609studio

609studio No.861 ◆現代時評《憲法「改正」は日本をどこへ導くか(7)》松岡正喜(年金生活者)

─────────────────────────────────────
【609 Studio】email newsletter 2018年6月12日 No.861
──────────────────────────────────────
  フォト・ジャーナリスト片山通夫のemail newsletter。現代時評、ロシアやサ
ハリンの話題、編集長のコラムなど多彩な話題満載!
──────────────────────────────────────

                 お知らせ

        *グラフ誌Lapiz22018夏号無償ダウンロードは以下から!

   Lapiz Site  http://lapiz-international.com/

──────────────────────────────────────
               好評発売中!

          《サハリン逍遥》 片山通夫写真集

 サハリン残留朝鮮人の取材のため15年間サハリンに通った写真家が自然や人
々の暮らしを折にふれて撮りためた素顔のサハリン。さり気ないアプローチでと
らえた被写体にユーモラスな文章をそえた魅力的な写真集。

        群像社刊 モノクロ152ページ、予価1800円+税

        群像社サイトからお買い求めいただけます!!
       http://gunzosha.cart.fc2.com/ca8/198/p-r-s/

        サハリン逍遥が電子ブックになりました!
       http://www.shinanobook.com/genre/book/3775
──────────────────────────────────────
                         【著書案内】

     「追跡!あるサハリン残留朝鮮人の生涯」 片山通夫 著

  日本の植民地統治が生んだ一家離散「二重徴用」「急速転換」「樺太
    への逆密航」を語る貴重な証言!!

    凱風社 刊 http://www.gaifu.co.jp/index.html

           定価 1900円+税
──────────────────────────────────────
◆現代時評《憲法「改正」は日本をどこへ導くか(7)》松岡正喜(年金生活者)
──────────────────────────────────────
 1945年9月27日の第1回目の天皇会見の中身は、マッカーサー「回想記」にいう
ようなものではなかった。それは「回想記」が出された1964年(S.39)当時、
文芸春秋が米軍の公式戦闘記録と「回想記」を比較し批判的な検討を発表してい
た。要は、マッカーサーの誤認や誇張・自慢話がちりばめられていて、歴史の真
実を明らかにしたものではないということであった。当日マッカーサーと天皇の
通訳を務めた外務省の奥村勝蔵氏の「手記」が1975年に公表され、研究者の豊下
楢彦氏(関西学院大学教授)によって分析された。その分析によって2002年の外
務省・宮内省が「ご会見録」で外していた部分に、新たな光が当たったと言える。
この箇所こそが「回想記」がいう天皇発言とは異なる部分だった。

 1945年の敗戦当時、最初の内閣は東久邇宮内閣だったが、9月17日に外国人記者
との会見インタビューで、宣戦の詔書の署名問題などについてまともに答えられ
なかった。この時期、外国では天皇の戦争責任を追及する声が日増しに高まって
いた。とりわけ、真珠湾を奇襲されたアメリカでは天皇の責任を問う声が厳しか
った。イギリスやロシアでも同様であった。天皇の側近をはじめ、国務大臣で元
首相の近衛文麿、本郷茂徳元外務大臣、木戸幸一内大臣等が「東条が絶えず天皇
に戦争の開始を迫っていた」と外国の記者に漏らし、天皇に責任がないことをア
ピールしていた。天皇の戦争責任について極めて緊張した情勢が推移していたこ
の時期に、天皇が短時間であるがニューヨークタイムズの記者・クルックホーン
との単独インタビューに応じた。1945年9月25日のことである。マッカーサー会見
の2日前だった。そのインタビューの内容は側近が「練り上げたもの」で、インタ
ビューの回答はすぐさまアメリカ本国へ知らされるはずだから、アメリカ人への天
皇のメッセージという性格も帯びていた。このインタビューの回答も戦前の戦争遂
行者の手で作られていた。この時期に同じ体制側に位置していた重光葵外務大臣が
天皇の戦争責任について、他の側近と異なる見解を述べて9月17には更迭され、マッ
カーサーと通じることができると評価されていた吉田茂が外務大臣に就任した。重
光は後にも政府の要職について戦後の政治をけん引していくが、この時は敗戦の責
任を東条大将以下の軍部に押し付け、「自己弁明」をする天皇の側近を厳しく批判
していた。重光は国体擁護論者なので、天皇制をなくせという議論を張ったわけで
はない。むしろ、天皇制・国体擁護の立場から天皇に一部の責任もないとするのは、
かえって国体を内部から崩壊させてしまうのではないかと危惧したからに他ならな
い。
 つまり当時の日本側の指導者は、いかにすれば天皇訴追の事態に陥らないかにつ
いて集まり、知恵を巡らしていたと言える。近衛等は「真珠湾攻撃は東条の独断で
あって、陛下は知らなかった」としてクルックホーンにアメリカに知らしめるよう
に考えていた。果たして、ニューヨークタイムズの記事に「ヒロヒト、インタビュ
ーで奇襲の責任を東条におしつける」と載った。9月25日のことだった。載ることは
載ったで側近たちは驚いてしまった。そのように伝えられるよう策略を巡らせてい
たにも関わらず、である。
──────────────────────────────────────
新刊ガイド《「大大阪」時代を築いた男 評伝・関一(第7代目大阪市長)》

 大山勝男 著
定価(本体2,600円+税)
2016年2月10日発行
http://koujinnotomo.com/

──────────────────────────────────────
◆「スプートニク」 >>> 引用元    http://jp.sputniknews.com/
──────────────────────────────────────
◆情報通信・ラジオ「スプートニク」(HOME)
 http://jp.sputniknews.com/

