詩と随筆 『wind Letter』

詩と随筆「Wind Letter」VOL130

カテゴリー: 2019年02月23日
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Wind   Letter

   ~言葉を風にのせて~ VOL130 高安ミツ子 
        
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お待たせ致しました。
今月のWind Letterです。

Wind Letterは言葉を紡ぐ楽しさを詩や随筆で送ります。
私の言葉の風を受けとめてくださいますか。
あなたの心の窓を開けてくださいますか。風の手紙があなたと
私の夢をつないでくれますように。 
それでは、どうぞ今月のWind Lettrをお楽しみください。

○●トップペ-ジ●○
http://www1.odn.ne.jp/~aap60600/mitsuko/wind.html
には、他の作品も掲載しております。


○●作者紹介●○
名前:高安ミツ子(たかやす みつこ)
日本ペンクラブ会員
日本詩人クラブ会員
千葉県詩人クラブ会員
詩誌「玄」「White Letter」同人


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◆◇◆◇  雪  ◆◇◆◇◆ 高安ミツ子

  

  見上げる空から

  私を包むように

  数えきれない雪が

  雪が舞い降りてきます

  私は日常を越えて

  雪景色の奥へと染みこんでいきました


  ハイヒールの若やいだ靴音が遠くから蘇り 

  忙しい時間を両手に抱えて走りまわり

  何を追いかけているのか見えなかった日々が

  しおりを入れたページのように開きます


  ゆっくりと街角を曲がり

  見上げた夕焼けの美しさが

  私の生きてきた証におもえて

  涙がとめどもなくあふれた日も想いだされます

  今日の雪は私の人生とまじりあい

  私の心をさすってくれているのでしょうか


  雪は天からのことづけを伝えるように

  懐かしく安らかに舞い

  果てのない空へ私を吸い込んでいきます


  ヒヨドリが椿の蜜を吸っています

  雪に縁どられた椿が赤く咲いて

  何処かで行き交ったような恋情が

  胸にせまってくる景色です


  ひたひたと押し寄せる私の寂寥に

  雪は私に舞い下りています

  それでも心に積もる雪の美しさを

  私はまだ優しく文字に書けるでしょうか


  雪は静かに降り積もっています

 
★★★★★★★ Mitsuko's Room ★★★★★★★

  
  寒い日が続いています。
私の住んでいる市は比較的暖かく雪が降ることは
少ないのですが今年になって2回も雪が降りました。
それでも椿が咲き桜草が咲きだし、少しずつ春が
近づいていることを感じます。
 最近のニュースから児童虐待のうえわが子を死に
至らせた事件を知りました。
胸が苦しくなり、やりきれない気持ちになりました。
子どもとして親の愛情を受けられない不幸を親は
どう償うのでしょうか。
文明が進んでも人の心の貧しさが広がっているように
思え自由とか、個性とか
安易に使われる言葉がむなしくさえ思えます。

平安時代に流行した宮廷歌謡今様にも子供の本来の姿や
大人の子供への慈しみが歌われています。

遊びせんとやうまれけむ
戯れせんとや生まれけむ
遊ぶ子供の声聞けば
わが身さえこそ揺るがるれ

アルツハイマーになった義母がひ孫を見た時、
手を叩いて喜んだ姿が思いだされます。
どんなに病気になっても母性は最後まで
残っているのだと人としての姿を感じたことが
思い出されます。
           (2019.2.23)


                                

  
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詩と随筆 『wind Letter』

発行周期:  月刊 最新号:  2019/02/23 部数:  43部

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