私の16番ゲージ鉄道模型ライフ

私の16番ゲージ鉄道模型ライフ339号

カテゴリー: 2019年02月08日


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 MODEL RAILROAD MAIL MAGAZINE

 私の16番ゲージ鉄道模型ライフ  Vol 339号

     まぐまぐID 0000079031       2019/2/8



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            ★	今週号の主なテーマは? ★

さて、今回は急に告知された天賞堂エバーグリーンショッ
プの閉店について述べてみたいと思います。
同社のHPに1月11日付けでアップされていましたが、
それによれば、本店ビル改築の関係で2月17日限りの閉
店とのことでした。正直に申しまして相当なショックでし
た。

やはり、私の模型の基礎を築いたといって良いほど、再生
のもととなる品を多数供給してもらったということで、貢
献度というレベルで測るなら一番のお店だったと思います。
またいわゆる「お馴染みさん」と思われるほど通い続けた
模型店というのも、今のところここくらいということで、
私の中では大きな存在でした。

              ● 開店の経緯は? ●

エバーグリーンショップは委託品や中古模型を扱うお店が
ぼつぼつ出てきた1995年に開店しました。
開店前に天賞堂3階で実際に聞いた話ですが、銀座という
場所柄、同じ中古ショップの先輩ともなる新橋の交趣会を
かなり意識していたようです。
もともと中古模型を扱おうという動きが、なぜ同店で出た
のかはわかりませんが、東京地区で、中古模型を扱うお店
は、新品販売の傍ら委託品も取り扱うところはあったもの
の、専門店というと、この交趣会や池袋のダヴィンチくら
いしかなかった時代です。

当時の交趣会は、それほどお客さんが多かったというわけ
ではなかったのですが、割合品物が出ていて、ふらりと行
くたびに何かしら買い物をしていた気がします。
カツミやエンドウ製の割合良く出る品物が主でしたが、当
時は珍しかった模型社製品なども時々顔を出し、そのたび
に目を見張ったものでした。

一方、ダヴィンチは販売日が限られていて、事前に雑誌で
出物の広告や販売日が告知され、当日はお店の前(と言っ
ても、マンション一室前の廊下)に行列が出来たものです。
必ずしも値段的には安くはなかったのですが、逆に言うと
それだけ中古品や委託品に需要があったということでしょ
う。
中に入るとワンルームの室内ということで、場所がそれほ
ど広くないためか、量的にはまだまだ少なかったのですが、
かなり繁盛していて人気商品はすぐに売れていました。

推察するに、天賞堂でこのような状況を見据えた展開だっ
たと思うのですが、「交趣会ではこんな感じだから、こち
らでも同じような展開が出来る」というような意味合いの
話を前述のように3階で耳にしたのです。
天賞堂と言えば高価な品だけという印象でしたし、割引販
売もしないお店で、私自身は殆ど買い物に寄ることもなか
ったです。
それが中古に進出のような話を聞いたのですから、正直
「本当??」とむしろ疑いのような印象を受けました。し
かし、それから間もなくエバーグリーンショップが開店し
たのですから、びっくりしました。

            ● 始めは遠慮がちに ●

開店当時、勤務先も近くだったということで、それなりに
足を運んだのですが、交趣会よりは高めの印象があり、依
然として買い物はもっぱら交趣会でしていました。
しかし、徐々に新橋より銀座に行く回数が増えて行きまし
た。それはエバーグリーンショップでは出物が多かったと
いうことと、通ううちに安い価格のものも結構あったから
ということです。

手持ち模型を売るというのは、当時まだそれほど盛んでは
なく、不用品は仲間内などで交換するなどがまだまだ多か
った気がしますが、回転率が良いということか、次第に売
りに出てくる品物が増えてきました。また完品だけでなく、
ジャンク品も並ぶようになり、私好みの商品も増えてきた
のです。

             ● 開店直後のお店 ●

エバーグリーンショップ自体は、もともと在庫置き場の倉
庫のような場所を改装したものです。そのため3階からは
細い急な階段でのアクセスになっているのですが、4階に
上がると、左手にソファなどもあり、ゆっくりお客さんと
対応出来るスペースもありました。
一番奥には壁面一杯のガラスケースがあり、ここに主に日
本型16番製品が並んでいました。

当時はこのケースに品物が一杯で、殆ど隙間は無かったよ
うで「こんなに売りたいという人が多いのか」と感心した
ものです。私自身は手持ち品を売ることなどは考えたこと
もなく、買う一方だったので、余計にそう感じました。
中でも天賞堂製品の中古が多く、過去に買えなかった品物
も多数あったりで、目の毒以外何物でもありませんでした。

この時代、買い取り品はカード決済が出来ましたが、委託
品に関しては現金だけの支払いとなっていて、大半が委託
品だったこともあり買い難いということもあったようです。
中古品は基本的に一点ものですから、その場で決断しない
と次はいつ入手出来るかわかりません。
しかし、来店のたびに現金を用意するわけにも行かず、そ
ういう意味では、良い品と出会っても買えないということ
が間々ありました。

