ほぼ日刊日々是映画

[ほぼ日刊日々是映画] vol.2596 ★ チェ 39歳 別れの手紙

================================================2009/8/18==
                        -vol.2596--
  ほぼ日刊 日々是映画         発行:cinema-today
                http://www.cinema-today.net/
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2596号です。

お盆休み明けのだるさが皆さんあるんじゃないでしょうかね。
まあ、私はいつも通りの生活をしていたわけですが、それでも
なんとなくだるさがね。

運動でもしてスカッとするしかないですかね。
プールとか
涼しげでいいですね。

今日は『チェ 39歳 別れの手紙』です。

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-------- 目次 --------

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■ 今日の映画 - チェ 39歳 別れの手紙

<1行コメント>
死が影を落とし、暗く凡庸な後篇、しかし失敗作というわけではない。


--cinema2491------------

 チェ 39歳 別れの手紙

 Che: Part two
 2008年,アメリカ=フランス=スペイン,133分

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<キャスト&クルー>

監督 スティーヴン・ソダーバーグ
脚本 ピーター・バックマン
撮影 ピーター・アンドリュース
音楽 アルベルト・イグレシアス

キャスト ベニチオ・デル・トロ
     デミアン・ビチル
     ヨアキム・デ・アルメイダ
     エルビラ・ミンゲス
     ロドリゴ・サントロ
     ルー・ダイアモンド・フィリップス

<評価>

☆☆☆(満点=5)


<プレビュー>

 1965年、チェ・ゲバラは大臣の職を投げ出し忽然と姿を消す。盟
友カストロのもとに届いた手紙には自分を必要とする場所に身を投
じるという。そして、カストロはチェがボリビアに渡り軍事独裁打
倒のためのゲリラ逃走を始めるのに手を貸す。チェはボリビアでも
キューバと同じように民衆を組織し、ゲリラ戦を挑む…
 チェ・ゲバラの半生を描いたソダーバーグの歴史ドラマの後篇。


<レビュー>

 この後篇のチェの登場はいきなり変装した姿である。ひげと頭を
そり、メガネをかけて米州機構の特使としてボリビアに入るのだ。
ぱっと見ではベニチオ・デル・トロとはわからないその変装の懲り
ようはなかなかのものだ。

 しかしこのチェは最初からどこか精彩を欠く。別にベニチオ・デ
ル・トロの演技が問題なのではなく、最初から前篇のような生命力
が感じられないからだ。そこには“死”という結末を知っている私
たち観客の予見のようなものも要因のひとつとしてあるのだろうけ
れど、ソダーバーグはあえてその死の予感を最初からチェに負わさ
せているようにも見える。

 そして物語の展開も前篇の特に後半に見られたような凝ったつく
りにはなっておらず、単純に政府軍と闘うゲリラを育成し行軍に向
かうチェの姿が描かれているだけだ。チェのやっていることは変わっ
ていない。志願してくる人々に先頭の厳しさを教え、あきらめるも
のを追うことはせず、略奪は厳しく禁じ、自分を特別視しようとし
ない。

 しかし同じことをやっているにもかかわらず、チェにも周囲にも
生気が感じられない。映画の構造の単純さはそのままチェが率いる
作戦の単純さをも意味し、彼らはどんどん追い詰められていく。そ
れはただただ死へと向かっていく道行きにしか見えない。

 その希望のなさが彼らから生気を奪っていたのかもしれない。

 キューバとボリビアの違いを論じるならば、作品にも登場するよ
うにアメリカの本気度の違いなのかもしれない。キューバで不覚を
取ったアメリカはボリビアが第2のキューバになるのを防ぐべく全
力で支援した。バリエントスがどんなに暴君でも共産主義に対する
防壁になってくれればなんでもよかったのだ。

 この物語は前後篇をあわせるなら冷戦に振り回される民衆の物語
だ。ボリビアのその後を追うならば、バリエントスは不可解な事故
で死に、クーデターにより親ソ政権が誕生するが、アメリカとブラ
ジルにより打倒された。キューバはソ連と決別し、独自路線を歩む
ことで何とか生き残っている。

 チェというエネルギッシュで魅力にあふれる人物が輝いたキュー
バ革命とその輝きを失ったボリビア民族解放運動、そのふたつのゲ
リラ戦から見えるのは冷戦が世界に落とした大きな悲劇だ。未だ世
界は冷戦の負の遺産から立ち直りきれず、チェの死が報われたとは
言いきれない。非業の死によってヒーローに祭り上げられたチェだ
が、彼の望みは自分が祭り上げられることではなく民衆皆がヒーロー
になることだったはずだ。この映画はそんなチェの「決して屈服す
るな」というメッセージを発している。

 後篇はあまり面白くはなかったけれど、その退屈さから伝わって
くることもある。



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                     日々是映画第2596号
                      2009年8月18日発行
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