Cinemaの王国

[Cinemaの王国 vol.963]~『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』

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☆   「Cinemaの王国」  vol.963(2011.10.12)
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このメールマガジンは、自腹で年間100本以上の映画を観る(ぽち)が、映画館
で実際に観た映画の感想を書くマガジンです。
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【INDEX】
◆1.今週のこの1本!
  ─『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』─
◆2.メールちょうだいッ!!
◆3.ぽちのひとりごと
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◆1.今週のこの1本! ~『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』~
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●『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』(RISE OF THE PLANET OF THE APES)
(2011年 アメリカ)(上映時間1時間46分)
監督:ルパート・ワイアット
出演:ジェームズ・フランコ、フリーダ・ピント、ジョン・リスゴー、ブライ
アン・コックス、トム・フェルトン、アンディ・サーキス
*TOHOシネマズ日劇ほかにて全国公開中
ホームページ http://www.foxmovies.jp/saruwaku/
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<ストーリー>
サンフランシスコの製薬会社に勤める科学者ウィル(ジェームズ・フランコ)
は、アルツハイマー病治療の新薬を開発していた。薬を投与したチンパンジー
の知能は向上したが、大暴れして射殺される。そのチンパンジーは妊娠中で、
ウィルは生まれたばかりの赤ん坊を秘かに引き取ってシーザーと名付け、自宅
で育てる。シーザーは並外れた知性を発揮し始めるが、ある日、ウィルの父を
助けようとして隣人とトラブルを起こしてしまう……。

<レビュー>
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猿の巧みな心理描写で見せるドラマと迫力のアクションが融合
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かつて大ヒットしたSF映画『猿の惑星』(1968)。宇宙船がある惑星に不時
着。そこは高等な知能を持つ猿たちが、人間を支配する星。だが、実はそれは
未来の地球の姿だったのだ!というストーリーで、真実が明らかになるラスト
シーンがショッキングでした。

では、なぜ地球は猿に支配されるようになったのか、その起源を描いたのがこ
の映画です。

製薬会社の研究所でアルツハイマーの新薬を開発中の科学者ウィル。新薬をチ
ンパンジーに投与したら知能が飛躍的にアップ。ところが、チンパンジーは突
然暴れ出し射殺される。そのチンパンジーは妊娠していて、ウィルは生まれた
子どもを密かに家に連れ帰り、シーザーと名づけて育てる。シーザーはどんど
ん賢くなっていく……。

この映画の最大の特徴は絶妙のバランス感覚。アクションと人間ドラマ(じゃ
なくて猿ドラマか?)が程よくブレンドされています。

ウィルが自宅に連れ帰ったシーザーを育てる5年間を描いた前半は、ウィルと
彼の父、そして後に恋人となる女性などとの交流が生き生きと描かれます。特
に目を引くのが、シーザーの豊かな表情。VFXを駆使したリアルな描写で、
その目が喜怒哀楽を雄弁に物語っています。シーザーを演じるのは『ロード・
オブ・ザ・リング』や『キング・コング』などで知られるパフォーマンス・キ
ャプチャー演技の第一人者アンディ・サーキス。

ウィルの愛情に包まれて、無邪気に遊び、成長するシーザー。ところが、ウィ
ルの父を守ろうとした行為が、とんでもない事態を引き起こし、彼を窮地に陥
れます。

シーザーが、ついに人間に絶望し、重大な決意をする心理描写も的確。言葉を
話せない動物の心理をこれだけきちんと表現した映画は、過去にもあまりなか
ったのではないでしょうか。

そういう経緯があるから、後半でシーザーたちが仲間を組織して、人間に対し
て決起していく展開がより説得力を持ちます。彼らのやむにやまれぬ心情と、
人間の非道ぶりがていねいに描かれているので、ついついシーザーたちに感情
移入してしまいます。

物語の基本は勧善懲悪。しかし、善が猿で悪が人間。しかも、人間の中にはウ
ィルのような善人もいる……という複線的な構図。さらに科学と生命倫理、自
然破壊、企業によるあくなき利潤追求など、現代の世相も色濃く反映させた脚
本が秀逸です。

後半は猿VS人間の壮絶なバトル。橋上での戦いを中心に、迫力満点のシーン
の連続です。そして、クライマックスはウィルとシーザーの別れ。ここでも
シーザーの心情がリアルに描かれます。

そんな中で気になったのは、人間の文明崩壊の一因らしい感染症の話が中途半
端なこと。それをわざわざラストに登場させたのは、続編で詳しく描くという
ことなのか???

ウィル役の『127時間』のジェームズ・フランコ、恋人役の『スラムドッグ$ミ
リオネア』のフリーダ・ピントに加え、ウィルの父親役の大ベテラン、ジョ
ン・リスゴーの枯れた演技も見どころ。

≪ぽちの満足度≫
★★★☆☆(+1/2★)

≪ぽちのオススメ度≫
★★★☆☆(+1/2★)
                       (ぽち)

2011年10月8日(土)ユナイテッド・シネマとしまえんにて。午後2時15分の回

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◆2.メールちょうだいッ!!
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