ほぼ日刊日々是映画

[ほぼ日刊日々是映画] vol.2214 ★ 歓喜の歌

=================================================2008/2/1==
                        -vol.2214--
  ほぼ日刊 日々是映画         発行:cinema-today
                http://www.cinema-today.net/
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2214号です。

もう2月ですよ。
2月といえばバレンタインですが、カカオ栽培はチャイルド・
レイバーが深刻な状況だということです。
http://tinyurl.com/yta9yp
せっかく愛を送るバレンタインですから、見える相手だけでなく、
見えない相手にも愛を送るために、フェアトレードのチョコレート
を買いましょう。これは「できるだけ」ではなく「絶対に」です。
有名パティシエのチョコもいいですが、そこは意識をしましょう。
というわけで、フェア・トレードのチョコです。
とりあえず送料無料のセットを
http://tinyurl.com/yskusx
バレンタインなのでやっぱりハート
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苦味の利いたコーヒービーンズチョコ
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寒いのでほっとチョコレートもよい
http://tinyurl.com/2l2no3

「チョコを選べば、世界が変わる」という活動をするChoco-Revo
実行委員会というのもあります。
http://choco-revo.net/
それでは、フェアトレードでよいバレンタインを。

今日は、明日から公開の『歓喜の歌』です。これはなかなかよ
かった。
明日公開では『ALLDAYS 二丁目の朝日』というのも注目です。
パロディ映画ではなく、新宿2丁目の黎明期を描いた作品だそう
です。でも、サイトのパロディっぷりは必見!
http://www.alldays2.jp/

『歓喜の歌』の公式サイトはこちら。
http://www.kankinouta.com/


みんなの日々是映画(再開してます)
 http://www.edita.jp/cinema-today/
日々是映画をほぼ一行に凝縮版@楽天広場(サボり中)
 http://plaza.rakuten.co.jp/cinematoday/
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-------- 目次 --------

■ 今日の映画
 歓喜の歌

□ ヒビコレリンク

□ DVD今日の買い!

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■ 今日の映画 − 歓喜の歌


--cinema2144------------

 歓喜の歌

 2007年,日本,114分

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<キャスト&クルー>

監督 松岡錠司
原作 立川志の輔
脚本 松岡錠司
   真辺克彦
撮影 岡林昭宏
音楽 岩代太郎

キャスト 小林薫
     安田成美
     伊藤淳史
     由紀さおり
     浅田美代子
     藤田弓子
     根岸季衣

<評価>

☆☆☆☆(満点=5)


<プレヴュー>

 とある地方都市みたま市の文化会館はやる仕事も特になく、主任
の飯塚も無気力に過ごしていた。年も押し迫った12月30日、利用者
からの電話で翌日の予約を確認した飯塚に部下の加藤がダブルブッ
キングではないかと指摘する…
 立川志の輔の同名新作落語の映画化。個性的なキャストで落語の
世界をうまく表現したハートフルなコメディ映画。



