往来堂ももんが通信

【往来堂ももんが通信 389 号 2018/11/17】

カテゴリー: 2018年11月17日
□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□

      ◇◆◇ 往来堂ももんが通信 389号 ◇◆◇

                     2018.11.17
□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□
今週のもくじ
プレゼントにぴったりな本が見つかるフェア・コーナー
分断の時代に共に生きること
手書きフリーペーパー・往来っ子新聞復活!
新刊・既刊ピックアップ
往来堂書店週間文庫売上BEST10
楽天ポイントが始まりました
編集後記
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆◆◆ 今週の「楽しむ」◆◆◆
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
いよいよ近づく贈り物の季節。

入り口平台のフェアは「ニジノ絵本屋さん」フェア!
本屋さんで、出版社で、絵本パフォーマー、いしいあやさんが主宰する「ニジノ絵本屋」が出版する絵本を並べました。
リアルを超えたリアル食べ物絵本、『フルーツポンチ』、『すきやき』は、お腹が空いているときに
眺めてはいけません。そしてプレゼントにも最適!
http://www.ohraido.com/archives/8157

レジそばの芸術書コーナーには、アノニマスタジオの絵本のコーナーを展開中です。
アノニマさんの仕掛け絵本は、大人も楽しめる素敵な仕上がり。
往来堂のいちばんのオススメは『オセアノ号、海へ! 』でしょうか。
(なんとはじめに仕入れた分はすぐに売り切れ、ご注文も頂いています)
とにかく、どんな仕掛けなのか、実際に見ていただきたい本です。
そのほかにも、マリメッコのデザイナー、サンナ・アンヌッカデザインのクリスマス絵本の新刊も。
3点揃って、どれをプレゼントしようか、迷います。

往来堂書店では、プレゼント用のラッピングも承ります。
お気軽にお申し付けくださいませ。(お)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆◆◆ 今週の「つなげる」◆◆◆
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【本をつなげる・・・文脈「分断を越えて」】

新聞を読むと、また今日も恐ろしいニュース。
教会への襲撃事件。
大統領がわるいのか、もともとの私たちの性向なのか、不寛容がはびこっています。
一方日本では、あれほど深刻ではないと思いつつも、本当にそうなのだろうか、
差別の実態や感情が隠されているだけなのではないだろうかとも考えます。
私たちの社会の現在を伝える本、人間が自由や平等を獲得してきた道のりを示す本を
最近刊行された本を中心に、拾い上げました。


『トランプのアメリカに住む』吉見俊哉 岩波新書
ハーバード大学で1年間教鞭をとることになった吉見教授が
住むことで見えてくるいま現在のアメリカの姿を伝える1冊。
「トランプのアメリカ」の虚勢、自惚れ、エゴイズム、差別意識、反知性主義、ポスト真実。


『マンゴー通り、ときどきさよなら』 サンドラ・シスネロス 訳:くぼたのぞみ 白水社 Uブックス
移民の国アメリカの一面を少女の目を通して描いた作品。
約半世紀前のメキシコ系移民の人たちの暮らしぶり、心の様子などがわかります。
「もっと良い暮らし」を求めて流れ込んでくる人たち。
良いとは言えない街の環境や治安をよそに、早くこの街を出ていけるようになるんだ、という強烈な上昇志向、そして成功や挫折や諦め。
彼らの強い思いがアメリカという国のエネルギーの源であったと言えそうです。
そして今現在。
野放図な成長を皆が目指す時代から、決まった大きさのパイの分け方が問題になる時代になったということなのでしょうか。


『異教の隣人』釈徹宗+毎日新聞「異教の隣人」取材班 漫画:細川貂々 晶文社
日本に暮らす外国人、そのコミュニティーを、彼らの宗教に焦点をあてて取材した本。
数の多いイスラム教徒から100人程度のコプト正教会まで、じつにさまざま。
印象的なのはやはり彼らん助け合いの精神。
なれない異国で暮らすためには、精神面、物質面、どちらのサポートも必要。
戒律を守りながら日本で信仰を続けるのはそれなりに苦労もありますが、それ以上の大きな支えが得られるのでしょう。
遠い異国の地であっても、孤独死してしまう人はいないのではないか。
手書きフリーペーパー『往来っ子新聞』167号に紹介記事を書きました。
もらいにきてね。
https://twitter.com/ohraido/status/1061140859226181632