◆日本関連
 http://jp.sputniknews.com/japan/

◆国際───────────────
 http://jp.sputniknews.com/world/

◆ロシア国内───────────────
 http://jp.sputniknews.com/russia/

◆《News Digest》:609studio編集部
──────────────────────────────────────
◇きな臭い話、こぼれ話
──────────────────────────────────────
福田元首相も想定外の改ざん「政府が責任持って解決を」

 「記録を残す」とはどういうことか。新しい法律ができたとします。それはど
んな社会情勢の中で、どんな議論を経てできたのか。国民がその時々の政治や行
政を評価するためには、後々まで残る正確な記録が必要になる。それが選挙では
投票行動につながり、政治家が選ばれ、政策が決まっていく。正しい情報なくし
て正しい民主主義は行われない。記録というのは民主主義の原点で、日々刻々と
生産され続けるのです。
https://www.asahi.com/articles/ASL5S7JK3L5SUTIL06L.html?ref=nmail

サハリンと北海道間のフェリー 今年は運行取りやめ

北海道とロシアのサハリンの間の定期船は「北海道サハリン・ライン」が唯一運
行してきたため、今年はふたつの島を結ぶ航路はなくなる。同社は運行取りやめ
の理由として、サハリン側が運営に必要な金融関係の書類を期限内に揃えること
ができなかったためと説明している。
https://jp.sputniknews.com/life/201805254913307/

【注目ニュース】日米首脳会談後にトランプ暴露 安倍首 相が数十億ドル献上
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/230786

金正恩氏は首脳会談実施を「懇願」=ジュリアーニ法律顧問
http://www.bbc.com/japanese/44392995

トランプ「首脳会談はうまくいけば、金正恩をホワイトハウスに招待することも」
http://japan.hani.co.kr/arti/international/30804.html

反対一辺倒だった北朝鮮が賛成票…韓国の大陸鉄道への道開かれる
http://s.japanese.joins.com/article/082/242082.html?servcode=400&sectcode=400

財務省決裁文書改ざんが起訴できない“本当の理由” 
~問題の根本は、陸山会事件での虚偽捜査報告書作成事件にある
https://www.huffingtonpost.jp/nobuo-gohara/zaimusho-20180605_a_23450887/

官僚は何を守ろうとしているのか? 公文書問題が止まらないワケ
https://dot.asahi.com/dot/2018060500005.html

アングル:在韓米軍撤退におびえる日本、「最前線国家」の現実味
[東京 5日 ロイター]  米朝首脳会談に臨むトランプ米大統領が朝鮮戦争の
終結宣言に意欲を示したことで、日本では在韓米軍の撤退につながることを懸念
する声が出ている。東アジアにおける米国の防衛線が後退し、日本が中国やロシ
アと直接向き合う「最前線国家」になる恐れがあるためだ。
https://web.smartnews.com/articles/2LbGB9MMCj7

キネシマ:このロシアの都市には帝政時代の商人のような生活
https://jp.rbth.com/travel/80238-kineshma

「殺害」されたロシア人記者は生きていた 「暗殺阻止のため」おとり捜査
http://www.bbc.com/japanese/44311438

参院選挙制度改革案 際立つ自民の党内論理 撤回せよ
自民党が参院選の選挙制度について、公選法改正案をまとめた。
今国会に提出し、会期内の成立を目指す。
https://www.ehime-np.co.jp/online/editorial/

韓国人強制連行犠牲者法要を30年続ける日本人僧侶
http://www.chosunonline.com/m/svc/article.html?contid=2018052300955

青森:奇祭「キリスト祭」 盆踊り「ナニャドヤラ」披露
https://mainichi.jp/articles/20180605/k00/00m/040/031000c

朝首脳会談 朝鮮戦争終結合意も トランプ氏
https://mainichi.jp/articles/20180608/k00/00e/030/203000c?fm=mnm

日本を「民族共通の敵」とする統一朝鮮・金正恩大統領誕生へ
https://www.news-postseven.com/archives/20180506_670526.html

サハリン・北海道つなぐ鉄道敷設 日本は提案具体化を期待
https://jp.sputniknews.com/japan/201804174789088/

米朝会談前に蓮池薫さん語る 拉致解決の鍵は2つの備え
https://www.asahi.com/articles/ASL5R52Z4L5RUPQJ005.html?iref=comtop_fbox_u01

────────────────────────────────────
◆編集長から:片山通夫
────────────────────────────────────
 歴史的な日になるかもしれない。シンガポールで米朝首脳会談が行られる日だ。
今日のことである。日本外しで安倍蚊帳の外の歴史的な会見・・・・。
 世界中が固唾をのんでみていることだろう。

 ここで少し古い(2017年9月18日付)が、一つの記事を紹介しておきたい。

「安倍首相、NYタイムズに寄稿…「北との対話は意味がない」という韓国の中
央日報の記事だ。 
⇒http://urx2.nu/Ksdd

 詳細は元記事を読んでいただくとして、たかだか半年ほど前に、自ら寄稿した
記事である。その変わり身の早さは醜悪としか言いようがない昨今の安倍首相の
変節ぶりである。私たちの首相はこんな人間なのだ。
───────────────────────────────────
  発行    2018年6月12日 No.861
  FB  https://www.facebook.com/michio.katayama.5
 配信 まぐまぐ配信システム ID:0000052236
  MailuX配信システム ID:MM3E1B97842E020
  contact us http://www.609studio.com/html/mailform.html
  website http://www.609studio.com/
      投稿   http://www3.ezbbs.net/06/609studio/
   購読 解除 http://archive.mag2.com/0000052236/index.html

           ◇禁・無断転載◇
────────────────────────────────────

609studio

発行周期: 週刊 最新号:  2019/01/15 部数:  212部

ついでに読みたい

609studio

発行周期:  週刊 最新号:  2019/01/15 部数:  212部

他のメルマガを読む