Cinemaの王国

[Cinemaの王国 vol.1678]~『目撃者 闇の中の瞳』

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☆   「Cinemaの王国」  vol.1678(2018. 1.19)
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このメールマガジンは、自腹で年間100本以上の映画を観る(ぽち)が、映画館
で実際に観た映画の感想を書くマガジンです。
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【INDEX】
◆1.今週のこの1本!
  ─『目撃者 闇の中の瞳』─
◆2.ぽちのひとりごと
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◆1.今週のこの1本! ~『目撃者 闇の中の瞳』~
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●『目撃者 闇の中の瞳』(目撃者/WHO KILLED COCK ROBIN)
(2017年 台湾)(上映時間1時間57分)
監督:チェン・ウェイハオ
出演:カイザー・チュアン、シュー・ウェイニン、アリス・クー、クリストフ
ァー・リー、メイソン・リー
*新宿シネマカリテほかにて公開中。順次全国公開予定
ホームページ http://mokugekisha.com/
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<ストーリー>
2007年。新聞社で実習生として働くワン・イーチー、通称シャオチー(カイ
ザー・チュアン)は、ある嵐の夜、郊外の山道で車同士の当て逃げ事故を目撃
する。被害者の男は死亡し、助手席の女性も瀕死の状態だった。それから9年後、
敏腕記者となったシャオチーは、買ったばかりの中古車をぶつけてしまい修理
に出す。すると、その車は過去にも事故に遭っていたことが判明する。それは
シャオチーが目撃した9年前の事故だった、誤報記事が原因で解雇されてしまっ
たシャオチーは、先輩記者マギーの協力を得て、9年前の事件の真相を究明す
べく調査に乗り出すのだが……。

<レビュー>
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謎が謎を呼び最後はホラーへと突入する破格の台湾映画
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瑞々しい青春映画のイメージが強い台湾映画にあって、珍しくも戦慄のサスペ
ンス・スリラー映画です。

冒頭の嵐の中のシーンから、一気にスクリーンに引き込まれてしまいました。
主人公のシャオチーが、郊外の山道で車同士の当て逃げ事故を目撃するシーン
です。。

それから9年後。敏腕記者となったシャオチーは、買ったばかりの中古車をぶつ
けてしまい修理に出します。すると、その車は過去にも事故に遭っていたこと
が判明します。さらに警察で車両番号を照会したところ、なんと以前の持ち主
は9年前の当て逃げ事故の被害者でした。シャオチー自身が目撃者となったあの
事故です。

誤報記事が原因で新聞社を解雇されたシャオチーは、先輩記者マギーの協力を
得て9年前の事故の真相を調べ始めます。

それにしても謎が謎を呼ぶドラマです。さまざまな謎次々に浮かび上がります。
事件周辺でうごめく怪しい人々の姿も気になるところ。先輩記者マギー、上司
のチウ編集局長、9年前の事故で瀕死の重傷を負ったシュー・アイティン、自動
車修理工のジー、若い警官ウェイなどなど。人々の証言が食い違い、真相がま
すますわからなくなる「藪の中」状態も、この映画の大きな特徴です。

チェン・ウェイハオ監督の手腕が見事です。特に映像に特筆すべきものがあり
ます。手持ちカメラの映像を中心に鮮烈な映像を次々に繰り出して、ミステリ
アスさやおどろおどろしさ、緊迫感などを生み出していきます。フラッシュバ
ックの使い方も印象に残ります。

ドラマは二転三転して先が読めません。「え!そうなの?」と何度も驚かされ
てしまいました。都合のよすぎる展開もありますが、作り手の気迫や熱量のよ
うなものに圧倒されて、観ているうちはそれほど気になりませんでした。

いったいこの複雑怪奇な物語に出口はあるのか。後半になって、実はシャオ
チー自身にも秘密があることがわかります。そして、終盤に描かれるのは欲望
にとりつかれた人間たちのおぞましい姿。凄惨で猟奇的な場面も登場。サスペ
ンス・スリラーの枠を飛び越えて、戦慄のホラー映画に転化します。

当然ながら、エンタメ映画のようなわかりやすさやカタルシスには行きつきま
せん。苦く、そして重たく、含みを残すエンディングです。

一度観ただけでこの複雑怪奇な物語の全容まで知るのは困難。なので、もう一
度観たくなってしまった。

この手のサスペンス・スリラーやホラー映画が好きな人にはぜひおススメした
い映画です。こんな台湾映画は初めて観ました。

≪ぽちの満足度≫
★★★☆☆(+1/2★)
(89点)

2018年1月17日(水)新宿シネマカリテにて。午前11時45分の回
                          (ぽち)

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◆2.ぽちのひとりごと
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*ちょっと温かくなったものの、来週あたりは極寒らしいので、どうしたらい
いのか思案中。
                           (ぽち)

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発行周期: 週刊(毎週金曜+不定期の水曜) 最新号:  2019/02/14 部数:  1,008部

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