インド・ガネーシャ通信

★インド・ガネーシャ通信 NO.475★自己責任と規律

カテゴリー: 2018年10月30日
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  インド・ガネーシャ通信   NO.475
   
             2018.10.30

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  インドをもっと知りたい方 必読!!! 
  
     <2001年8月3日創刊>

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◆インドで生活している人はどんな生活をしているんだろう。


デリー在住 インド人、インド・ネール大学日本研究センター
プレム・モトワニ教授が「今のインド」を様々な角度からお届け
しています。


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インドのモディ首相が10月27日~29日にかけて日本を
訪れました。

新聞報道やテレビ報道によりますと「別荘外交」という
異例の厚遇をされたとのことでした。

ネール大学モトワニ教授より「自己責任」についての
記事を送っていただきましたので配信させていただきます。



~前略 「自己責任論」と社会における「規律」について
両国の違いを物語っている。後略 ~(本文より)



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 ◇◆インド人からのインド便り No.60◇◆        
   

インド・デリー在住    by-プレム・モトワニ
                       (インド・ネール大学教授)



日印文化比較 (50): 自己責任と規律


 シリアで3年4ヶ月も拘束され、ついこの間解放された
フリージャーナリストの安田氏に対する日本での一般人の
反応と10月19日にインドの北部のパンジャーブ州で
60人が列車にはねられ死亡した事故に対するインド人の
反応は「自己責任論」と社会における「規律」について
両国の違いを物語っている。


具体的に言うと、安田氏が解放され帰国したときネット上で
「無責任」、「社会に迷惑をかけた」、「日本人ではない」、
「謝罪すべきだ」等と言って厳しい批判が噴き出た。

日本の場合、これが決して初めてではない。

2004年にもイラクで今井さんを始め3人の日本人が人質に
された際にも、解放後日本で同じようにバッシングされた。

それだけではなく、当時の小泉政権はイラクから自衛隊を
撤退しなかっただけではなく、小泉首相は誘拐された日本人の
家族に会うことさえ拒否した。

要するに、政府が「渡航自粛勧告」しているにも係わらず、
危険な地域に行った人に自己責任があり、同情は持てないと
いう考え方である。

危険地域における誘拐事件だけではなく、日本で電車飛び込み
自殺者遺族に高額の損害賠償金が請求されることももう一つの
例として挙げられる。


 一方で、インドで起きた冒頭で述べた事故では、ヒンズーの
祭りの「ダッセラ」(悪霊に見立てた大きな人形を燃やす行事)
の際、群衆が線路の上から見物していて、爆竹の音のため列車が
接近したことに気づかず跳ねられ60人も死亡し、70人が
負傷した。

州政府も中央政府もすぐに死亡者の遺族に損害賠償金の支払いを
発表しただけではなく、責任のなすりつけ合いが始まった。

しかし、だれ一人も線路の上から祭りを見物していた人たちの
「自己責任」であるとは言わなかった。

個人的には、こういう場合少なくとも損害賠償金を払うべき
ではないと思う。

そうして初めて、「自己責任」という考え方が生まれるのでは
ないかと思う。

インドでは人々はさまざまなルールをほとんど守らなくて、
事故死している人が異常なほど多い。

ある報道によると、ここ12年間でインドで390万人が
回避可能な(「自己責任」、いや「自己無責任」のため)
事故死したという。


 要は、日本で社会全般に見られる「規律正しさ」
(ゴミのポイ捨て禁止、電車の中での携帯使用禁止、風邪を
引いたらマスクをすること、歩きながら食べないこと等々)は
このように社会の目が厳しいためであるように思う。


日本のアプローチについては賛否両論はあるだろうが、
私にとってこの「他人志向の日本文化」が日本という
国の魅力の一つである。


  (了)


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【読者の感想】

このような事件が起きるたびに自己責任論がでますが、
自己というのは何なのでしょうか、という気がします。

だれでもその立場になり得ることを前提に話し合えれば
良いのですが。


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