東京大学出版会メールニュース

東大出版会メールニュースNO.82(書評・紹介満載)

カテゴリー: 2004年06月14日
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■東大出版会ニュース◆NO.82◆
2004年6/14 (現在登録者2448名)
http://www.utp.or.jp/
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◇近刊予定(2004年5月・2004年6月刊行)◇
◇UP6月号より◇

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◇最近の話題◇
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◆『地方分権の財政学』日経新聞6/13で書評
http://www.utp.or.jp/shelf/200404/046081.html
「三位一体改革論議に一石――中央集権による画一平等主義から,地方が個性を
発揮する時代に入ったという認識と,受益と負担を身近な自治体レベルで明確化
して行政にコスト原理を働かせるという分権効率論だ.」

◆『骨は語る徳川将軍・大名家の人びと』読売新聞6/13「よみうり堂から」で紹介
http://www.utp.or.jp/booksearch/cgi/jump.cgi?id=061074
2004年8社共同復刊〈書物復権〉復刊書目の1点です.

◆『繁華街の近代』日本経済新聞5/30,毎日新聞6/6で書評
http://www.utp.or.jp/shelf/200404/061126.html
「不揃いな街並みの必然性――建築史と文化史のあいだに架橋を果たしつつ,商
業地の近代を考察してきた著者の到達点を示す仕事である.……不揃いな街並み
をつくりだす性格を,この国の都市は必然的に持っているとみる本書の指摘は重
要な示唆に富む.」
「歩行者の視線で追った銀座の変容――明治以来,東京の街がどのような過程を
たどって変わってきたか.建築史のみならず,文学や文化史の領域でも注目され
る問題だ.……歩行者の視線から繁華街の移り変わりやその背景を探った.」

◆『新編 東京圏の社会地図 1975-90』読売新聞6/6で書評
http://www.utp.or.jp/shelf/200403/050156.html
「サラダボウル化する首都――東京が大きく変わりつつある.多くの人がいだく
その感覚を目に見せてくれる本だ.……地図好き,都市好きの人なら,眺めるだ
けで十分楽しめる.そして,そうでない人にも,いろいろ示唆に富む本である.」

◆東京FM主催Book Loungeで『太陽系の果てを探る』紹介
http://www.utp.or.jp/bulletin/iiV.html
太陽系の果てはどうなっているのだろうか? 第十番惑星はあるのだろうか? 
彗星のふるさとエッジワース・カイパーベルト天体の発見をはじめ,近年の天体
観測技術の進歩とともに急速な発展をみせている天文学の最新の成果を伝える.
著者が直接本の魅力を伝えます.

◆『日本史講座』[全10巻]週刊読書人(6/18)にてシリーズ案内
http://www.utp.or.jp/shelf/series/nihonshi.html
《未来につながる歴史像の創造,待望の新講座 刊行開始》
第1巻 東アジアにおける国家の形成 好評発売中.
http://www.utp.or.jp/shelf/200405/025101.html

◆『中国の衝撃』刊行記念 溝口雄三先生講演会(再掲)
「中国の衝撃―東アジア視座から見た東アジアの近代」
http://www.utp.or.jp/bulletin/iwanami-tyugoku.html
http://www.utp.or.jp/shelf/200405/013022.html
<書物復権>8出版社による連続ブックフェア6月のイベントとして小会主催による,
溝口雄三先生講演会を行います.皆様の参加をお待ちしております. 
《まだご予約は大丈夫です!》
◎日時:6月25日(金)18:30開場 19:00開演
◎場所:岩波セミナールーム(ブックセンター3階)
〒101-0051 千代田区神田神保町2-3 地下鉄神保町駅A6出口
◎入場無料 先着100名様 要電話予約03-3263-6601
http://www.i-bookcenter.com/news/toudai.html
◎主要著作『方法としての中国』(小会),『アジアから考える』全7巻(共編,
小会),『中国思想文化事典』(共編,小会),『中国の公と私』(研文出版)

◆東京大学史料編纂所編纂 2004年史料新刊出荷間近!
http://www.utp.or.jp/bulletin/2004siryo.html
本年の史料新刊は上記頁で紹介している7点です.6月中旬出荷間近です.あらかじ
め書店様へご注文いただくか,小会へ直接ご注文ください.

