東京大学出版会メールニュース

東大出版会メールニュースNO.194(書評紹介,受賞・イベント・フェアのお知らせ,11月・12月刊行,UP12月号より)

カテゴリー: 2008年12月12日
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■東大出版会ニュース◆NO.194◆
2008年12/12 (現在登録者3847名)【まぐまぐ殿堂入り!】
http://www.utp.or.jp/
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★━━目次━━★ 
▼最近の話題(書評紹介,受賞・イベント・フェアのお知らせ)
▼近刊案内(2008年11月・2008年12月刊行)
▼UP12月号より

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◇最近の話題◇
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◆『ハシムラ東郷』イエローフェイスのアメリカ異人伝  書評!
宇沢美子
46判 304頁 税込2940円/本体2800円 ISBN978-4-13-083050-8
http://www.utp.or.jp/bd/978-4-13-083050-8.html
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 ☆読売新聞11/30書評欄☆(評者:田中 純氏)
……━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━……
「…奇妙な名が示すように,これは白人風刺作家ウォラス・アーウィンの作
り上げた架空の日本人像である.…1907年の登場以来,30年あまり,数多く
の新聞雑誌で連載コラムを書き綴った.それらは,日本人学僕(苦学生兼家
内使用人)という設定を存分に活かした,滑稽でありながら辛辣な,アメリ
カ文明批評の数々だった.…米国人の日本人観に大きな影響を与えた存在で
ありながら,ほとんど忘れ去られていた東郷を,著者は偶然,古い雑誌で発
見する.本書はその後十年にわたる資料発掘の成果である.丹念な調査を元
にしつつ,叙述は終始軽快だ.…」
……━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━……
 ☆日本経済新聞11/30書評欄☆(評者:村上由見子氏)
……━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━……
「…この特異なキャラクターを今一度掘り起こし,そこに潜む文化的意味の
多重性を探り出したのが本書である. 他者に偽装しつつ社会批判を鏤める
のは一種の常套手法だが,ハシムラ東郷が綴るハチャメチャ英語には笑いと
毒が満ちており,それはマーク・トウェインも絶賛するほどの破壊的可笑し
さだった.とぼけた口調で当時の黄禍論を皮肉り,人種問題の矛盾に切り込
み,アメリカ中産階級の道徳観までもおちょくる,まるでトリックスターの
ようなハシムラ東郷は,戯作者アーウィンの分身でもある.…」
……━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━……
 ☆北國新聞11/23書評欄ほか☆(評者:長山靖生氏)
……━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━……
「…ハシムラ東郷は,下手な日本人英語を駆使しては,滑稽な誤解と失敗を
繰り返し,人々に笑いを与える. むろんそれは,アメリカ人の日本人への
差別から生まれる笑いである.しかし興味深いのは,このキャラクターが登
場した当初は,その笑いのなかには,黄色人種に対する偏見や蔑視よりも,
むしろ当時の白人社会が抱える問題への風刺が濃厚だった点だ,と著者は指
摘する.…差別テーマの扱いは難しく,ともすれば感情的な断罪の響きを帯
びかねない.そこを著者は,豊富な資料を駆使して,当時のアメリカ人社会
の心性のねじれを冷静に掘り下げ,味わい深い読み物に仕上げてみせた.」
……━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━……
 ☆琉球新報11/16書評欄ほか☆(評者:越川芳明氏)
……━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━……
「…ところが,彼は実は白人作家ウォラス・アーウィンによって生みだされ
た「偽装(イエローフェイス)の日本人」だった.…アーウィンは,そうし
た最下層の有色人の道化の仮面をかぶることによって,自らに対する批判を
逃れ,社会風刺を繰り出すことができたのである.…著者が十年も費やし,
忘れられた「偽装の日本人」を追い掛けた本書は,米国のマイノリティーを
題材にした非常にユニークで示唆に富む「文化研究」である.それはまた,
わたしたち日本人が在日外国人に対して持つステレオタイプを考える上でも
大いに参考になる試みと言えよう.」



