僕らはみんな生きている!

【僕らはみんな生きている!】「忙中閑あり」

カテゴリー: 2018年12月26日
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  杉山武子のコラム&エッセイメールマガジン◇◆◇2018年12月26日発行

    【僕らはみんな生きている!】    第714回

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            「忙中閑あり」

天皇誕生日を挟む3日間は休みなので、2カ月前から旅のプランを練った。
高齢の義母のこともあり、夫婦で県外へ出かけるのはリスクを伴う。義母
に何かあればすぐ、介護のキーパーソンであるわたしの携帯電話にケアマ
ネージャーさんやヘルパーさんから電話が掛かってくる。

なので万が一に備えてすぐに対応できるよう、夫婦のうち一方は鹿児島に
いるようにしている。最近の義母は週3回デイサービスに行くなど、体調
が安定しているので、思い切って2泊3日の九州内の旅を企画した。

わたしは平日午後に仕事を始めたので、週4日の義母の世話を午後に回せ
なくなり、午前中に家事などが集中。12月に入ってなんと期限付きの仕事
が1つ入り、自分の課題も1つ発生。ただでさえ忙しいこの年末だという
のに……。

宿も予約し、切符も買っている。義母の世話を理由に旅行に行けない、な
んて嘆くのは嫌だ。忙中閑ありと言うではないか。だからちょっとの隙間
を狙って、1年間頑張ったご褒美に息抜きがしたい。それには日常とは違
う環境に身を置くのが一番。そう思って旅の計画を立てたのだ。

JR九州が発売している高齢者向けの「ハロー!自由時間ネットパス」と
いうのがあり、会員登録をしてネットで予約すると、3日間有効の切符が
15,500円で買える。JR九州の路線なら新幹線(博多⇔小倉間は除く)を
含め、乗り放題で座席指定も可能。

今回は新幹線で博多まで行き、右回りに大分県の別府温泉に泊まり、さら
に時計回りに南下して鹿児島に戻る案を考えた。しかし時刻表を調べると、
大分から先が恐ろしく時間を要することが分かり断念。そこで小倉に泊ま
り、翌日は熊本まで戻って天草方面へ行くルートに決めた。

JR小倉駅を降り、小倉城方面を目指して歩くと旦過(たんが)市場がある。
活気のある市場の中をぶらぶら歩き、ホテルに荷物を置いて、電車で門司
港駅へ。ここの駅舎は1924年に建てられたもので、現在修理保存工事中。
一階部分は公開されているが、グランドオープンは来年3月10日とのこと。

北九州市では小倉港と門司港から出港する「北九州夜景観賞定期クルーズ」
をやっており、週末に運行されている。門司港をめぐる予約が取れたので
午後6時半出港のクルーズ船に乗り込んだ。小倉港発のクルーズは工場夜
景鑑賞コースなので人気があるらしく、満席で予約できなかった。

門司港から関門海峡を挟んで向かいに下関市がある。潮の流れが速いこと
で有名な狭い海峡を、クルーズ船は90分かけて一回り。おりしも満月の夜
で寒くもなく、多くの人たちは船の上部のデッキに出ていた。わたしたち
は船内から、海峡沿いの街のあかりや工場特有の夜景を楽しんだ。

翌日、熊本駅から三角線を走る「特急A列車で行こう」に乗車。さらに三
角港から天草五橋をながめながら天草宝島ライン(船)で前島港(松島)へ。
旅館に泊まって温泉と海鮮料理を堪能した。

熊本市では幾度となく通った、1919年築の「リデル・ライト両女史記念館」
を訪れた。熊本大学黒髪キャンパスの近くにある。2年前の熊本地震で被
災したと聞いていたのだ。建物の外観は変わらなかったが、土台がかなり
ずれており、白いテープに囲われ立ち入り禁止になっていた。

天草には初めて行ったし、おおむね天気にも恵まれた旅だった。午後4時
に帰宅すると、すぐに洗濯物を持って義母宅へ直行。こうしてまた日常が
始まった。

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<あとがき>

 こんにちは。
いつもご愛読いただき、ありがとうございます。

インドネシアの火山噴火による津波の大きな被害に驚いています。
今回の旅で島原の普賢岳も列車からよく見えましたが、あのあたり
には「島原大変、肥後迷惑」という古から伝わる言葉があります。

これは1792年に雲仙普賢岳(長崎県)の噴火活動中に起きた地震で
近くの眉山が崩壊し、土砂が有明海に流れ込んで津波が発生。対岸
の肥後(熊本)側に大きな被害を与えたことを指しています。

毎日のように桜島の噴煙を眺めて暮らしているわたしなど、この
「しまばらたいへん、ひごめいわく」の言葉は、決して他人事で
はないと感じるこのごろです。

みなさまお元気で、どうぞよいお年をお迎えください。
来年もよろしくお願いいたします。

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ブログ「一樹の蔭、一河の流れ」http://bronte.at.webry.info/

次回は2019年1月9日(水)配信予定です。
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【僕らはみんな生きている!】2001年3月18日創刊 月2回第2・4水曜日発行
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発行周期:  週刊 最新号:  2019/03/13 部数:  153部

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