◆2004年8社共同復刊〈書物復権〉復刊書目出来!
http://www.utp.or.jp/bulletin/2004fukken-kettei.html
 8年目を迎えた復刊リクエスト,小会も『木戸幸一日記 上・下』など7点を復刊
しました.好評ご注文受付中です.
 復刊書は例年同様,全国約200の協力書店店頭で6月上旬より展示中.
※復刊書のご予約は下記より↓
http://www.utp.or.jp/order/fukken-o03.html
※8社復刊書一覧(紀伊國屋書店BookWeb)
http://www.kinokuniya.co.jp/01f/fukken/fukkan04_kettei.htm

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◇近刊予定(2004年5月・2004年6月刊行)◇
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http://www.utp.or.jp/shelf/new.html
              *ニュース発行時に既刊のものは●未刊のものは◆で表示

《待望の新講座,よりコンパクトになって刊行開始》
◆日本史講座1『東アジアにおける国家の形成』
歴史学研究会・日本史研究会編
四六判 352頁 税込2310円/本体2200円 ISBN4-13-025101-5 
●『中国の衝撃』
溝口雄三 
四六判 272頁 税込2100円/本体2000円 ISBN4-13-013022-6 
●『社会を読みとく数理トレーニング』計量社会科学入門
松原望
A5判 320頁 税込2625円/本体2500円 ISBN 4-13-042071-2 
●島の生活世界と開発4『生活世界からみる新たな人間―環境系』
大塚柳太郎・篠原徹・松井健編
A5判 224頁 税込3990円/本体3800円 ISBN4-13-034174-X 
●『迷宮としてのテクスト』フォークナー的エクリチュールへの誘い
林文代
A5判 320頁 税込6510円/本体6200円 ISBN4-13-086031-3 
●『政策形成の過程』民主主義と公共性
チャールズ・E・リンドブロム,エドワード・J・ウッドハウス著,
藪野祐三,案浦明子訳
A5判 272頁 税込3150円/本体3000円 ISBN4-13-032208-7 
●『社会保障法総論[第2版]』
堀勝洋
A5判 352頁 税込4830円/本体4600円 ISBN4-13-032330-X 
●『進化する地球惑星システム』
東京大学地球惑星システム科学講座編
四六判 256頁 税込2625円/本体2500円 ISBN4-13-063703-7 
●『プロパガンダ 1904−1945―新聞紙・新聞誌・新聞史』東京大学コレクションXVIII
西野嘉章編
B5判 226頁 税込3675円/本体3500円 ISBN4-13-020218-9 
●『正倉院文書目録 五』塵芥
東京大学史料編纂所編
A5判 920頁 税込18900円/本体18000円 ISBN4-13-091245-3 
◆『刑事訴訟法講義』
池田 修・前田雅英
A5判 488頁 税込3780円/本体3600円 ISBN4-13-032328-8
◆日本史講座2『律令国家の展開』
歴史学研究会・日本史研究会編
四六判 336頁 税込2310円/本体2200円 ISBN4-13-025102-3 
●東洋叢書4『チベット 下』改訂版
山口瑞鳳
四六判 408頁 税込4410円/本体4200円 ISBN4-13-013049-8 
●『国際協力学』
高木保興編 
A5判 264頁 税込2940円/本体2800円 ISBN4-13-032113-7 
●『NPOの教育力』生涯学習と市民的公共性
佐藤一子編 
A5判 236頁 税込3570円/本体3400円 ISBN4-13-051309-5 
◆『メディアの教育学』「教育」の再定義のために
今井康雄 
A5判 328頁 税込5250円/本体5000円 ISBN4-13-051308-7 
◆『アクセスガイド外国法』
北村一郎編 
A5判 560頁 税込5250円/本体5000円 ISBN4-13-036121-X 
◆『テキストブック 応用一般均衡モデリング』プログラムからシミュレーションまで
細江宣裕・我澤賢之・橋本日出男 
A5判 312頁 税込3675円/本体3500円 ISBN4-13-042117-4 
◎刊行が大幅に遅れまして大変ご迷惑おかけしております
◆『非線形均衡動学』不決定性と複雑性
西村和雄・福田慎一編 
A5判 372頁 税込5040円/本体4800円 ISBN4-13-040200-5 
●『戦間期の産業発展と産業組織I 』戦間期の造船工業 
橋本寿朗著・武田晴人解題 
A5判 288頁 税込7140円/本体6800円 ISBN 4-13-040212-9 
●日本の地形6『近畿・中国・四国』
太田陽子・成瀬敏郎・田中眞吾・岡田篤正編 
B5判 410頁 税込7140円/本体6800円 ISBN4-13-064716-4 
◆『日本の植物園』ナチュラルヒストリーシリーズ 
岩槻邦男
A5判 264頁 税込3990円/本体3800円 ISBN4-13-060184-9 

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◇UPより(6月号「学術出版」から)◇
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http://www.utp.or.jp/up/up.html

