ほぼ日刊日々是映画

[ほぼ日刊日々是映画] vol.1105 ★ 巴里の女性

=====================================================2004/1/7==
                          -vol.1105--
  ほぼ日刊 日々是映画           発行:cinema-today
                  http://www.cinema-today.net/
             http://cinema-today.hp.infoseek.co.jp/
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1105号です。

えー、ウィークリーまぐまぐは読んでいただけましたでしょうか。
それを読んで登録していただいた方、はじめまして。
しかし、1テーマ1本だったんですね。
となると、なぜ私のところに「笑いたい」というテーマが来たのか…
確かにコメディ映画を取り上げる割合が多い気はしますが…

今日はチャップリン、ですがコメディではありません。
『巴里の女性』です。


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--cinema1051------------------------------------------
巴里の女性
A Woman of Paris         1923年,アメリカ,81分
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<キャスト&クルー>

監督 チャールズ・チャップリン
脚本 チャールズ・チャップリン
撮影 ローランド・トザロー
   ジャック・ウィルソン
音楽 チャールズ・チャップリン

キャスト エドナ・パーヴィアンス
     カール・ミラー
     アドルフ・マンジュー
     クラレンス・ゲルタード


<評価>

☆☆☆1/2(満点=5)


<プレヴュー>

 映画の冒頭に、チャップリンによる「私は出演していない」そして「これは喜劇
ではない」という断りが出る。
 舞台はフランス、田舎町で厳しい父親に部屋に閉じ込められたマリーは恋人のジャ
ンと話をするために窓から抜け出す。ふたりは翌日パリに行って結婚するつもりだっ
たが、家に帰ったマリーを父親は入れようとしない。やむなくふたりはジャンの家
に行くが、今度はジャンの父親が結婚に反対。二人は駆け落ちを決意して駅に向う
が…
 チャップリンが監督に専念したメロドラマ。物語はメロドラマの王道という感じ
だが、映画のテンポのよさは喜劇でなくともさすがにチャップリンという感じ。で
もやはり、チャップリン自身が出ていたほうが面白い。



<レビュー>

 チャップリンといえばコメディ、というイメージは正しい。しかし、チャップリ
ンのコメディは単純におかしいものではなく、悲喜こもごも、笑いあり涙ありの人
情劇である。
 チャップリンはコメディアンであるが、同時に脚本家であり、監督でもある。演
者としてのチャップリンは完全にコメディアンであり、サーカスのピエロのように
悲哀を感じさせながらも必ず笑いを観るものにもたらす。しかし、脚本家であり監
督であるチャップリンは、演者であるチャップリンの手綱を見事に操り、喜劇であ
りながらほろりとさせたり、考えさせたりするような映画を作り上げる。
 なので、チャップリンは本人が出演さえしなければコメディでない映画も撮れる
わけだ。そのことをこの映画は証明したわけで、監督としての力量も十分、映画と
しても十分な面白みがある。
 なんといっても面白いのは人間と人間の関係である。中心となるのがマリーとジャ
ンの関係であることは間違いないが、ジャンと母親の関係、マリーとピエールの関
係、マリーと友人の関係なども重要な要素として描かれる。そのそれぞれの関係は
一筋縄ではいかず、それは絡み合い、行き違いが生じ、さまざまな悲劇を呼ぶ。そ
れはまさにメロドラマではあるが、リアルでもある。現実の悲劇的な部分を最大限
に拡大し、ドラマにした。そのような感じであるから、80年まえの映画であっても
自らの経験やら生活やらと重ね合わせることができる。そのあたりがやはりチャッ
プリンが脚本家/監督としても一流であることの証明である。

 だがしかし、チャップリンの映画であるのにチャップリンが出ていないというの
は観る側からすると非常に寂しい感じがする。あのチャップリンの仕草や動きがあ
るのとないのとでは映画の面白さは数段違ってしまう。しかし、非喜劇が撮りたかっ
たチャップリンは自分自身が出演することによって喜劇になってしまう(少なくと
も観客に喜劇という印象を与えてしまう)ことを危惧し、出演せず、さらに映画の
冒頭に断りまで入れた。
 それは天才であるからこその悩み、自分がやりたいことと自分に期待されている
こととの乖離、それがチャップリンを悩ませていたのだろう。それはまた、トーキー
時代との葛藤にも現れる。この映画も後年自ら音楽を加え、トーキー版(?)とし
たわけだが、チャップリンの映画に言葉は必要なく、サイレントで勝負したかった
はずなのだ。しかし観客はトーキー映画を求め、チャップリンにもしゃべることを
要求した。チャップリンは後年証明されるようにトーキーも非常に見事に撮ること
ができた。しかし、彼が本当に撮りたかったのはサイレント映画だったのではない
かと思う。
 そんな天才であるが故のさまざまの悩み、その一端がこの映画にも見える。




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                            日々是映画第1104号
                             2004年1月6日発行
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