Cinemaの王国

[Cinemaの王国 vol.1806]~『ヴィクトリア女王 最期の秘密』

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☆   「Cinemaの王国」  vol.1806(2019. 2. 5)
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このメールマガジンは、自腹で年間100本以上の映画を観る(ぽち)が、映画館
で実際に観た映画の感想を書くマガジンです。
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【INDEX】
◆1.今週のこの1本!
  ─『ヴィクトリア女王 最期の秘密』─
◆2.ぽちのひとりごと
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◆1.今週のこの1本! ~『ヴィクトリア女王 最期の秘密』~
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●『ヴィクトリア女王 最期の秘密』(VICTORIA & ABDUL)
(2017年 イギリス・アメリカ)(上映時間1時間52分)
監督:スティーヴン・フリアーズ
出演:ジュディ・デンチ、アリ・ファザール、エディ・イザード、アディー
ル・アクタル、ティム・ピゴット=スミス、オリビア・ウィリアムズ、フェネ
ラ・ウールガー、ポール・ヒギンズ、ロビン・ソーンズア、ジュリアン・ワダ
ム、サイモン・キャロウ、マイケル・ガンボン
*Bunkamuraル・シネマほかにて公開中
ホームページ http://www.victoria-abdul.jp/
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<ストーリー>
1887年、英領インドに住む若者アブドゥル(アリ・ファザール)は、ヴィクト
リア女王(ジュディ・デンチ)の即位50周年記念式典で記念金貨"モハール"の
献上役に選ばれ、イギリスへとやってくる。一方、ヴィクトリアは長年女王の
座に君臨してきたものの、最愛の夫と信頼する従僕を失くし、孤独な日々を送
っていた。そんな中、物怖じすることなく本音で自分に接するアブドゥラに興
味を抱いたヴィクトリアは、祝典期間の間、彼を従僕に起用する。だが、それ
を快く思わない側近たちは2人を引き離そうとする……。

<レビュー>
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ヴィクトリア女王とインド人青年の交流をジュディ・デンチの貫禄の演技で
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イギリスのヴィクトリア女王とインド人青年との交流を描いた映画。冒頭に
「ほぼ実話」とあるように、史実をもとにしつつ、エンタメとして誰でも楽し
める仕掛けが施されています。

1887年。当時イギリス領だったインドからドラマが始まります。アグラという
ところで、囚人の記録係をしていた若者アブドゥルは、ヴィクトリア女王の即
位50周年記念式典で記念金貨を献上する役目を任され、イギリスに渡ります。
そんな彼を気に入ったヴィクトリア女王は、祝典期間の間、従僕に起用します。

『クイーン』などで知られるスティーヴン・フリアーズ監督が、手練れの演出
でテンポよく、ユーモア満載でドラマを紡いでいます。王室ものらしく、ゴー
ジャスな衣装や多数のエキストラが登場する壮観の儀式など、王室の日常がつ
ぶさに見られるのも、この映画の魅力です。

ドラマの肝は、ヴィクトリア女王とアブドゥラとの交流。それをとびっきり魅
力的に見せるのが、ヴィクトリアを演じた名優ジュディ・デンチです。彼女は1
997年の『Queen Victria 至上の恋』でも、ヴィクトリア女王を演じています。

その映画では、夫アルバート公を亡くしたヴィクトリアと、スコットランド人
従僕ジョン・ブラウンとのロマンスが描かれています。それがこの映画の伏線
になっています。夫とそのジョン・ブラウンの死によって孤独なヴィクトリア。
さらに、長年の過密な王宮行事が彼女を心身共に疲弊させています。

最初に登場したヴィクトリアは、仏頂面で、全身から疲れたオーラを発信して
います。そんな中、アブドゥラに出会い、どんどんキラキラと輝きだします。
それまでとは別人のように生き生きとしたその姿を、ジュディ・デンチが説得
力満点に演じています。アブドゥラに対する恋心のような、息子に対する母の
ような微妙な心理も、巧みな演技で余すところなく表現しています。

ヴィクトリアの取り立てにより、どんどん出世するアブドゥラに対して、側近
はじめ王室の職員たちが反発を抱き、アブドゥラ失脚の謀略をめぐらす・・・
というのはよくあるお話。ただし、そこで彼らの植民地青年に対する人種差別
的な態度を前面に出して、ヒューマニズムの観点から批判的に描いているのが
特徴。アブドゥラとともにイギリスに渡ったもう1人の男の言動を通しても、支
配者であるイギリスへの痛烈な批判が展開されています。

終盤、アブドゥラを排斥しようとする側近たちを、ヴィクトリアが毅然として
たしなめるシーンでは、思わず快哉を叫びたくなってしまいました。ここもま
たジュディ・デンチの素晴らしい演技が光ります。

そしてラストには感動的な別れが・・・。

ヴィクトリアの死後、本作に描かれた出来事は、息子のエドワード7世により史
実から消され、長い間忘れられていたそうです。そういう点でも、興味深い作
品です。

≪ぽちの満足度≫
★★★☆☆(+1/2★)
(86点)

2019年1月31日(金)Bunkamuraル・シネマにて午後6時40分の回
                       (ぽち)

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◆2.ぽちのひとりごと
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*ユナイテッド・シネマの無料鑑賞券が当たりました。何を観ようかな。
                       (ぽち)

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