僕らはみんな生きている!

【僕らはみんな生きている!】「うどんとソバ」

カテゴリー: 2018年11月28日
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  杉山武子のコラム&エッセイメールマガジン◇◆◇2018年11月28日発行

     【僕らはみんな生きている!】    第712回

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          「 うどんとソバ 」

福岡県南部の筑後平野に育った私は、うどんはよく食べていたが、
20歳位までソバというものを食べたことがなかった。そもそも食
べる習慣がなかった。それは育った土地柄と関係があると後で分
かった。ソバ畑など見たことがなかったのだ。

筑紫次郎の異名でも知られる一級河川・筑後川流域に広がる筑後
平野は、昔から米の一大産地であり、裏作には小麦が作られてい
た。子供の頃、各家庭では地元産の小麦粉をこねてのばして卓上
の手回し製麺機にかけて、うどんを作って食べていた。

福岡地方のうどんは太麺で、柔らかく煮込み、昆布だしの利いた
甘口のつゆをはり、薬味に青ネギをたっぷりのせていただく。上
に乗せる具はごぼう天が大人気。いまも福岡に行くとうどん屋さ
にん足が向き、ごぼう天うどんを食べずにはいられない。

高校生の時、修学旅行で初めて東京へ行き、うどんを注文したら
真っ黒いつゆの中に白いうどんが見え隠れしていたのでビックリ。
食べてみると今度は汁の辛さに二度ビックリし、半分も食べられ
なかったことを覚えている。

学生の頃、友人に連れられて初めてソバを食べたときは、さほど
おいしいとは思わず、その印象が長く続いていた。弾力があって
柔らかい白いうどんを食べ慣れていたせいか、ソバのボソッとし
た黒っぽいいでたちに、なかなか馴染めなかったのだ。

就職して、ソバ通の上司に連れられて博多の老舗のソバ屋へ行っ
たとき、ザルソバを勧められた。これ? と内心がっかりしたが、
言われるままに注文して食べてみると、これが想定外のおいしさ
で、先入観が一度で吹き飛んだ。

そば湯やソバがきの存在もそのときに初めて知った。ソバのおい
しさが分かったとき、私は何だか急に大人になったような気がし
たものだ。

ざるソバを食べるとき薬味と一緒に出て来るワサビは、ずっとソ
バつゆ中に入れて溶いていた。そうするものだと思い込んでいた
が、最近になって、ソバに直接適量を乗っけてから、麺と一緒に
食べるものだと知った。

冬なら鴨南ソバが体が温まっておいしい。けれどなぜかごぼう天
ソバかうどんを頼んだりしている自分がいる。それにお稲荷さん
を1個加えれば、安くておいしい昼食になる。鹿児島はうどん屋
さんが少なく、博多風のうどんには出合わないのが残念だ。

夏は冷やしソバを求めて、あっちの店、こっちの店と食べ歩き。
家ではソバは十割かそれに近い乾麺をゆでて、冷水で締めて食べ
る。それに山芋をおろしたのと刻み海苔をたっぷり乗っけるのが、
わが家のささやかな贅沢だ。

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<あとがき>

 こんにちは。
いつもご愛読いただき、ありがとうございます。

暑い暑いと言っている間に、銀杏の木は紅葉し、すでに散っている
木もあります。南国の紅葉は北国のように色鮮やかとはいきません
が、それでも冬の到来を告げてくれます。

今週末は、はや師走に入ります。
まだ年賀状も買っておらず、毎度のこと、年末になってバタバタ
しそうな予感がしています。

朝晩と、昼間の寒暖の差が激しい毎日です。
みなさま、どうぞ御身大切にご自愛ください。

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ブログ「一樹の蔭、一河の流れ」http://bronte.at.webry.info/

次回は12月12日(水)配信予定です。
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【僕らはみんな生きている!】2001年3月18日創刊 月2回第2・4水曜日発行
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発行周期:  週刊 最新号:  2019/03/13 部数:  153部

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