各駅停車のカナディアンロッキーハイキング

@カナディアンロッキー vol.40


カテゴリー: 2004年11月04日

-----■各駅停車のカナディアンロッキーハイキング■-----------------------
   
                     Vol.40 2004年11月04日号

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   気軽に山歩きを楽しみませんか。 
   がむしゃらに登る必要はありません。
   自然の魅力をゆっくり吸収しましょう。

   かすかな音には耳をすませ、
   気になるものは立ち止まってのぞきこむ。
     
   だから【各駅停車】
   そんな視点からカナディアンロッキーを綴ります。


----【アカフトオハチドリ Rufous Hummingbird】--------------------------

    http://www.ilovewintergreen.com/h_bird.html

  今回は“Hummer”の愛称で親しまれる「ハミングバード(ハチドリ)」の
  お話。野鳥観察が楽しくなるきっかけを与えてくれました。

  彼らは1秒間に50回以上もの羽ばたきでホバリング(空中停止)し、長
  いくちばしで花の蜜を吸う世界最小の鳥です。有名な「ナスカの地上絵」
  のひとつにも描かれていて、アメリカ大陸だけに生息する、世界中のバー
  ダー憧れの存在です。ちなみに「ナスカの地上絵」は驚くほど特徴を捉え
  ていて、つくづく感心させられます。

  300種以上が確認されるハチドリは、メキシコや中南米とイメージされ
  がちですが、カナダやアメリカもれっきとした繁殖圏。そして、カナディ
  アンロッキーも栄えあるそのひとつなのです。

  バードウォッチングを始めた頃は手軽な双眼鏡で満足だったのですが、
  「フィールドスコープ」なる野鳥観察専用の望遠鏡を譲り受けてからは別
  世界。“観る楽しさ”が飛躍的に増大しました。そのきっかけになったひ
  とつは「ハチドリ」との出会いです。なんせ相手は世界最小の鳥。10cm
  程度の全身を捕らえるには、素人双眼鏡では限界があったのです。高倍率
  のフィールドスコープでお目にかかるハチドリ君には大感動! そして、
  光の反射角がもたらす輝きのドアップには更に感動!「空飛ぶ宝石」の意
  味もバッチリ理解できました。

  http://www.ilovewintergreen.com/img/mm_141.jpg 
  http://www.ilovewintergreen.com/img/mm_142.jpg 
  http://www.ilovewintergreen.com/img/mm_143.jpg 
  http://www.ilovewintergreen.com/img/mm_144.jpg 


  さて、毎年このキャンモアに帰って来るのは「Rufous Hummingbird」、和
  名は「アカフトオハチドリ」です。体長10cm未満、体重はカナダの5セ
  ントコインと同じ3g程度しかありません。そんなおチビちゃんが、越冬地
  のメキシコから最北の繁殖地アラスカ南東部まで、実に最長6,270kmを移動
  するのです。

  世界最長の渡り鳥は、カモメに近い「キョクアジサシ(Arctic Tern)」が
  知られています。その名のとおり、地球の北極圏と南極圏を移動します。
  渡りの距離は実に片道18,000kmにも及び、これは体長の514,200倍に相当す
  るそうです。それに対し、アカフトオハチドリ の移動距離はなんと体長の
  784,500倍!渡りをするガンの背中に乗り込んで移動するなどという説もあ
  りますが、これは全くの偽り。体の大きさで概算すれば、彼らこそが世界
  最長の渡り鳥なのです。(数字が大きすぎて説得力に欠けるかぁ?)