◆受賞のお知らせ
▼「第6回東南アジア史学会賞」を下記の図書が受賞されました.
●『脱植民地化とナショナリズム』英領北ボルネオにおける民族形成
山本博之
A5判 368頁 税込8610円/本体8200円 ISBN978-4-13-026127-2
http://www.utp.or.jp/bd/978-4-13-026127-2.html



◆大垣書店市民講座・山口晃トークイベントのお知らせ
五木寛之氏の新聞小説「親鸞」の挿画を担当するなど,今年も幅広い活動を展
開している山口晃先生.関西初となる個展が開催中の山口先生の記念トークイ
ベントを「新春!山愚痴屋・都ライヴ!!」と題して,下記の通り行います.
なお,トーク終了後にはサイン会も予定しております.多くの方々のご参加を
お待ちしております.
●日時:1月18日(日)午後2時〜(開場:午後1時30分)
●場所:キャンパスプラザ京都(5F 第1講義室)
●入場料:無料
●お申込み・お問合せ:大垣書店烏丸三条店(TEL075-212-5050)
先着250名.お電話もしくは店頭で承ります.
●サイン会のお知らせ:当日会場,または事前に烏丸三条店にて『山口晃作品
集』『山口晃が描く東京風景』いずれかをお買い上げの方にサイン会整理券を
配布いたします.
http://www.utp.or.jp/topics/2008/12/10/acanaoioaoo-oaoaoyeyyoaiaie/



◆「東京大学出版会」フェア【開催中!】
●同志社生活協同組合書籍部今出川店【日程】12/1〜1/24
◆「東京大学出版会」フェア【もうすぐ!】
●千葉大学生協ブックセンター【日程】12/16〜1/30


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◇近刊案内(2008年11月・2008年12月刊行)◇ 
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http://www.utp.or.jp/bd/category/saishinkan/
              *ニュース発行時に既刊のものは●未刊のものは◆で表示


●『死生学5 医と法をめぐる生死の境界』
高橋 都・一ノ瀬正樹編
A5判 288頁 税込2940円/本体2800円 ISBN978-4-13-014125-3
▽詳細・ご購入はこちら▽
http://www.utp.or.jp/bd/978-4-13-014125-3.html
◆『死生学2 死と他界が照らす生』
熊野純彦・下田正弘編
A5判 272頁 税込2940円/本体2800円 ISBN978-4-13-014122-2
▽詳細・ご購入はこちら▽
http://www.utp.or.jp/bd/978-4-13-014122-2.html
★死生学[全5巻]編集代表/島薗 進・竹内整一・小佐野重利★完結!
http://www.utp.or.jp/series/shiseigaku.html


●『菱川師宣と浮世絵の黎明』
浅野秀剛
A5判 328頁 税込6090円/本体5800円 ISBN978-4-13-080210-9
▽詳細・ご購入はこちら▽
http://www.utp.or.jp/bd/978-4-13-080210-9.html


●『日韓 歴史家の誕生』
木畑洋一・車河淳編
46判 240頁 税込2520円/本体2400円 ISBN978-4-13-023055-1
▽詳細・ご購入はこちら▽
http://www.utp.or.jp/bd/978-4-13-023055-1.html


●『中世王権と王朝儀礼』
遠藤基郎
A5判 448頁 税込7980円/本体7600円 ISBN978-4-13-026218-7
▽詳細・ご購入はこちら▽
http://www.utp.or.jp/bd/978-4-13-026218-7.html


●『ミクロ経済学演習』
奥野正寛編/猪野弘明・加藤 晋・川森智彦・矢野智彦・山口和男著
A5判 160頁 税込2100円/本体2000円 ISBN978-4-13-042129-4
▽詳細・ご購入はこちら▽
http://www.utp.or.jp/bd/978-4-13-042129-4.html


●『企業金融とコーポレート・ガバナンス』情報と制度からのアプローチ
花崎正晴
A5判 304頁 税込5040円/本体4800円 ISBN978-4-13-040240-8
▽詳細・ご購入はこちら▽
http://www.utp.or.jp/bd/978-4-13-040240-8.html


