ほぼ日刊日々是映画

[ほぼ日刊日々是映画] vol.2591 ★ 夜の素顔

================================================2009/8/11==
                        -vol.2591--
  ほぼ日刊 日々是映画         発行:cinema-today
                http://www.cinema-today.net/
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2591号です。

台風に地震と天災が猛威を振るっています。
本当に大雨には注意したいです。

雨のせいで蒸すのもあって暑さにやられますね。
こんなときは羊肉でも食べて元気を注入したいところです。
やはりブロック↓で買ってローストとかしたいですね。
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もしくは逆にしゃぶしゃぶ↓とか
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カレーも豚をラムに変えれば一味違った感じになります。
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あー、ラム食べたいな

今日は吉村公三郎『夜の素顔』です。
吉村公三郎のほうはこれで手持ちが尽きたので、とりあえず終了
です。
今後は、今日からフィルムセンターの小ホールで始まる土本典昭
の特集を始めたいと思っています。

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-------- 目次 --------

■ 今日の映画
 夜の素顔

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■ 今日の映画 - 夜の素顔

<1行コメント>
戦後ニッポンの女の姿を描く、脚本と演出のせめぎあいが見もの。


--cinema2485------------

 夜の素顔

 1958年,日本,121分

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<キャスト&クルー>

監督 吉村公三郎
脚本 新藤兼人
撮影 中川芳久
音楽 池野成

キャスト 京マチ子
     若尾文子
     根上淳
     船越英二
     菅原謙二

<評価>

☆☆☆(満点=5)


<プレビュー>

 戦争中は戦地の慰問に回り、戦後すぐに日本舞踊の高名な師匠に
弟子入りした朱実は数年でその小村流を復活させるが、朱実の野望
はそれにとどまらず師匠のパトロンを寝取り、独立して菊陰流を創
設した。まもなく戦時中の恋人と再会、パトロンを説得して結婚、
さらに全国を好演して回るという試みに手をつけるが…
 吉村公三郎が新藤兼人のオリジナル脚本を映画化。どろどろとし
た女の世界。


<レビュー>

 京マチ子演じる朱実があの手この手で舞踊界での仕上がる。戦後
ニッポンを象徴するかのような話で、舞踊に限らずクラブとか芸者
とかいろいろなジャンルでこのような物語は多く作られている。

 だから退屈かといえばそうではない。脚本は新藤兼人、名監督で
もあるが、それ以前に脚本家である新藤の無駄のないシナリオが素
晴らしい。この作品のミソは皆が相手を利用してのし上がろうとし
ているがために、誰もが利用されるという可能性を常に抱えている
ということだ。しかしそれでも人は人を信用したがり、そして裏切
られる。人間の弱さと欲の深さ、それがうまく物語に織り込まれ、
物語を推し進める原動力となっているのだ。

 ただ、そのような心理が物語の中心にすえられているので、その
描き方は難しい。登場人物の心理を言葉に頼ることなく観客に伝え
なければならないのだが、同時にその伝え方がわかり安すぎてもい
けない。この作品の場合、その心理の伝え方が少々わかり安すぎた
というきらいはある。

 朱実が師匠を利用しようと考えているその底意、男をたぶらかそ
うとする仕草、そして若尾文子演じる比佐子が今度は朱実を利用し
てのし上がろうと考えるその真理、それらが表れる仕草や視線、表
情がちょっとわかり安すぎる気がするのだ。

 しかし、そのわかりやすい表現が繰り返されるにつれ、それに慣
れるのか段々そのわかりやすい表現が楽しみになってくるというと
ころがこの作品の不思議な魅力でもある。終盤の比佐子の仕草など
は「あー来るぞ来るぞ」と思っていると予想通りに作られた表情が
崩されたり、大げさなアクションをしたりする。それがなんともい
えない面白さになっている。

 これはもしかしたら、脚本家新藤兼人と監督吉村公三郎の映画に
対するスタンスの違いの表れなのかもしれない。おそらく新藤兼人
はこの劇の登場人物たちの心理をあくまでも繊細に描き出そうと考
えていただろう。利用してのし上がろうとする女と、利用されつつ
も甘い汁を吸おうとする男、その欲望と弱さに戦後の日本の社会の
縮図を見ているのだ。これに対して吉村公三郎はあくまでも映画と
しての魅力、観て楽しめる女の戦いを追求しているように思える。

 今の視点から考えると新藤兼人のストイックな視線のほうが見ご
たえがありそうな気がするが、映画が娯楽であった時代には吉村公
三郎のやわらかさが求められていただろう。

 吉村公三郎と新藤兼人が組んだ作品というのは少なくないが、ど
こか対照的にも見えるところが実は相性がよかったのかもしれない。



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<今日の作品:夜の素顔>

 『夜の素顔』のDVDは未発売です。


<今日のお勧め>

  吉村公三郎です

 『その夜は忘れない』
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 『婚期』
  http://tinyurl.com/mvpov8

 『夜の河』
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 『偽れる盛装』
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 『越前竹人形』
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                     日々是映画第2591号
                      2009年8月11日発行
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