『退行の時代を生きる 人はなぜレトロピアに魅せられるのか』 青土社 
社会には暴力が歯止めなくあふれ、格差は拡大の一途をたどり、弱くなる国家や強まる自己責任論は人びとをよりいっそうの不安と孤独へと追いやっている。
前途が見えず、過去に憧憬をいだく時代に、わたしたちはどこへ向かうのか。
巨人がみつめた、いま、そして未来。


『コンビニ外国人』
中南米からの移民、難民の流入を、軍隊を持って阻止するとトランプ大統領が選挙演説で言ったそうです。
アメリカは「人種のるつぼ」ではなかったのか。私が勝手に思い込んでいただけなんですね。
いっぽう日本ではいままで移民を受け入れておらず、さいきん急に「人手不足を解消するため」として
外国人労働者の受け入れを政権与党が準備しています。
日米ではずいぶんと状況が異なるようですが、いま現在日本国内に外国人労働者がいないかといえば、まったくそんなことはないのは皆さんご存知でしょう。
技能実習生という名の低賃金の労働者の実態もこのところどんどん報道されるようになってきました。  
※現在店頭品切れ中


『未来をはじめる「人と一緒にいること」の政治学』宇野重規 東京大学出版会
友だち同士から国際社会まで、互いに異なる人たちが、共に暮らして行くには。
変わりゆく世界の中で、政治の根本を考え抜く5つの講義。


『学校では教えてくれない差別と排除の話』安田浩一 皓星社
自分がされてイヤなことは他人にしない。こんな簡単なことがなぜできないのでしょうか。(帯より)
外国人労働者は奴隷じゃない。
ヘイトスピーチ――憎悪に満ちた言葉はなぜ生まれるのか
私たちは沖縄のことを、どれだけ知っているのでしょう?
なぜ中学や高校で差別や排除を教えないのだろう?それなら差別と排除の教科書を作ってみよう!と生まれた本。対象、中学生から。



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆◆◆今週の「知らせる 」 ◆◆◆
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【手書きフリーペーパー・往来っ子新聞復活!】
現在4週連続発行中。165、166、167、168号を配付中です。
169号も間もなく完成です!
https://twitter.com/ohraido/status/1060096990015410177


【新刊・既刊ピックアップ】

●『〈効果的な利他主義〉宣言! ――慈善活動への科学的アプローチ』ウィリアム・マッカスキル、千葉 敏生 訳(みすず書房)
災害や事故に苦しむ人々に様々な善意が寄せられますが、ときに「ありがた迷惑」な結果に終わることも。
チャリティや支援活動の効果はどのように測ることができるのか。
哲学と経済学の概念を組み合わせて、〈効果的な利他主義〉はいかにして可能か、追求します。(お)
※現在店頭品切れ、注文中、再入荷は11/22頃


●『ミシマ社の雑誌 ちゃぶ台 vol.4「発酵×経済」号』(ミシマ社)
今回のテーマは「発酵×経済」。
発酵という目に見えないはたらきを信じ続けてきた職人達と、それに付随する経済のお話です。
ブリコラージュによって生まれたローカル資源を生かすも殺すも人次第。目に見えない菌の世界から紐解く人類学、これからもっともっと深まっていくはずです。
その先駆けであり本書にも寄稿している小倉ヒラクさんの著書『発酵文化人類学』もオススメ。
身近な食べ物やお酒の作り方から切り込む文化人類学、予備知識なしでも充分楽しめます!こちらも是非。(ご)


