インド・ガネーシャ通信

★インド・ガネーシャ通信 NO.474★日印文化比較(49):格差問題(3)

カテゴリー: 2018年10月28日
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  インド・ガネーシャ通信   NO.474
   
             2018.10.29

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  インドをもっと知りたい方 必読!!! 
  
     <2001年8月3日創刊>

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◆インドで生活している人はどんな生活をしているんだろう。


デリー在住 インド人、インド・ネール大学日本研究センター
プレム・モトワニ教授が「今のインド」を様々な角度からお届け
しています。


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臨時号 佐川雄一氏の記事
~英語、苦難の歴史を経てグローバル言語に
     その軌跡を探る~  
いかがでしたか?

今日はモトワニ教授の毎月の記事になります。

格差問題(3)です。

本日この時期にあった「自己責任」について、インドと
日本の対処や考え方の違いの記事が届きましたので
一両日中に配信させていただきます。


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日印文化比較(49): 格差問題(3)


格差問題に関して日本とインドがまったく対照的であると
いうことを今まで見てきた。

当然お互いに学び取れる部分もあるかもしれないが、
同問題を解決するためにはその国においてどのような
社会的プロセスがあるかを検証することが肝心である。

 80年代からヨーロッパで使われ始めた概念である
Social Inclusion (社会的包摂) 「社会的に弱い立場に
ある人々を排除・孤立させるのではなく、 共に支え合い
生活していこうという考え」がその後世界的に広まったが、
その当時日本ではまだニート、フリーターの問題が
なかったため、その概念は流行らなかった。

しかし、21世紀に入ると聞かれるようになった。    
       
 日本の場合、「社会的包摂」とは言わなかったが、
戦後の初期段階から終身雇用と年功序列制度に
基づいて企業による雇用と安定した収入の国民への
保証、学歴よりも個人の努力によって出世できる
ための均等な機会の国民全員(主に男性だが、
それを通じてその家族)への提供、相続税に基づく
富の再分配(日本の相続税が世界的に見ても高い)等、
独自の諸制度があった。

だからこそ、日本では先進国のように社会福祉制度が
充実していないし、ごく最近までその必要も感じられ
なかった。

しかし、近年、前述の雇用制度が揺れ始めているし、
平均寿命が伸びているから、「社会的包摂」の観点
から従来のプロセスを見直す必要に迫られているように思う。
 一方では、インドの「社会的包摂」も独特な面があり、
さまざまな特徴を持っているが、中でも「後進カースト
出身者向けのReservation (留保) 制度」と企業による
CSR (企業社会責任活動) や富裕層による慈善や社会
奉仕活動が特筆に価する。

前者に基づいて教育と公職において半分の席が指定カースト・
後進部族のために留保されている。

そして、後者に基づいて企業はその利益の2%を社会責任活動に
当てる必要があり、すべての企業が教育、保健、女性の自立、
公衆衛生等の面でそれぞれの地域社会に貢献している。

さらに、インドの富裕層はもちろん、一般人による寄付金や
ボランティア活動の恩恵をすべての貧困層が受けている。

しかし、独立後70年以上経過しているにも係わらず、貧困者の
絶対数は減りつつあるが、まだまだ多いままである。

これら諸制度にも限界があり、改善の余地が十分にあることは
言うまでもない。

 最後に、インドは日本から人材育成、政府による企業支援を
通しての製造業の開発、雇用の創出等について学び、日本は
逆にインドから企業によるCSRや国民による慈善活動について
学ぶことができると思う。



【読者の感想】

国境を超えて大量に人が移動する時代においては社会的包括は
国内格差だけでなく移民、難民といった課題解決においても
重要な概念でしょう。
どこかの国が満点の解答を持っているわけではありませんので
お互いに学びあう姿勢が求められます。




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