分は、
      混沌としたままです。ここが問題なんですね。
 
      
       昔中国に、南海の天使と北海の天使がおりました。
      この二人は中央の<混沌>という天使に大変お世話
      になりましたが、混沌の顔がのっぺりしていて目鼻
      の無いのが気になって仕方ありません。そこで二人
      は親切にも、のっぺり顔に一週間もかかって目鼻を
      つけてあげました。ところが七日目に目鼻が完成し
      てやっと人並みになった混沌は、すぐ死んでしまっ
      たと言うのです。
      
      私たちもこれに似たことをしてはいないでしょうか。
      
      自分の思いを相手にくっつけるだけでは、相手の
      生命を無視するばかりか、こちらも悟れません。
 

       瑩山(けんざん)禅師は自分のお悟りを
      「黒漆(くろしつ)の崑崙(こんろん)夜裏に走る」
      と表現なさいました。崑崙とは混沌と同じです。
      <黒くてハッキリしないものが、真っ黒い夜に走って
      いった>というのですが、皆様はおわかりになります
      か。
     
      「銀わんに雪をもり、明月に鷺を蔵(かく)す」と表
      現した記録もあります。
 
       
       能所の二見を離れ、混々と流れる混沌を、そのまま
      受け入れることが悟りというものでしょう。視点をか
      えて見る混沌は、今までの混沌ではありません。


                           終わり
 
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       編集者より
        第一話は、皆様に無事届きましたでしょうか?
    内容は如何でしたでしょうか?
    皆様の反応にとても興味を覚えます。
    日本語ブームでしょうか?日本語を題材にした書籍が
    ベストセラーだそうです。
    はたして、それらの本だけで読者は満足しているのか?


    広大寺ホームページには
    広大寺住職の法話が、随時更新されております
    ぜひ、皆様お立ち寄りになり、読破してみては
    如何でしょうか?

    暮らしの中の仏教語メールマガジンを読んでの
    ご感想お待ちしております。


    koudaiji@bj.wakwak.com

    http://www.koudaiji.com
毎日使う言葉の中に「仏教語」が存在しているのはご存知ですか?
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発行周期: 10日・20日・30日 最新号:  2018/12/10 部数:  455部

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