●政治空間の変容と政策革新4『政権交代と民主主義』
高橋 進・安井宏樹編
A5判 224頁 税込4725円/本体4500円 ISBN978-4-13-034264-3
▽詳細・ご購入はこちら▽
http://www.utp.or.jp/bd/978-4-13-034264-3.html
★政治空間の変容と政策革新[全6巻]高橋・大串・城山編★完結!
http://www.utp.or.jp/series/seizikuukan.html


●『後発福祉国家論』比較のなかの韓国と東アジア
金成垣
A5判 264頁 税込5040円/本体4800円 ISBN978-4-13-056066-5
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http://www.utp.or.jp/bd/978-4-13-056066-5.html


●シリーズ脳科学3『言語と思考を生む脳』
甘利俊一監修/入來篤史編
A5判 236頁 税込3360円/本体3200円 ISBN978-4-13-064303-0
▽詳細・ご購入はこちら▽
http://www.utp.or.jp/bd/978-4-13-064303-0.html
★シリーズ脳科学[全6巻]甘利俊一監修★
http://www.utp.or.jp/series/brain.html


●『海洋地球環境学』生物地球化学循環から読む
川幡穂高
A5判 264頁 税込3780円/本体3600円 ISBN978-4-13-060752-0
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http://www.utp.or.jp/bd/978-4-13-060752-0.html


●ナチュラルヒストリーシリーズ『ニホンカワウソ』絶滅に学ぶ保全生物学
安藤元一
A5判 224頁 税込4620円/本体4400円 ISBN978-4-13-060189-4	
▽詳細・ご購入はこちら▽
http://www.utp.or.jp/bd/978-4-13-060189-4.html


●『東大の教室で『赤毛のアン』を読む』英文学を遊ぶ9章
山本史郎
A5判 224頁 税込2520円/本体2400円 ISBN978-4-13-083051-5
▽詳細・ご購入はこちら▽
http://www.utp.or.jp/bd/978-4-13-083051-5.html


◆『政治の美学』権力と表象
田中 純
A5判 568頁 税込5250円/本体5000円 ISBN978-4-13-010109-7
▽詳細・ご購入はこちら▽
http://www.utp.or.jp/bd/978-4-13-010109-7.html


◆『福祉と正義』
アマルティア・セン/後藤玲子
46判 328頁 税込2940円/本体2800円 ISBN978-4-13-010110-3
▽詳細・ご購入はこちら▽
http://www.utp.or.jp/bd/978-4-13-010110-3.html


◆『描かれた技術 科学のかたち』サイエンス・イコノロジーの世界
橋本毅彦
46判 296頁 税込2940円/本体2800円 ISBN978-4-13-063350-5
▽詳細・ご購入はこちら▽
http://www.utp.or.jp/bd/978-4-13-063350-5.html


◆『生物系統地理学』種の進化を探る
ジョン・C・エイビス著/西田 睦・武藤文人監訳
B5判 304頁 税込7980円/本体7600円 ISBN978-4-13-060219-8
▽詳細・ご購入はこちら▽
http://www.utp.or.jp/bd/978-4-13-060219-8.html


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◇UPより(12月号「学術出版」から)◇
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http://www.utp.or.jp/topics/up/


●加藤一郎先生●
 
 民法学の泰斗,加藤一郎先生が逝去された.享年86.1957年東京大学法学部教
授,68年東京大学総長(事務取扱)に就任の後,69年〜73年東京大学総長.東京
大学を退官以降は,弁護士としてご活躍しながら,母校・成城学園長をはじめと
して政府の審議会や研究会の委員を歴任された.87年紫綬褒章,96年勲一等瑞宝
章.

 加藤先生といえば,どうしても東大紛争に触れざるを得ない.68年1月,医学部
に端を発した闘争は,卒業式の粉砕を経た6月,大講堂を占拠した学生の排除に機
動隊を導入したことから一気に全学規模へと発展したのだが,この時期,先生は
在外研究でアメリカにおいでだった.7月に帰国後,事態の打開をめざして行動さ
れたことが,11月の「総長代行」就任へと結びついたのだろうと後に述懐されて
おられる.政府・文部省と学生との板ばさみで苦しい立場にありながら,冷静に,
粘り強く学生と折衝するお姿が当時の資料に残されている.しかしながら,翌年
1月の安田講堂強制開放,入学試験の中止へと事態が推移したことは,さぞご無念
であったものと拝察する.