●『凍った脳みそ』後藤正文(ミシマ社)
大音量で鳴らすバンドサウンドとは真逆の冷静で静かな活字の世界でも、僕らを惹きつけるゴッチ。
ハマるとクセになる愉快な筆致、永遠に読んでいたい。
凝り固まった脳みそを解凍してくれるエッセイ集です。(ご)


●『すいません、ほぼ日の経営。』聞き手 川島蓉子 / 語り手 糸井重里(日経BP社)
ウェブサイトの運営から始まった「ほぼ日」。
創造性豊かな感性を大切にしながらも、ビジネスとして組織化し上場に至った思惑や如何に。(ご)


●『NEWウォーリーをさがせ! 謎のメモ大追跡!』マーティン・ハンドフォード(フレーベル館)
図書館で借りると高確率で先駆者の功績が残されていることでおなじみ「ウォーリーをさがせ」の新作です。
思えばあれが人生初のネタバレ経験だったのかも…。(ご)


●『楽しいオーケストラ図鑑』東京フィルハーモニー(小学館)
オーケストラってそもそもなんなの??という疑問から、楽器、歴史、演奏者になる方法まで、なんでもわかる図鑑です。
オーケストラに興味を持ち始めたお子さんにオススメです。
今さら人に訊けないことも紹介されていて、大人でも楽しめますよ。(な)


●『妖怪絵草紙』湯元豪一(パイ インターナショナル)
妖怪を愛してやまない湯本豪一氏による膨大なコレクションの一部をまとめたものです。3部構成になっており、
1部は妖怪の世界を描いたもの、
2部は表紙のかわいい人面草紙、
3部は妖怪図鑑、になっています。
江戸から明治にかけて庶民に愛された(怖がられた?)妖怪マンガが原寸大で読めますよ。
これを読めば、よくわからなかったものの原因がわかるかも??(な)


●『カフェノナマエ』川口葉子(キノブックス)
数多くの喫茶随筆を上梓してきた川口葉子氏による新刊『カフェノナマエ』。
その名の通り喫茶店の名前に関するエッセイ集です。
店の数だけある、名前の由来とそれに付随する物語。
ストレートに店の特徴からつけられたものから、芸術や文学から引用されたもの、言葉遊びに起因するものまでその成り立ちは多岐にわたりますが、込められた想いの深さはどこも変わらないのだと、読んでいて強く感じました。(ご)


●『全国もなかぼん』オガワカオリ(書肆侃侃房)
全国津々浦々の変わった形のもなかを集めた、かなりニッチな図録です。
生き物・食べ物・建築物など様々なモチーフから象られたもなかがギッシリと載っています。
このひとつひとつに餡がみっちり詰まっているのを想像すると…喉が…渇いてきます…。
造形に目を凝らすのも良し、焼き色や質感の違いを楽しむのも良し。
パラパラと眺めているだけでも芳ばしい最中種の香りが漂ってきそうな一冊です。
食後のお茶請け代わりにいかがでしょうか。(ご)


●『チーズの絵本』かのうかおり、平澤まりこ(mille books)
僕は大好きです、チーズ。
パンに塗るクリームチーズも、ワインと一緒にいただくカマンベールチーズも、特別な日に食べるレアチーズケーキも、小腹が空いた時に齧る6Pチーズも…。それぞれ異なる独特の風味があって、それがとてもたのしい。
本書はチーズの作り方からその種類、産地ごとの違いや専用の道具などが、柔らかな文章と素朴なイラストによって紹介されています。
絵本と名付けられてはいますが、ワインの味を知っている大人の方がより楽しめるはず…!
ラクレット、一回やってみたいなあ。(ご)


●『タコの心身問題 頭足類から考える意識の起源』
ピーター・ゴドフリー=スミス 夏目太 訳 みすず書房
四六判 304頁 予価3000円+税
米英で生物学・哲学両ファンを熱狂させたベストセラー日本上陸。
頭足類(タコ・イカ)は人間とは全く異なる進化で「心」を獲得した知的生命体。
タコの足には脳よりも多くのニューロンが存在し、それぞれが脳とは別に独自に思考しているかのように振る舞うという。