<レビュー>

 古典落語の映画化なら川島雄三の『幕末太陽傳』(映画化といっ
ても居残り左平次をベースに複数の話を組み合わせたもの)がすぐ
に思い出されるが、新作落語の映画化というのは聞いた覚えが無い。
古典落語は必ず舞台が江戸時代なわけだが、新作落語は現代の場合
が多いので、映画化するにはやりやすいと思うのだが、いかんせん
落語と映画というのはおおまかに“劇”としてくくれる娯楽の両極
端にあるからいかんせん相性が悪いのかもしれない。
 しかし、この作品は非常によくできている。まったくやる気の無
い公民館の職員がダブルブッキングという窮地に直面して慌てふた
めく。そして彼にはさらに別の問題もあって、年末の2日間が想像
もできないくらいのドタバタになるのだ。物語の中心はやはりこの
飯塚主任で彼のだらしなさや意気地のなさが見る人に反感を引き起
こすと同時に、そこから生じる様々なトラブルが笑いを誘う。彼の
お調子者で場当たり的に何でもやってしまおうというキャラクター
がなんとも絶妙だ。さらに彼の周りにいろいろのキャラクターが配
されて小さな笑いを次々に産み落としていく。
 そしてその脇のキャラクターのそれぞれにも物語があり、たくさ
んの人々が細かな関係でつながっている。そしてそれは単なる物語
を進めるための関係というわけではなく、細かい心理の襞に至るま
で丹念に描かれている。セレブなマダム達が集う合唱サークルであ
る“みたまレディースコーラス”はただのいけ好かないおばさんた
ちの集団かと思いきや彼女達にもしっかりとストーリーがあり、た
だの憎まれ役には終わらない。他方の“みたま町コーラスガールズ”
のリーダーである安田成美演じる五十嵐純子が介護の仕事をしてい
るというのも単に彼女の人柄を示すだけでなく、後々伏線としても
効いてくる(安田成美がコーラス隊の一員ではなく指揮者だという
のはある世代(『ナウシカ』世代)にとっては納得のキャスティン
グだが、まあここではあまり関係ない)。
 様々な人が小さな物語を抱え、それが集まってひとつの大きな物
語になるというのは、われわれも小さな物語を抱えて生きているも
のとしてリアリティを感じることができるし、同時に大きな物語に
大団円がつけられることでカタルシスも感じることができる。この
映画は基本的にはコメディ映画だと思うのだが、同時にヒューマン・
ドラマでもあり、うかうかしていると感動してしまったりもする。

 もとの落語は残念ながら聞いたことが無いのだが、一度ぜひ聞い
てみたい。できることなら最初は生で。しかし、この作品がそのま
ま落語で語られるとはとても思えない。落語のほうも約1時間のか
なりの大作らしいが、それでもこれだけたくさんの登場人物が出て
くるというのは落語ではありえない。
 だとるすと、ここに登場する様々な小さな物語というのは映画独
自のの脚色なのだろうかなどとも考えたが、もしかしたらこの一つ
一つが落語に登場するエピソードなのかもしれないとも思う。落語
というのはまさにライブなものだから、話すたびに少しずつ変わっ
てくるものだ。だからこの映画に登場する小さなエピソードのいく
つかは落語に表れたり表れなかったりするエピソードの集まりなの
かもしれないなどと思う。この落語の初演は2004年ということだが、
それから3年余り演じる間にいろいろと変わってきた部分もあるの
ではないかと思う。
 これはもちろん憶測だが、この映画のスケールの大きさは元の落
語の奥深さを感じさせる。たった一人の人間が手ぬぐいとセンスだ
けで演じる落語という芸能と、100人を超えるような人々が協働して
作り上げる映画という娯楽、この対照的なふたつが幸福に出会うこ
とができたまれな例がこの作品だ。
 ちなみに、北海道HTBによるテレビドラマ化も決まっているこ
の作品、テレビドラマのほうは一体どのようになるのだろうか? 
映画としても面白いし、落語や音楽といった別のジャンルにも広がっ
ていくというすごく楽しめる作品だ。


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□ ヒビコレリンク

 『幕末太陽傳』
  http://tinyurl.com/23xdyw



□ DVD今日の買い!

<今日の作品:歓喜の歌>

 『志の輔らくごのおもちかえりDVD 1 「歓喜の歌2007」』
  http://tinyurl.com/34uh8l
  原作落語を収録したDVD。


<今日のお勧め>

 志の輔は気になります。

 聞くなら:「志の輔 らくごBOX」
  http://tinyurl.com/3dq4wt

 読むなら:「古典落語100席―滑稽・人情・艶笑・怪談…」
  http://tinyurl.com/2lc96p

 英語で:「英語落語で世界を笑わす! シッダウン・コメディ
     にようこそ」
  http://tinyurl.com/2nfjyf

 ガッテン!:「ためしてガッテン メタボリック」
  http://tinyurl.com/3yaxaj




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