 本会は東京大学総長を会長に戴いているが,加藤先生には異例なことながら,
総長退任後の74年〜79年,第5代理事長をお勤めいただいた.前任理事長・福武直
先生との厚い信頼関係に基づき,紛争後の本会の存在意義を学内外に強調する出
来事であった.音楽と献花で執り行われたお別れの会に掲げられた4枚のお写真の
うち1枚が,本会の「創立25周年記念の会」でご挨拶される加藤先生であったのを
見て,胸が熱くなった.

 ゴルフがお好きで,理事長杯を提供してくださったり,麻雀大会にもたびたび
参加されるなど,本会職員とも気さくにおつきあいいただいた.豪放磊落な笑顔
が強く印象に残っている.いまはただ,ご冥福をお祈りするばかりである.(M)



●韓国・国立忠北大学出版部●

 10月22日,韓国の中西部,忠清北道の清州市にある国立忠北大学でシンポジウ
ムが開かれた.シンポジウムのタイトルは「国立忠北大学出版部創立25周年記念
国際学術大会:アジアにおける疎通[コミュニケーション]と出版の共同構築」で
ある.リムドンチョル総長の挨拶に始まり,韓国・日本・中国・フィリピンの四
カ国12人の発表がなされた.

 ペヨンジュンの韓国文化勲章の授章式が直前にあって湧いた清州市には,世界
最初の金属活字本『直指心體要節』が1377年に印刷されたことにちなんだ「清州
古印刷博物館」がある.疎通と出版に関する対話にふさわしい地である.

 国立忠北大学出版部の部長であるキムヨンファン教授(仏教倫理)は,シンポ
ジウムの全体をコーディネートするとともに,ご自身“Public Communication of 
Han and Publication”という題で発表された.

 国立忠北大学出版部は2000年その発行元の名称を「図書出版開新」に改めてい
る.国立忠北大学出版部という組織活動名を維持しつつ発行元としての名を変え
たのは,21世紀における大学の公共的な出版物の価値を位置付けし直すという意
図による.そして,「開新」は,同大学の所在地の名称であると同時に,その言
葉には日本では「創発」と訳されることもある emergence の意味も込めている.
校章には“novaaperio”(ノヴァ=新+アペリオ=開く)とあり,大学と大学出
版部との並々ならぬ意欲を感じた.T生も「出版と公共性」という題で発表,
“press”から“publishing”への転換(「開新」!)を訴えただけに,同出版
部の心意気と試みに同志的連帯感を抱いた.

 小会刊の古田元夫『ベトナムの世界史』が図書出版開新から翻訳刊行された直
後の訪問となり,伝統を踏まえた「開新」の息吹あふれる地での「疎通と出版の
共同構築」の饗宴であった.(T)


※下記をご参照ください.
古田元夫『ベトナムの世界史』中華世界から東南アジア世界へ
http://www.utp.or.jp/bd/978-4-13-023045-2.html


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◇編集後記◇
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 今週の8日が28回目の命日だったジョン・レノンのパートナー,オノ・ヨーコ氏
の,ジョンとの結婚以前の様子が窺えるのが,高木晶子『想い出大事箱』(出版
芸術社)で,本格ミステリ作家・高木彬光の生前の姿を娘である著者がその周辺
も交え綴っていますが,さすがの巨匠も娘さんにかかると形無しですね.かつて
小会から『戦後日本の大衆心理』などを出された辻村明先生の『大いに笑い,大
いに歌う――東大名誉教授,デイ・サービスに通う』(日本経済新聞出版社)所
収の娘さんの手記も同様ですが,どちらも愛情に満ちたもの.またこちらは,祖
母の情熱の人生を愛情濃やかにたどった評伝が『アンのゆりかご 村岡花子の生
涯』(村岡恵理,マガジンハウス)で,この優れた翻訳者・村岡花子の訳で知ら
れる『赤毛のアン』などを素材に英文学を愉しむ『東大の教室で『赤毛のアン』
を読む』が今週発売.表紙も可愛く,クリスマス・プレゼントに最適.(た) 

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