【予約受付中です】(メールは maido@ohraido.com )
●『アント・フィナンシャル アリペイから新たな金融エコシステムへ』
廉 薇、辺 慧、蘇 向輝、曹 鵬程、永井 麻生子 訳  みすず書房
四六判 400頁 予価3000円+税 12月下旬刊予定
急速にキャッシュレス社会化した中国。
スマホ1つですべてが完結。そのアリペイを運営するのがアント・フィナンシャル。


【予約受付中です】(メールは maido@ohraido.com )
●読者謝恩図書カード 12月1日発売開始です
5000円図書カードで5250円のお買い物ができる「謝恩図書カード」
今年も販売します。
ご予約も承ります。
枚数制限はありませんが20枚以上の場合は内金をお預かりします。
原則、商品お渡し時の現金での一括払いのみとなります。


【往来堂書店週間文庫売上BEST10】(集計期間2018/11/04-11/10)

1.『冷血 上』高村薫(新潮社)
2.『裏社会の日本史』フィリップ・ポンス(筑摩書房)
3.『ルージュ 硝子の太陽』誉田哲也(光文社)
4.『ボクたちのBL論』サンキュータツオ(河出書房新社)
5.『異類婚姻譚』本谷有希子(講談社)
6.『日々の整体 決定版』片山洋次郎(筑摩書房)
7.『樹木たちの知られざる生活』ペーター・ヴォールレーベン(早川書房)
8.『冷血 下』高村薫(新潮社)
9.『女ぎらい』上野千鶴子(朝日新聞出版)
10.『ビブリア古書堂の事件手帖~扉子と不思議な客人たち』三上延	(KADOKAWA)

高村薫の新刊がランクイン。いまも昔も売れる作家さんというのは、頼もしいです〜
2位、ちくま学芸文庫。ちくま文庫のフェアをやったら絶対良いと思うのですが、
とにかく時間が足りないので準備ができず、1年たってしまった、、、、
来年の早い時期にやりたいと思っています!
(お)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆◆◆ 楽天ポイントが始まりました ◆◆◆
────────────────────────────
●【とくとく7】は毎月第4金曜、土曜。
往来堂のポイントカードで、 通常600ポイント使うとお買い上げが5%オフのところ、 【【7%オフ】】です(現金のみ)!
2018年11月は、23日(金)、24日(土)が対象日です。

●ポイントカードは入会金・年会費無料、 有効期限もありませんので、ご登録がオススメです。
・200円(税込)ごとに5ポイント
・入会時に300ポイントをプラス
・カバー&レジ袋が不要の場合はエコポイントとしてプラス10ポイント

【【楽天ポイントが始まりました】】
2018年11月より、往来堂書店で楽天ポイントが使えるようになりました。
税込み100円で1ポイント付きます。
また、ポイントで買い物(1ポイント=1円)できます。

お買い物の際、「往来堂書店ポイントカード」か「楽天ポイントカード」のどちらかをご提示ください。
どちらか一方にポイントをおつけします。

●往来堂書店ポイントカードの「月曜・水曜・2倍ポイントサービス」は2018年10月をもって終了させていただきました。
ご了承くださいませ。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆◆◆編集後記◆◆◆
─────────────────────
このメルマガを書いているうちに、情報がどんどん古くなります。
入荷した本が売り切れちゃったり、予約の本が発売になったり、中間選挙が終わってしまったり。
まだ週1回で出すリズムがつかめませんが、とにかく出します。
感想、ご意見、ご要望など、メールでいただけますと幸いです。
(お)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
■往来堂ももんが通信 389号
■発行日:2018年11月17日
■発行人/編集長:笈入建志
■編集・発行:往来堂書店
■<maido@ohraido.com>(本のご注文、メルマガ・サイトへのご意見・ご投稿)

往来堂ももんが通信

発行周期: 週刊 最新号:  2018/11/17 部数:  2,099部

ついでに読みたい

往来堂ももんが通信

発行周期:  週刊 最新号:  2018/11/17 部数:  2,099部

他のメルマガを読む