歌助だより(中日のご祝儀)

--歌助だより(中日のご祝儀)第123号2011/5/25--

カテゴリー: 2011年05月29日
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歌助だより(中日のご祝儀)[エッセー集]第123号2011年5月25日
utasuke.com
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新潟日報に昨年1月から今年3月まで15回の連載された「落語家はつらいよ」の
元原稿です。掲載された文章とは文字数の制限や表現の仕方で多少違ってます。

落語家はつらいよ その二、恩師・土田監督の情熱

 私の今を作ってくれたのは野球です。それも十日町高校の野球。言い換えると
土田野球です。少年時代から野球が好きだった私は、将来はプロ野球の選手にな
りたいと思う、どこにでもいる少年でした。高校入学とともに初めて硬式ボールを
握り、甲子園を目指す高校球児となりました。
 雪深い町の、名もなき高校を、熱い情熱で甲子園に導こうとしてくれたのが、
恩師の土田浩資(こうすけ)先生です。2年生のときに社会の先生として赴任し、
1年間のコーチの後、監督に就任しました。私は土田野球の初代キャプテンでした。
 土田先生は絶対服従だった先輩後輩の壁を取っ払い、1年生は球拾いという常識を
やめ、打撃練習も守備練習も全員平等にしました。初めて握る硬式に、1年生を早く
慣れさせる練習内容に変えました。
 今まで下積みをし、さあこれから最高学年で威張れると思っていたわが学年からは、
当然反発が起きます。私は春の合宿で同輩を説得し、新1年生を新態勢で迎え入れま
した。
 すぐに成果が出ました。夏の予選では1年生も大事な場面で活躍し、今までの最
高位、県のベスト8に進むことができました。
 町の人が練習中にヤジを飛ばせば、練習を中断して「選手は一生懸命やってるの
だから応援してくれ」と口論していました。兄貴のように私たちと接し、厳しいな
がらも選手をとても愛してくれました。
 それから13年、土田先生は母校の監督のまま、あの世の人となりました。がんが
39歳の若さをあっという間に奪っていきました。私が高校野球の指導者を目指して
上京、教員志望から方向転換して落語家になり、二つ目に昇進して間もなくのこと
でした。16年前のことです。
 私が噺家(はなしか)になったとき、土田先生から怒られました。と言うより、
あきれられました。後を継いでくれると思ってくれてましたから。
 私は高校野球に携わることはできませんでしたが、土田先生の教え子は県内で活
躍しています。頭が下がります。指導者として情熱の2文字だけですべてを子ども
たちに注ぎ、そのおかげで選手やチームが晴れの舞台で堂々と活躍できるのです。
並大抵の苦労じゃできません。後輩が2001年、甲子園に出場してくれたときは
本当に涙が出ました。日本文理高校が大活躍した昨年も、テレビの前で応援してい
て身が震えました。
 わが子が少年野球を始めた6年前から、都合のつく限り、近くの公園で野球の朝
練をしています。最初は自分の子だけでしたが、チームメイトも参加し、多いとき
には10人の子が練習に来ていました。わが子が中学野球の朝練に通う今も、公園で
の朝練には小学生7人が参加しています。一番下の子が3年生。その子が小学校を
卒業するまでは面倒を見ようと思ってます。土田先生が監督を務めた13年間を目標に、
あと7年続けようと思ってます。
 土田野球は横浜の地でも生き続けています。土田先生の情熱にはとてもかないま
せんが、あの世へ行ったとき、土田先生から、少しは良くやったと言ってもらえそ
うな気がします。そしてわが子が高校野球を始めるときには、先生のお墓に連れて
行こうと思います。

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歌助:utasuke.com mail:utasuke@da2.so-net.ne.jp

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6月の主な予定

歌助一笑会
■日 時:平成23年6月9日(木)18:30開演 18:00開場
■ところ:上野広小路亭
■演 目:長短 お化け長屋
■木戸銭(前売):1500円(1200円)
■ゲスト:未定
■住 所:台東区上野1-20-10
■電 話:03-3833-1958
■アクセス:JR線御徒町駅、地下鉄線広小路駅下車
■問合せ:utasuke@da2.so-net.ne.jp(歌助まで)

ひまわり寄席 
■日 時:平成23年6月11日(土)午後6時30分
■ところ:ひまわりの郷
■木戸銭(前売り):3000円(2500円)
■演目:お化け長屋 長短
■その他の出演者:桂平治 日向ひまわり
■アクセス:上大岡駅ビル4階
■お問合せ:歌助までutasuke@da2.so-net.ne.jp

公演名:蓮光寺健康寄席
■日 時:平成23年6月20日(月)午後6時30分
■ところ:蓮光寺
■木戸銭:1500円(軽食付き 終演後茶話会あり)
■その他の出演者:なし
■住 所:新座市馬場1-9-3
■電 話:048-478-5671
■アクセス:バス 朝霞台駅~ひばりが丘71系統 蓮光寺まえ下車
■問合先:桂 歌助までutasuke@da2.so-net.ne.jp

公演名:浅草演芸ホール(浅草六区)夜席主任
■日 時:6月21日~25日午後8時40分
■ところ:浅草演芸ホール
■木戸銭:2500円(前売りはなし)
■その他の出演者:落語芸術協会の落語家、色物さん
■電 話:03-3841-6545
■アクセス:地下鉄,つくばエクスプレス浅草駅
■問合先:浅草演芸ホールまで
■備考:12時から昼席がはじまります。夜の最後までゆっくり
楽しめる定席です。夜席は5時から歌助がここの夜席のトリを取
らせてもらいます。

公演名:大口呉竹寄席
■日 時:平成23年6月29日(水)午後18時30分開演
■ところ:呉竹鮨
■木戸銭(前売り):木戸銭5000円(料理、お酒一品ずつ)
■演目:蛙茶番 他一席
■その他の出演者:なし
■住  所:横浜市神奈川区大口通129-8 呉竹鮨
■電  話:045-401-8726
■アクセス:JR横浜線 大口駅
■備  考:要予約
■お問合せ:呉竹鮨まで

公演名:桑名屋落語会
■日 時:平成23年6月30日(木)午後6時
■ところ:そば処 桑名屋
■木戸銭:3500円(そばとお酒付き)
■その他の出演者:なし
■住 所:保土ヶ谷区岩井町21
■電 話:045-331-0233
■アクセス:JR保土ヶ谷駅徒歩2分
■問合先:桑名屋まで045-331-0233

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