  鳥類や哺乳類は、外気温が変化しても体温を一定に保つことができる「恒
  温動物」です。寒いと感じれば身体に溜めたエネルギーを燃やし、その熱
  で体温を上げて維持できます。ところが、体が極端に小さいハチドリは、
  いちどに大量の食事ができないので蓄えられるエネルギー量にも限界があ
  ります。自分のなわばり(定位置)にじっとしていることも多いのですが、
  しばらくすると蜜の採取へ何度も何度も繰り返し出かけてしまいます。そ
  の回数は1日に60回以上。が、そこまでしても、ようやく体重の3倍程
  度の蜜しか摂取できません。激しい運動量の代償も大きく、結果的に大量
  のエネルギーを消費することになります。夜になって気温が下がれば、体
  温を下げないためにも更なるエネルギーが必要となります。小さな体は体
  温を上げるためのエネルギー消費はわずかですが、体が冷えるのも早いの
  です。大きな鍋のお湯よりも、小さなカップのお湯のほうが早く冷めます
  よね。

  よって彼らは、「エネルギーを消費しない方法」をとるのです。それは極
  端に体温を下げ、呼吸も心拍数も減らしてエネルギー(カロリー)を溜め
  ておくことです。アカフトオハチドリの平均体温は41℃ですが、夜はなん
  と外気温と同じくらいまで体温を下げるそうです。仮死状態で眠ることで、
  冬眠のような効果が得られます。

  アカフトオハチドリの求愛行動は、他の鳥に負けず劣らず特徴的です。
  メスを拠点に地上高く急上昇・急降下を繰り返します。このときの羽ばた
  きは、なんと1秒間に200回以上だとか。独特の弾けるような羽音が響
  くため、姿が見えなくてもその存在に気付くことがあります。つがいにな
  るためとはいえ、なんとも激しいアピール方法です・・・

  いずれにしても、来年の再会に今から期待しすぎの毎日です。

  残念ながら日本では野性ハチドリの確認はできませんが、よく間違われて
  話題になる昆虫がいるようです。それは「ホウジャク類」や「オオスカシ
  バ類」という「蛾(ガ)」の仲間です。「ガ」といっても「蝶(チョウ)」
  のようなタイプばかりではなく、「蜂(ハチ)」のようなタイプもいるの
  です。早速いろいろ検索してみました。姿はハチのようですが、ホバリン
  グをして花の蜜を吸うので勘違いされやすいそうです。

  「Yachoo! オンライン野鳥図鑑」という有名サイトの「野鳥喫茶」のペー
  ジには、【特別企画「ハチドリに似た仲間達」】というコラムがあります。
  写真も掲載され、比較には最適です。
  http://www2u.biglobe.ne.jp/~yachoo/



---【あとがき】---------------------------------------------------------

  6ヶ月もご無沙汰でしたが、いい加減復帰した次第です。気まぐれな発行
  は今に始まったことではありませんが、本当に楽しみにしてくれている方
  ごめんなさい。これに懲りずに今後もお付き合いください。

  本文でも触れましたが、バードウォッチングにすっかり夢中です。季節的
  に留鳥以外のほとんどの鳥が越冬地へ戻りましたが、来春へ向け探鳥地を
  調べていると、楽しみが膨らみます。今春から活動範囲をカルガリーにも
  延ばしましたが、これが大正解!探鳥に適した散策コースが盛りだくさん
  でした。他にもアルバータ州にはしびれるような探鳥地が盛りだくさんだ
  とか。楽しみが次々に見つかるこの土地は、自分にとってホントに楽園で
  す! あ”〜、春が待ち遠しい・・・
  http://www.ilovewintergreen.com/bird_index.html
  
  先週で夏時間が終了し、ロッキーは本格的に冬に突入です。今年は雪が降
  るのも寒くなるのも早いような・・・ 同じようなことを言ってた昨年は、
  結局驚くほど積雪の無かった冬でした、さて、この冬はどうなることか。
  今日撮りたてのホヤホヤ写真です。
  http://www.ilovewintergreen.com/img/mm_145.jpg 


  今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
  自分勝手な雑文担当は田中でした。

  新規に購読登録していただいた方、ありがとうございました。
  気まぐれな発行周期ですが、今後もよろしくお付き合いください。


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