Cinemaの王国

[Cinemaの王国 vol.1680]~『ピカートンに会いにいく』

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☆   「Cinemaの王国」  vol.1680(2018. 1.24)
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このメールマガジンは、自腹で年間100本以上の映画を観る(ぽち)が、映画館
で実際に観た映画の感想を書くマガジンです。
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【INDEX】
◆1.今週のこの1本!
  ─『ピンカートンに会いにいく』─
◆2.ぽちのひとりごと
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◆1.今週のこの1本! ~『ピンカートンに会いにいく』~
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●『ピンカートンに会いにいく』
(2017年 日本)(上映時間1時間26分)
監督・脚本:坂下雄一郎
出演:内田慈、松本若菜、山田真歩、水野小論、岩野未知、田村健太郎、小川
あん、岡本夏美、柴田杏花、芋生悠、鈴木まはな
*新宿武蔵野館にて公開中。全国順次公開予定。
ホームページ http://www.pinkerton-movie.com/
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<ストーリー>
20年前にブレイク寸前で突然解散してしまった5人組アイドル"ピンカートン"。
元リーダーの神崎優子(内田慈)は、今も売れない女優を続けていた。そんな
ある日、優子のもとにレコード会社の松本という男からピンカートンの再結成
の誘いの電話が入る。事務所もクビになり崖っぷちに追い込まれていた優子は
その誘いに乗り、松本とともにかつてのメンバーのもとを訪ねるのだが……。

<レビュー>
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人生の機微を感じさせるアイドルグループの再結成劇
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20年前にブレイク寸前で突然解散してしまった5人組アイドル"ピンカートン"の
再結成劇をユーモアたっぷりに描いた作品。

解散から20年後。当時のリーダーだった神崎優子は、今も売れない女優を続け
ています。とはいえ、女優だけでは食えないので、派遣でコールセンターで働
いています。おまけに事務所に内緒で、とっぱらいの女優仕事をしたりもして
います。やたらにプライドが高くて嫌な仕事は断るし、口は悪いし、上から目
線。まさにイタいアラフォー女子の典型なのです。

そんな中、優子のもとにレコード会社の松本という男から電話が入ります。子
供の頃にピンカートンのファンだった彼は、ピンカートンの再結成話を持ち掛
けてきたのです。今さら何をと最初は断る優子。しかし、事務所をクビになり
崖っぷちに追い込まれたことから、誘いに乗ることにします。こうして、優子
は松本とともにかつてのメンバーのもとを訪ねます。

感心するのは5人の元メンバーのキャラ設定のうまさです。若い頃のキャラを今
の彼女たちにきちんと投影させ、それぞれに個性を与えています。そのせいも
あって、彼女たちが交わす会話はとても面白いものです。

もう一つ感心したのが、昔の彼女たち(回想)と今の彼女たちの絡ませ方。同
時並行に描くだけでなく、一つの場面に同居させたりもします。それどころか、
昔の優子と今の優子が普通に会話をするシーンまであります。

そういう構成を通して、この20年の間に彼女たちが失ったもの、そして変わら
ないものが自然に伝わってきます。そのおかげで、それぞれの人生の機微がリ
アルに見えてきました。

優子は、主婦に収まっていたり思春期の娘とバトルを展開するなど、ワケあり
のメンバーをなかなか説得できません。そして、最大の問題は、もう一人のメ
ンバー、葵。彼女と優子との間には、大きな確執があり、それが解散の引き金
になっていたのです。

そんな2人の距離の近づけ方が見事です。2人には、その後の人生に大きな共通
点があったことがわかります。2人の再会時の会話も素晴らしい。思わず膝を打
つような気の利いた会話です。

最初は目を覆いたくなるように独善的でイタい女だった優子。しかし、メン
バーとの再会劇を通して、懸命に夢を追おうとする姿勢が際立ってます。そし
て、そんな姿に思わず共感してしまうのです。

冒頭とリンクさせたラストの居酒屋のシーンにも、思わずニヤリとさせられま
した。

主演の内田滋をはじめ、脇役として活躍してきた女優たちの存在感ある演技も
見ものです。

地味な小品ですが、笑って、ちょっぴり共感して、最後はニッコリして映画館
を後にできます。

≪ぽちの満足度≫
★★★☆☆(+1/2★)
(88点)

2018年1月22日(月)新宿武蔵野館にて。午後4時の回
                          (ぽち)

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◆2.ぽちのひとりごと
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*ワケあって大雪の日に観に行った『ピンカートンに会いにいく』。期待以上
の面白さで得した気分。
                           (ぽち)

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発行周期: 週刊(毎週金曜+不定期の水曜) 最新号:  2019/02/14 部数:  1,010部

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