Cinemaの王国

[Cinemaの王国 vol.1753]~『未来のミライ』

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☆   「Cinemaの王国」  vol.1753(2018. 7.30)
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このメールマガジンは、自腹で年間100本以上の映画を観る(ぽち)が、映画館
で実際に観た映画の感想を書くマガジンです。
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【INDEX】
◆1.今週のこの1本!
  ─『未来のミライ』─
◆2.ぽちのひとりごと
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◆1.今週のこの1本! ~『未来のミライ』~
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●『未来のミライ』
(2018年 日本)(上映時間1時間38分)
監督:細田守
声の出演:上白石萌歌、黒木華、星野源、麻生久美子、吉原光夫、宮崎美子、
役所広司、福山雅治
*TOHOシネマズ日比谷ほかにて全国公開中
ホームページ http://mirai-no-mirai.jp/
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<ストーリー>
とある都会の片隅。小さな家に暮らす4歳のくんちゃん(上白石萌歌)は、生ま
れたばかりの妹に両親の愛情を奪われたと感じて戸惑う。そんな彼の前に、く
んちゃんを"お兄ちゃん"と呼ぶセーラー服の少女が現れる。彼女はなんと、未
来からやってきた妹のミライちゃん(黒木華)だった。そんなミライちゃんに
導かれ、時を超えた冒険の旅に出たくんちゃんは、かつて王子だったという謎
の男や幼い頃の母、青年時代の曽祖父など、不思議な出会いを果たしていく…
…。

<レビュー>
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妹ができて戸惑う男の子が体験する不思議な世界
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『サマーウォーズ』『バケモノの子』『おおかみこどもの雨と雪』の細田守監
督の新作。

舞台はほぼ主人公一家の家のみ。そこからファンタジー的世界に突入するもの
の、過去作に比べて小ぶりな印象は否めません。とはいえ、それは細田監督に
とって新たなチャレンジなのかもしれません。

甘えん坊の4歳の男の子"くんちゃん"が主人公のドラマ。彼に初めての妹"ミラ
イちゃん"ができます。だが、それまで両親の愛情を独占してきたくんちゃんは、
どうやらご機嫌斜め。何かと両親を困らせます。

とくれば、当然、くんちゃんがそこからどう成長していくかが、このドラマの
肝になります。

くんちゃんは庭で数々の不思議な経験をします。最初は、かつて王子だったと
いう謎の男の出現。続いて、くんちゃんを"お兄ちゃん"と呼ぶセーラー服の少
女。彼女はなんと、未来からやってきたミライちゃんだったのです。この未来
のミライちゃんと、自称王子、そしてくんちゃが協力してあることを成し遂げ
ます。

その後は、また新たな人物が登場。今度は幼いころのくんちゃんの母親です。
彼女は片付けが大の苦手で、散らかすのが大好き。ちょうど今のくんちゃんと
同じです。そんな2人が家の中を散らかし放題にします。

続いて登場するのは、くんちゃんの死んだひいおじいさん。ただし、若い頃の
彼です。くんちゃんと一緒に馬に乗ったり、バイクに乗ったりして冒険をしま
す。

こうした不思議な体験を通して、くんちゃんはちょっぴり成長していきます。
ただし、くんちゃん自身が行動するというよりは、謎の人物に従っているだけ
で冒険譚としてはやや弱い気がします。

そして、個人的に一番しっくりこなかったのが、最後のエピソード。家族でお
出かけすることになったものの、ズボンが気に入らないと駄々をこねるくんち
ゃん。そんな彼が不思議な電車で着いたのは近未来のような怪しい東京駅。そ
こで迷子になって危険な目に遭いながらも、ミライちゃんを助けます。

それまでのエピソードは、家族の歴史をたどるもので、ごく自然なくんちゃん
の成長にもつながるのですが、この最後のエピソードはちょっと荒っぽい感じ。
その後に家族のインデックスを提示して、力技で家族の物語にまとめようとし
ているところも、やや強引に思えてしまいました。

とはいえ、難しいことを考えずにシンプルに観たら、面白いのは確かです。く
んちゃんや家族のユーモラスな言動が笑えるし、隅々まで計算された完成度の
高い絵も見応えがあります。特に人物の表情の豊かさは特筆ものです。

くんちゃん役の上白石萌歌、ミライちゃん役の黒木華、両親役の星野源、麻生
久美子、ひいじいちん役の福山雅治など、豪華な声優陣もみんなハマリ役。こ
れまた見応え(というか聞き応え?)十分です。

この映画の発想の原点には、どうやら細田監督の幼い子供の存在があるようで
す。いわば個人的な映画といってもいいかもしれません。それをこれだけ楽し
く見せるのだから、娯楽作品としての質はそれなりに高いといえるでしょう。
過去の細田作品のことは忘れて、気楽に観ることをおススメします。

≪ぽちの満足度≫
★★★☆☆(+1/2★)
(85点)

2018年7月25日(水)TOHOシネマズ日比谷にて。午後7時40分の回
                       (ぽち)

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◆2.ぽちのひとりごと
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*『菊とギロチン』、4度目鑑賞しました。何度観ても素晴らしい映画です。
http://kiku-guillo.com/
                          (ぽち)

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