T-mode 遠山清彦の国会奮戦記

[T-mode] No. 72 スポーツと平和

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 ■■■ T−mode  〜参議院議員・遠山清彦のメールマガジン〜 ■■■     
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                     【No. 72】 2002年(平成14年)6月11日発行

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      【タイトル】   スポーツと平和
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1.サッカーの普遍性
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みなさん、こんにちは。いよいよ梅雨の季節が到来したようですね。日
本・チュニジア戦に影響がないことを祈っています(今度は大阪です
ね。関西のみなさん、応援よろしく!)。

それにしても、W杯日本・ロシア戦での日本勝利は嬉しかったです。サッ
カーは、私は小学生時代若干クラブに入ってやったことがあります(仙
台で)が、専ら野球少年人生を送っていたのであまりうまくはありませ
ん。でも、熱狂的サッカー国である英国に6年以上住んでいたためか、
観るサッカーファンとしては、かなり目が利く方だと自信を持っていま
す。実は、チュニジア・ロシア戦のハイライトを見て、「これは日本勝
てるぞ」と確信していました。

ところで、秘書のA氏は、私と同じブラッドフォード大学院に留学して
いた人物なのですが、「今はサッカーW杯があってよかったですね。あ
る意味戦争以上に、ナショナリズムを発散する機会になっているのでは
ないですか」と言ってきました。確かに国によっては、国民のサッカー
熱は、もう尋常ではないですね。しかも、サッカーというスポーツの持
つ普遍性は、国際スポーツとしては最も高いのではないかと思います。
つまり、ボール一つと、広場があれば、どこでも、貧しい国だろうが、
豊かな国だろうが、サッカーの試合をすることができます。それと比べ
ると、残念ながら私が青春時代に情熱を傾けた野球などは、ボール・バッ
ト・ベース・グラブ等々様々な「道具」が必要で、普遍性が低いのは否
めません。

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2.スポーツ交流と平和
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こんなことを考えていたら、留学時代私の同級生が「スポーツと平和」
というテーマで真剣に研究していたことを思い出しました。その彼は、
オリンピックに焦点をあて、スポーツの振興、特にその国際交流がいか
に平和の醸成に役立つか、私に熱っぽく語っていました。また、私の先
輩の英国人学生は、平和学博士号を取得したのですが、博士研究のテー
マがなんと「フーリガン対策」で、「そんなテーマで博士号を取ったな
んて!」と驚いた記憶があります。

確かにスポーツや文化・芸術は国境を容易に越えて人々を結びつけるこ
とは、多くの実例が証明しています。今私の脳裏に浮かんでいるのは、
米国の紛争解決を専門とするNGOが、米国とイランの関係の改善のために、
イランで国民的な人気のある「レスリング」で交流することを提案し、
それを実現したことがあります。これは、最終的に両国政府も追認し、
両国の友好ムード形成に役立ちました。また、これは90年代の話ですが、
もっとさかのぼれば、国交樹立前の米国と中国の間で卓球交流があった
ことも有名です。国際関係というと一般には難しい、ややこしい話がで
きないと良くならないというイメージがあるかもしれませんが、人間は
どの国でも理性や理屈だけで生きているわけではないし、意外と単純な
ことがきっかけで改善したり悪化したりするものです。

もちろん、なんでもスポーツで解決できるわけではありません。先日の
日本・ロシア戦で(冗談だと思いますが)一部の有名政治家が「日本が
勝てば北方領土が返ってくる」と発言したそうですが、インド・パキス
タンのカシミール紛争や北方領土の問題はスポーツで解決できる類のも
のではありません。民間国際交流は大いに奨励すべきですが、やはり政
治レベルの外交交渉に手抜かりがあっていいわけはありません。

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3.印パの戦争はない
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ところで、インド・パキスタンという核兵器を保有し、しかも隣接する
両国の関係が緊迫しているという報道が続いていますが、私は両国の戦
争はあり得ないと見ています。というのは、両国ともカシミールを利用
して国際社会の注目を集めていますが、それによって得られる何らかの
利益に対する打算はあっても、両国の指導者は互いに戦争することが何
の利益も生まないことを充分理解していると考えるからです。さらに、
私は両国は核兵器を保有していますが、それは実践で運用できるレベル
にないと判断していますので、この点でも核戦争の危険性は実際には低
いと思います。

先日、公明党議員団はインド大使と懇談しました。その際、核兵器とカ
シミールの問題も話題になりました。インド大使はインドの核保有を強
く擁護しましたが、それは(1)インドは核兵器を保有したくなかったが、
周辺に核兵器保有国が増えやむをえない選択として保有した(2)インド
がNPTやCTBTなどの国際的核軍縮枠組みに反対するのは、既存の核兵器
保有国の権利だけ認める不平等な取り決めだからだ、などの理由による
ものでした。ただ、私が確認の質問をしたのですが、インドの究極的な
目標は「核の全廃」であることも事実で、その意味ではアグレッシブな
核政策をもっているわけではありません。要は、核兵器をどの国も持た
ない国際環境を作ることが大切だ、ということです。そこに至る道程は、
生やさしいものではありません。が、20世紀に2度だけ、しかも日本だけ
で使われた核兵器が、2度と使用されることがないようにするため、人類
は営々たる努力を忘れてはならないでしょう。

最後に、再び難民問題、今朝の外交防衛委員会で質問しました(速記録
ができしだい、メルマガ配信します)。今日はいつもより時間があった
のですが、やはり私には不十分で、焦ったしゃべりになってしまいまし
た。また、今日の夕方には、国会内で難民支援をする諸団体の院内集会
があり、23人のアフガン難民の方々も参加し、様々なアピールを行なっ
ておりましたが、そこに私も出席しました。異国で難民として生きるこ
とは、つらいことの連続です。法律論としては様々な論点がありますが、
改善できることすべきことがあれば、積極的にやっていくべきです。

しかし、国会は与党にとって厳しい状況です。会期延長するのでしょう
が、展望が開けていないなかでどうするのか…。新米議員ながら、当惑
しています。

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遠山清彦(とおやま きよひこ)    

参議院議員、平和学博士(Ph.D in Peace Studies, University of Bradford,    
UK,1998)    
参議院外交防衛・決算・沖縄北方特別各委員会委員    
公明党国際局次長、公明党沖縄県本部顧問、公明党東京都本部副代表    

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発行部数: 3123部(2002年6月12日現在)
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