ほぼ日刊日々是映画

[ほぼ日刊日々是映画] vol.2221 ★ 私は二歳

================================================2008/2/10==
                        -vol.2221--
  ほぼ日刊 日々是映画         発行:cinema-today
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2221号です。

連休の中日です。
動かない祝日の建国記念日が月曜日というのはいいですね。
今年はGWもただの3連休で今ひとつですが、こういうことも
あります。
連休といえば、前にもちらりと書いたことがある気もしますが、
来年は9月の敬老の日が21日で、秋分の日が23日ということで、
それにはさまれた22日が休日となり、5連休になります。これ
は5月4日を休日とするために生まれた「祝日と祝日にはさま
れた日は休み」という規定がはじめて適用されるためです。
何でもいいけど休みは多いほうがいい!
来年の秋の計画はお早めに。

今日は『私は二歳』。
この頃の日本映画はやはり見ると面白いですね。


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-------- 目次 --------

■ 今日の映画
 私は二歳

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■ 今日の映画 − 私は二歳


--cinema2251------------

 私は二歳

 1962年,日本,88分

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<キャスト&クルー>

監督 市川崑
原作 松田道雄
脚本 和田夏十
撮影 小林節雄
音楽 芥川也寸志

キャスト 船越英二
     山本富士子
     鈴木博雄
     浦辺粂子
     渡辺美佐子
     岸田今日子
     中村メイコ(声)


<評価>

☆☆☆(満点=5)


<プレヴュー>

 団地住まいの若い夫婦の間に生まれたひとり息子の太郎(ターちゃ
ん)はいろいろといたずらをして怒られながらも、両親の愛情を浴
びて元気に育ち、やがて2歳に。
 松田道雄の育児書を原作に、2歳の子供の視線から作った異色の
家族ドラマ。子育ての悩みは昔も今も変わらず、子供に翻弄される
両親を船越英二と山本富士子が好演。おばあちゃん役の浦辺粂子も
とてもいい。


<レビュー>

 市川崑といえば巨匠にも手が届くかという有名監督だが、彼の作
品にはむらというかバリエーションというかぶれがある。凄く面白
い作品もあれば、今ひとつ失敗作なんじゃないかと言うのもある。
それはやはり彼がこの日本映画が量産されて時代にまだまだ若く、
職人的に次々と作品を送り出して言ったからだろう。数を作れば、
製作会社の以降によっては駄作も生まれてしまう。それは仕方の無
いことだ。
 しかし、彼の夫人である和田夏十(当初は市川崑との共同のペン
ネームだったが、51年から夫人の単独ペンネームとなり、共同ペン
ネームとしてはそれ以降「久里子亭」を使用)が脚本を書いたもの
にははずれが無い。映画を見ていて脚本家の違いに気づくことはな
かなか無いのだが、和田夏十が書いた市川崑の作品には他の作品と
は違う瑞々しさがある。この作品もそうで、なんとは無い物語で、
船越英二も山本富士子も決して名優というわけではないのだが、そ
れでも作品には生き生きとした雰囲気が出るのだ。
 そしてこの作品が描く“育児”という題材は時代を超えて面白い
題材だ。TVが庶民の手にはなかなか入らないような時代でも、育
児に対する親の悩みは変わらない。ちょっとした不注意が深刻な事
態を引き起こすかも知れず、子供に振り回される。しかし船越英二
演じる五郎が言うように「子供の顔を見るといやなこともすべて忘
れる」のだ。嫁と姑の確執は子育てに対する認識の違いから生じ、
その対立は決して看過できるものではない。しかし子供に対する愛
情はおんなじで、その表れ方が違うというだけのことだ。子供がそ
の関係を難しくしているのだけれど、同時に子供が結び付けてもい
る。昔から「子は鎹」というけれど、まさにその通りだ。
 とくに2歳くらいの子供はいたずらをしても罪がなく、ほのぼの
として気持ちで見ることができる。親の心配やいらだちをうまく表
現しながら、同時にほのぼのとさせる演出もなかなかのものだ。

 山本富士子といえば元祖ミス日本、昭和30年代には本当に売れっ
子だった。しかし、この人は美人だがやはりどうも演技はうまくな
い。この作品でも台詞回しも仕草も今ひとつうまいとはいえない。
しかし、時々妙にリアルな表情を見せたり言葉を発したりして、そ
れが効果的だったりする。
 船越英二のほうも決して演技がうまいわけでは無い。しかも妻に
「エゴイスト」といわれるくらいでこのキャラクターは今ひとつ性
格もよくない。少々抜けてもいるが子供に対する愛情にあふれてい
るということは表情からにじみ出ているようで、彼の出演シーンが
一番ほのぼのしているといえるだろう。
 その決してうまくは無い二人が作った雰囲気に浦辺久美子がのっ
てなんともいえない空気感が生まれ、それがこの作品を面白くした
のだろう。平凡なはずの映画がいろいろな要素によってちょっと面
白くなった。そんな映画だと思う。

 ところで、小耳に挟んだので豆知識を。山本富士子は「とんでも
ございません」という言葉をはじめて使った人物といわれているら
しい。「とんでもございません」という言葉は本来は誤った日本語
なのだが(「とんでもない」は一語なので「ない」の部分だけが敬
語になることは無い)、良家の子女でもあり、ミス日本でもある山
本富士子が使ったことによってみなに認められ使われるようになっ
てしまったという。(蛇足)



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□ ヒビコレリンク

 特にありません


□ DVD今日の買い!

<今日の作品:私は二歳>

 『私は二歳』
  http://tinyurl.com/3yuv64


<今日のお勧め>

 山本富士子はやはり美人なのです。

 『雪之丞変化』
  http://tinyurl.com/2nekoo

 『墨東綺譚』
  http://tinyurl.com/2nxya7

 『夜の河』
  http://tinyurl.com/2kbgm4

 『黒い十人の女』
  http://tinyurl.com/3xrfjb



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                     日々是映画第2221号
                      2007年2月10日発行
                     発行:cinema-today
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