●著者と編集者
 今月,『幕藩制国家論 上・下』(1984)の著者,佐々木潤之介先生の「偲ぶ
会」が行われる.思えば近年,日本前近代史分野で大きな仕事をされた先生が何
人も鬼籍に入られた.歴研・日本史研編『講座日本史』(1970-71)のご執筆者に
限っても,『中世を読み解く』(1990),『中世のムラ』(編,1995)の石井進
先生,『中世東寺と東寺領荘園』(1978),『中世民衆の生業と技術』(2001)
の網野善彦先生,『中世封建制成立史論』(1971),『中世封建社会の首都と農
村』(1984)の河音能平先生のお名前があがる.無念かつ痛恨の極みではあるが,
先生方はもう新しいお仕事はなされない.が,後進の学徒にとって決定的に重要
な,そして間違いなく史学史に刻されるお仕事をなされた.
 二十過ぎから編集者を始め三十年以上も出版の世界に身を置いていると,著者
・執筆者としてご高配に預かった先生方は,きちんと数えたわけではないが,数
百名ではとてもとてもきかないだろう.先生方から賜ったご厚誼のあり様は濃淡
様々で,今なお親しくお付き合いいただいている先生方から,お名前だけは承知
しているが絶えてお目にかかることもなくなった先生方まで居られ,来し方はま
さに茫々たるものだが,編集者として先生方の身近にあったことは,私の誇りで
ある.
 「編集者は著者によって育てられる」とは誠によく言ったもので,私の経験に
即しても思い当たることは枚挙に遑がない.「原稿とゲラを間に置いて」があく
まで基本だが,「酒と議論を交えて」も私には貴重だった.新企画の過半がここ
から生まれ,今の私に結果した多くの事どもが,原稿とゲラ,酒と議論の中に詰
まっていたことを知る.
 五月刊行開始の『日本史講座』(第四次)を読み進め,合わせて『講座日本史』
(第二次)収載の佐々木・石井・網野・河音論文を読み直して,先生方への追悼
の微意とするつもりである(W).

●「週刊文春」出版差止め事件
 3月16日,「週刊文春」3月25日号が東京地裁から発売禁止の仮処分命令を受け
た.
 新聞・テレビ等の論調は「表現の自由とプライバシーをどう調停するか」とか
「公人と私人の境界は」というような議論に終止した観があるが,ことの本質は,
憲法21条に明確に定められている「検閲は,これをしてはならない」が侵され,
「言論,出版その他一切の表現の自由は,これを保障する」に反する決定が,十
分な審理もないまま一裁判官によって下された,ということである.
 出版の自由,報道の自由は一方で国民の「知る権利」と表裏一体のものである.
記事・著述の内容が正しいものであるかどうか,表現が適切であるかどうか,な
どは受け手が最終的に判断するものである.言論には言論で対抗することが基本
であり,名誉毀損・プライバシー侵害等に対しては事後に訴える道が保障されて
いる.出版差止めの最大の問題は読者の知る機会,考え・判断する機会を奪うと
いうことである.雑誌においては,当該の記事だけでなく,連載を含め他の記事
の,読む権利,表現の自由までもが侵されてしまう.
 某新聞は「プライバシーの侵害は明らか」と決めつけ「今回の出版禁止の決定
には,やむをえない面がある」と主張した.誰もがプライバシーは知られたくな
い.政治家ないしその家族のプライバシーを擁護する新聞等が犯罪被害者やその
家族のプライバシーを暴き立ててこなかったか.弱い立場の国民が新聞記事の内
容を予測して発行禁止の仮処分を申請し,裁判所がその記事を事前に見せろとい
った場合某新聞社はどう対応するのか.
 某官房長官は全閣僚の年金未納調査を「個人情報」を理由に拒否した.今回の
仮処分決定の背景に,政治家や公権力による「プライバシー」を理由にした報道
規制の動きを感じる.今こそ出版・報道に携わる者の姿勢が問われている(O).

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◇編集後記◇
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 ご挨拶もなしにいきなり唐突だが,このところずっと「週刊文春」出版差止め
事件というのは,出版・情報に携わる人間にとっては,思っていた以上に大きな
出来事だったのだと再認識している.
 5月に出席した出版学会シンポジウムの席上で法学者であり,出版学・マスコ
ミ学の先達である清水英夫先生が嘆いておられた言葉が印象的だ.「なぜ日本メ
ディアは一致して闘えなかったか!」そして上段「学術出版」で指摘されるよう
に「検閲の禁止にあたらないか」という議論があまりにも少なすぎたことも残念
がっておられた.清水先生が嘆かれた点については筆者もまったく同感だ.
 そして,この「出版差し止め事件」は勿論一裁判官の判断の横暴さとしても大
きな問題だが,その把握だけでは不十分ではないかと思う.この差し止めは個別
・突発的におきた不幸な一つの出来事ではない,と考える.筆者には,ここ数年
間ですすめられている一連のメディア規制の動きのなかでのひとつの現象だと映
っている.「個人情報保護法」「人権擁護法案」など,反論をためらわせるよう
な名前ででている法律や法案の守りたいものは何で,守りたくないものは何か?
そして底に流れているモノは何なのか?
 私たち自身がそれぞれの現場で考えていく問題であり,「読者」に対しても,
具体的に問題点を表現していく責任がある.まさに底力を示すときなのだ(こや). 
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