ほぼ日刊日々是映画

[ほぼ日刊日々是映画] vol.1022 ★ 青い春


カテゴリー: 2003年09月19日
====================================================2003/9/19==
                          -vol.1022--
  ほぼ日刊 日々是映画           発行:cinema-today
                  http://www.cinema-today.net/
             http://cinema-today.hp.infoseek.co.jp/
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1022号です。

残暑は今日までだそうですよ。
明日からは秋らしい清々しい日々が過ごせるらしいので、
仕事サボって公園で昼寝なんて計画を立ててはいかが?

ということですが、映画のほうはしばらく当たらしめの日本映画でも
見ようかなぁ、という気持ちに今はなっていますが、果たしてどうか
な。
とりあえず今日は『青い春』です。
今は梅田と福岡で公開中、明日からは京都と神戸で、その後全国各地で
公開の『ナイン・ソウルズ』と同じ豊田利晃・松田龍平のコンビです。

『ナイン・ソウルズ』はこちら↓
http://www.cinema-today.net/0307/18p.html

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--cinema983-------------------------------------------
青い春
                   2001年,日本,83分
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<キャスト&クルー>

監督 豊田利晃
原作 松本大洋
脚本 豊田利晃
撮影 笠松則通
音楽 上田ケンジ

キャスト 松田龍平
     新井浩文
     高岡蒼佑
     大柴裕介
     山崎裕太
     鬼丸
     マメ山田
     小泉今日子


<評価>

☆☆☆1/2(満点=5)


<プレヴュー>

 高校3年になった九條は、何という目的もなく何かにいらだちながら、高校生
活を送っていた。いわゆる不良グループの仲間と屋上の柵につかまって、柵から
手を放して何度手をたたけるかというゲームで一番になった九條はその学校の慣
わしで“番長”となるが、いきがることなく同じようにつまらなそうに高校生活
を送っていた…
 松本大洋の同名短編集をもとに豊田利晃が脚本を書き、映画化。松田龍平をは
じめとする若手俳優を起用し「青い春」という名前どおりの青春群像劇をうまく
作り上げた。



<レビュー>

 短編集を原作としている、つまり物語りはオリジナルでありながらも、この映
画は松本大洋の世界観をある程度スクリーン上に表現していると思える。そして
同時に松本大洋の特色のひとつである内面を深く掘り下げていく描写の仕方にも
追いつこうと頑張っている姿勢がうかがえる。もちろん、松本大洋の叙情的な絵
がかもし出す、深みのあるキャラクター作りにはかなわないのだが、90分に満た
ない映画としてはなかなかうまいつくりであると思う。
 “若者”とひとくくりでいってしまうこと自体が“若者”にとっての不満や苛
立ちを象徴する一つの原因になりかねないわけだが、その“若者”の典型的な姿
を描いたのがこの映画なのかもしれない。映画を見る限り「典型的」とはとても
思えないわけだが、これは「典型的」な若者の不満や苛立ちを一人一人の登場人
物に割り当て、それを極限的に拡大したものであるのだ。だから一人一人はエキ
セントリックに見えるほどに極端であっても、全体としてみればいわゆる“若者”
を描いているといえるのだ。
 そういう意味で言うと、この映画の主人公は松田龍平演じる九條ではなく、新
井浩文演じる青木なのだと思う。九條というキャラクターは自分の苛立ちや怒り
に対処するすべをどうにかこうにか身につけたキャラクターとしている。それに
対して青木はどうしようもなく子供で、いまようやく若者らしい苛立ちや悩みに
ぶつかったキャラクターとしている。そしてその2人が関係性を変化させていく
中で、青木はぐんぐん成長し、九條も成長していく。
 高校3年というまさに、コドモからオトナへと変化する瞬間を捉え、しかもそ
の変化をわずか数日あるいは数週間に凝縮する。そこで殺されるものはコドモで
あって、生き残るのがオトナなのか? オトナでありながらコドモの体を持つ花
田先生はこの映画にいったい何を与えているのか。“若者”であるとはいったい
どのようなことなのか。
 いま“若者”であるひとよりも、むかし“若者”であった人たちにこそ「若者
とは何か」ということを考えてほしいのだということがこの映画からは伝わって
くるような気がする。自分が“若者”であった時、いったい何を考えていたのか。
その時自分は、自分の中の何を殺し、何を生かしてきたのか。その時殺してしまっ
たその「何か」を本当に殺してしまってよかったのか。“若者”の感性を失わず
悩み多きオトナであることは難しく、つらいけれど、すばらしいことなのではな
いか。そんなロマンティックなことを考えてみたりもする。

 “若者”にはオトナにはない感性がある。苛立ちや怒りはオトナには見えない
美しさをモノの中に見つけるのかもしれない。そのような“若者”の感性がオト
ナの社会や文化にも変革を起こしてきた。などと書くと少々大げさだが、とにか
く研ぎ澄まされた“若者”らしい感性ははっとした美しさを見出すのだ。この映
画にもそんなシーンがいくつかあり、ハッとすることもあった。


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