        ● カード決済OKが変えた! ●

しかし、ついに委託品もカード決済が出来るようになりま
す。ここで一気に形勢が変わりエバーグリーンショップに
通う回数が急増しました。
何と言ってもモノがなければそのまま帰れば良いですし、
もし良い出会いがあったなら、とりあえず金策は後回しに
して、欲しい品の買い物が出来るようになったのです。

この流れを受けて中古模型の購入先としては断然多くなっ
たのは言うまでもありません。現在でもそうですが、委託
品までカード決済出来るお店は、今でも少ないわけですか
ら、画期的と言えそうです。
同時に今までお世話になった交趣会には通わなくなりまし
た。

お店としても、買い易いということは、出す品物はすぐに
売れるということで回転率の良さをさらにアピール出来る
ようになります。
こうして東京地区の委託、中古品が集まる場所になってゆ
きました。ついにはお店のウィンドーに収まりきらないも
のが増えたということか、お店の改装を行うことになりま
した。

               ● 探す楽しみ ●

改装前、多くの品物が並べられていた関係か、新たに入っ
た品はケース奥側にひっそり置いてあることがあり、これ
がひとつの探す楽しみにもなっていました。
例えば、私が模型社製EF60を同店で購入した際は、多
くの品物が並ぶ物陰に隠れるように置かれていて、よく見
ないとわからないような感じでした。
わずか15,000円という価格で購入出来たことなどを
思い出します。
この時、古い品だから安くしたというような話を聞きまし
たが、あえてプレミアムを付けない販売方法も同店の特徴
でした。

この頃から、ケースに収まりきらない比較的安めの商品や、
エンドウストラクチャーなどの大型の箱に入った品などは、
ケース外側に置かれて手軽に見ることも出来るようになり
ました。カツミ製20系客車や宮沢製オハ50系が置かれ
て、手に取ったのを思い出しました。

          ● 改装されたのですが… ●

さてお店が改装され現在のような形になりました。応接コ
ーナーを廃止し、奥側のケースをいくつか手前に移す等が
行われたのですが、それほど広くなったという印象は受け
ませんでした。
むしろカウンターを後退させ、階段を上がった入り口部分
が広くなった感じでしょうか。
改装当時、入り口入って左手のケースは日本型、奥側と入
り口右手が外国型だったような気がします。改装後も早速
訪問したのですが、以前に比べて品物のボリューム感が減
った印象を受けました。

しかし、実際それから徐々に出物が減ってゆきます。外国
型はそれほどでもないようでしたが、日本型は明らかに減
ってゆき、徐々に従来日本型が入っていたケースも外国型
が目立つようになってゆきました。

どうしたのだろうと思いましたが、売りたい人と買いたい
人のバランスが崩れたようなのです。売りたい人が一巡し、
出物が減ったにも関わらず、私のような中古品を安く買い
たいという層は、同店のおかげで逆に増えたのでしょう。
いつ行ってもモノがないなどと言われるようになってしま
いました。

数は減ったものの、実はモノは出ていたのです。要はタイ
ミングの問題で、廉価で売りに出された品は足が速く、マ
メに通う人には目に止まるわけですが、あまり来られない
層には、そのような動きは見ることが出来ないので、結果
的に動きの遅い同じ品ばかりが目に止まるということにな
ってしまったようです。

      ● ネットオークションや他店の進出 ●

品物が減った時期とネットオークションの普及は大いに関
係がありそうです。エバーグリーンショップでは原則通販
はしてなかったということで、販売対象が来店客のみにな
っていました。
ところがネットオークションは申すまでもなく全国規模で
お客さんを募れます。特に売る場合、モノによっては天賞
堂で売るよりは高くなるケースもあり、徐々に来店できな
い地方ユーザーのみならず、足元の東京エリアでさえオー
クションに頼るケースが増えたのです。

また新興勢力ではないのですが、モデルスイモンでも委託
や中古品販売を始め、こちらは店頭販売だけでなく通販も
対応していたということで、選択肢が増えてきました。
イモンに関しては、当初は出物の数も少なく、また明らか
に高い価格ということで、動きがなかったのですが、やは
り自宅に居てもネットで在庫状況がわかるというのは、少
々高価でも便利と感じる客層からは支持されたのか、次第
に扱い量が増えて行きました。

こうしてエバーグリーンショップは一時の盛況はあまり感
じられなくなりましたが、それでもフラリと訪れると安い
ジャンク品などがあり、私にとっては落ち着いて買えるお
馴染みのお店になってゆきました。

           ● 大量入荷は告知され ●

この時期頃から、遺品買い取り等でいっぺんに大量の品物
が入荷するケースが告知されるようになります。普段は空
いた場所も目立つウィンドーが、急に品物で埋め尽くされ
るのですから「お祭り」と称され、ネット上でも話題にな
る等、あっという間に噂が広がるケースが何度も来るよう
になります。

当初は、お客さんの対応等はいつも通りだったようですが、
あまりの混雑混乱があり、ついに大量入荷日に限っては、
購入点数制限や入場制限など規制処置がかかるようになり
ました。実際私も何度か経験したのですが、規制がないと
とてもお店として対応できない現状も目の当たりにしまし
た。

