インド・ガネーシャ通信

★インド・ガネーシャ通信471★日印文化比較(47)格差問題(1)

カテゴリー: 2018年08月31日
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  インド・ガネーシャ通信   NO.471
   
             2018.8.31

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  インドをもっと知りたい方 必読!!! 
  
     <2001年8月3日創刊>

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◆インドで生活している人はどんな生活をしているんだろう。


デリー在住 インド人、インド・ネール大学日本研究センター
プレム・モトワニ教授が「今のインド」を様々な角度からお届け
しています。



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インド・デリーからお届けしています。

こちらデリーは30度前後、モンスーン最後の時期です。

9月に入るとセカンド・サマーとなり2~3週間ほど35度前後に
なる暑い時期が続くのが例年です。

その後は快適な気温25度前後から20度前後になり
冬になると寒く10度前後までなります。

そして連日快晴というベストシーズンを迎えます。


8月中旬からデリーに来ていますが、なんとこちらの方が
涼しく日中でも28度前後。東京の猛暑から逃れて避暑に
きた錯覚を覚えました。

今月はモトワニ教授の記事「格差問題(1)」です。
9月号と2回になります。お楽しみにしてください。


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日印文化比較(47): 格差問題(1)



格差問題が万国共通の問題であり、インドは昔からだが、
日本もここ十数年前から同問題に直面している。

しかし、一言で格差問題と言っても両国において同問題が
かなり異質である。

まず、日本で戦後から2000年ごろまで「一億総中流」と言ったように、
生活水準が世界的に類のないほど均等で、近年、格差が進んだとは
言え、まだ生活水準が世界の他の国・地域に比べて均質で、諸外国
の格差とまだかなり異質であると言わざるを得ない。

一方で、インドは90年代の経済自由化以来経済的にかなり発展したが、
格差問題がまずます広がりつつある。

ある説によると、ここ25年でインドで格差問題が10倍も広がったと言う。

 ここで、日本はなぜごく最近まで格差問題がなかったことについて検討し、
近年、それらの特徴が失われつつあるからこそ日本でも格差問題が進んで
きたということについて探ってみたい。



(1)	学歴は重要だが、決定要因ではない:


教育が出世するために重要だということは言うまでもない。

インドを含めほとんどの国の場合、高卒より大卒、大卒より
大学院卒の方は年収が高い。

しかし、日本の場合、年功序列のため学歴に関係なく出世する
チャンスがみんなにあることがごく最近までその国における生活水準の
均等さの秘訣であるように思う。

それは、一流のメーカーの工場長の中に高卒がいることが珍しく
ないことから明らかである。

具体的にいうと、高学歴でなくても入社してから本人の努力次第で
上に上がるチャンスが全社員にある。

つまり、どの人間もそれぞれの才能があり、それは学歴によって
決まるものではないという考え方が日本に強い。

そして、その人の強みを引き出し、それを伸ばすことが日本の人材育成
の特徴である。

一方で、インド(そして他の多くの国)の場合、高学歴(理科系で
大学院卒で、特にビジネススクール卒)でなければ、ビジネスマンとして
出世する可能性が低い。

インドで高卒であると、サラリーマンとして出世できる可能性が皆無に等しい。

一般大学卒の場合でさえ、資格を取り直さなければ、出世の門が狭い。

つまり、「第二のチャンスがない」厳しい社会である。



(2)	職業に貴賎なし:
一部建前であるとは言え、「職業に貴賎なし」という考え方の下で給与と
肩書きを結びつけないことが日本の雇用と報酬制度の最大の特徴であると言える。

新入社員の初任給が高卒と大卒の場合違ってもその幅が世界で最も小さい。

逆に、インドで「職業に貴賎ある」という考え方があまりにも強く、単純労働は
ぜんぜん安く、いくらがんばってもその日暮らししかできない仕組みになっていて、
貧困層を脱出することがなかなか難しい。

 近年、グローバル化や不景気の影響により、日本で欧米型の「成果主義」や
「非正規労働の利用」へ変革する企業が増えつつある。

その結果、日本の前述の良さが失われつつあり、それが格差問題の台頭の
主な原因である。         (9月号に続く)




【最後に】

石井洋子がブログで【デリーの日々】を配信しております。
ご高覧いただけましたら幸いです。

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1)デリーの日々 NO1 インドでの朝食
2)デリーの日々 NO.2 インドでの昼食 夕食
3)ラジャ・バナジー氏誕生日
4)デリーの日々 NO.3  雷と大雨
5)デリーの日々 NO.4  通信手段 今昔


★ 最後まで読んでいただきましてありがとうございます。
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