僕らはみんな生きている!

【僕らはみんな生きている!】「甲斐の国、身延山へゆく」

カテゴリー: 2018年05月10日
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  杉山武子のコラム&エッセイメールマガジン◇◆◇2018年5月9日発行

     【僕らはみんな生きている!】     701回

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       「 甲斐の国、身延山へゆく 」

ことしの大型連休中も、また甲斐の国をドライブする機会に恵まれた。甲府
市在住の知人が案内してくれたのだ。毎年連休中は都内の長女宅に居候して、
用事を済ませている。予定したその日、新宿発の特急「あずさ」9号に乗り、
約1時間40分で甲府駅に到着。

出迎えてくれた知人の車に乗り込み、出発。さて今年はどこへ行くのだろう。
目的地を聞いても土地勘がないのでどっち方面へ行くのやら、ミステリー旅
行気分になる。駅を出るとまもなく、正面に雪を頂いた甲斐駒岳や鳳凰山、
さらに左手奥には南アルプスの一段と真白い峰々が見えてくる。甲斐の国に
来たのだと、いつも心が躍る。

2時間あまり走って着いたのは、見延山久遠寺(みのぶさんくおんじ)だった。
途中〇〇宿坊という看板をいくつも見かけた。ここ一帯は修験道の聖地なの
だろう。山道を登って駐車場着。そこから急な坂道を歩くこと数分。山の中
腹に開けた広大な平地に着くと、大きな堂や五重塔など、いくつもの建物が
並ぶ伽藍となっていた。

まず本堂横を回って五重塔へ。そのすぐ横には、目もくらむような石段が谷
底のように深いところまで続いている。この石段は菩提梯(ぼだいてい)と呼
ばれ、山の麓に位置する三門から本堂までを一文字に結んでいるそうだ。

石段の最上段から下を眺めおろしたが、下にある三門から約100メートルの高
さまで287段ある石段を登って来た人々は、ベンチに腰を下ろし、汗をかき肩
で息をしながら「きつい~」を連発。この石段を登って来るのが、本来の参
拝の形なのだろう。

本堂は明治8(1875)年の大火で焼失したが、昭和60年5月に再建されたという
立派な建物だった。本堂には靴を脱いで自由に中に入ることができた。地階
には宝物が展示されているらしい。本堂から渡り廊下でつながっている祖師
堂、総受付のある報恩閣、さらに仏殿などを歩いて見回った。

境内は広く、いたる所に枝垂(しだれ)桜が地面にまで枝を垂らしていた。こ
こは桜の名所でもあり、例年、満開のころは多くの人たちで賑わうという。
わたしたちが訪れた5月1日は葉桜だったので、人はさほど多くなく、ゆっく
りと境内を散策することができた。

身延山久遠寺は縁起によれば、鎌倉時代に日蓮聖人によって開かれたお寺で、
日蓮宗の総本山という。また祖師日蓮聖人のお山ということから祖山(そざん)
とも呼ばれるという。日蓮聖人の入滅(1282年)から七百有余年の今日まで、
その廟墓と法灯は歴代住職によって守られてきたそうだ。

信仰心の薄いわたしだけれど、神社・仏閣やヨーロッパの大聖堂などを訪れ
たときは、これらを築き営々と守り続けて来たいにしえの信仰心あつい人々
を想った。そして静謐な気持ちに打たれ、しばし高い塔や聖堂の内部を仰ぎ
見たものだ。この久遠寺の佇まいにも何か惹きつけられるものがあった。

甲府市への帰路、本栖湖の向こうに富士山の雄姿を望むことができた。そう
いえば50年前の高校の修学旅行で、本栖湖と富士を背景に集合写真を撮った
ことを思い出した。その後、車は有名な青木ケ原樹海のそばを通って甲府市
へと向かい、甲斐路のドライブは無事に終わった。

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<あとがき>

 こんにちは。
いつもご愛読いただき、ありがとうございます。

春の大型連休も終わりました。
今年は晴天に恵まれ、わたしは4月28日に上京して5月2日夜に帰宅
するまで、雨に降られることなく予定をこなし、いろんな方とお会いし、
いろんな場所に出没して、ひととき羽を伸ばすことができました。
これも家族や知人たちの協力のお陰だと、感謝しています。
 
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   ブログ:http://bronte.at.webry.info/

 次回は5月23日(水)配信予定です。どうぞお元気で!
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【僕らはみんな生きている!】2001年3月18日創刊 月2回第2・4水曜日発行
著作・編集・発行:杉山武子  
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発行周期: 週刊 最新号:  2019/01/09 部数:  156部

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