さらにネットオークションは誰でも販売者になれるという
ことで、販売価格で有利であった同店で購入し、ネットで
高く転売することで利ザヤを稼ぐ人たちが現れてしまいま
した。
あまりに露骨な人は出入り禁止になったというような話も
聞きますが、さすがにすべての把握は無理でしょうし、部
品が欲しいがために購入したものを、部品確保後に不要部
分を販売する等、必ずしも転売には当たらない利用の仕方
をする人たちもいるわけで「転売禁止」を謳ってはいまし
たが、なかなか難しい点もあったと思います。

だからと言って、価格を高めにしたかというと、意識はし
ていたとは思うのですが「天賞堂価格」は、つい最近まで
も貫かれており、つい先月購入した品も価格的には十分満
足行くものでした。

結局今年に入り、天賞堂ビル建て替えが浮上し、それに関
連する事業再編計画の結果、閉店の決断がなされたようで
す。私自身としては冒頭にも述べたように、非常にショッ
クで残念なことですが、職場が変わり以前のように頻繁に
通うことも出来なったということで、最近の利用状況を鑑
みると、必ずしも同店での買い物割合は減ってきていまし
た。
また、すでにジャンク品の手持ち在庫も多数あるわけで、
模型市等のイベントで購入するだけでも十分ではないかと
思うようにもなりました。
重ねて残念ではありますが、発表からひと月経過し落ち着
いて考えると、エバーグリーンショップの閉店は時代の流
れかと思うようにもなっています。

               ● 思い出の数々 ●

2010年。私好みの古い時代の製品が大量入荷しました。
しかし、どういうわけかどれもこれも傷んだ品がほとんど。
その代わり格安でした。
店内に入るなり、あれもこれも、と頭がパニックになりそ
うな大量の品物が並んでいます。他のお客さんも多数ご来
店。皆さん私同様ため息をついていました。

模型社製471系、キハ17系、カワイ製155系、天賞
堂製C59グリーン、カツミ9750を次々指名!シュパ
ーブC62なんか一部痛みもあるものの3,000円台で
した。カツミCタンク、シュパーブC55、模型社オハ3
5系、宮沢C58初期製品も追加、すべてお買い上げ!長
いレシートを受け取りつつ、何とも言えない満足感でお店
を後にしました。
しかし、両手に花!で重すぎて袋2つを持てず、2回に分
けて持ち帰りました。

翌2011年。震災で大変な時期ではあったものの、9月
に同店で被災した品物ばかりが並んだ時がありました。こ
ちらは見事に天賞堂製品オンリー。痛みも酷いものも多か
ったのですが、D615号機が28,000円、EF11
が21,000円、D51も25,000円等、見事なお
値段!予算の関係であまり購入できませんでしたが、ホク
ホク顔でお店を出ました。

まだ改装前の1997年。ずらりと並んだ在庫品の中に、
天賞堂製EF55を見つけました。当時EF55は、あま
り出物がなく、ダヴィンチ等では価格も高く、人気商品だ
ったようです。
さて、見つけたEF55、その価格は63,000円です。
MV-8付きの初期製品ですから、今から思えばずいぶん
と高い価格でした。

しかし、当時はそう思わず出物があるだけで熱くなってし
まいました。もちろん手元に現金は無かったので、カード
払いにしようと思いましたが、この頃カード払いは殆どし
ていなかったので、果たして自分のカードでこの金額の品
物が買えるかどうか不安になりました。
恐る恐る「カード払いで」とお願いしましたが、何の問題
のなく売上伝票が出てきたのでホッとしました。
今でも手元にあるこの時のEF55。見るたびに思い出し
ます。

しかし、この後エバーグリーンショップでは気軽なカード
払いが増えてしまい、現在に至っております。

2009年。仕事の合間にふらりと訪問です。さっそく品
物を眺めると、何と、ずーっと欲しかった珊瑚製ED30
があるじゃないですか。しかも35,000円という価格
です。他のお客さんも店内にいらしたのですが、こんな珍
品があるのに、皆さん思い思いにご自分のお好きなケース
を眺めていました。
どうやら目の色が変わったのは私だけのよう。この時ほど、
通って良かったと思うことはありませんでした。

数多い思い出のある同店。閉店はもう目の前です。せめて
最後にもう1回は訪問してみたいと思っています。



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     ● 今年のヨコハマ鉄道模型フェスタ ●

第1回めから通っていた、このイベントですが、さすがに
ここ数年の成り行きから、今年は訪問を見送りました。
開催日は2月2、3日でしたが、両日とも野暮用が入り、
無理をすれば出かけることも出来たかもしれませんが、結
局叶いませんでした。
他の方のブログ等を拝見すると、特別気になる品もなさそ
うでした。来年も果たして行くかどうか…。



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        ● 次号予告 ●

次号は、内容も発行時期も未定です。たぶん3月~4月頃に
なると思いますので、少々間が開くと思います。
それまでお待ち頂きますが、お楽しみに。


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発行周期:  隔週刊 最新号:  2019/02/08 部数:  545部

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